京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

奈良台高 明神平
2022.02.22 親父の山歩き報告NO321

明神平


日程:
・2022年2月22日 (火) 曇り   洛西オヤジ単独

アクセス:
・京奈和―土橋南交差点左折―桜井―大宇陀―東吉野―大又―林道登山者用駐車場
相変わらず自宅から登山口駐車所までノンストップ往復です。温泉寄りたいなあ~今回特に思いました。(アカン!)

コース:
・林道登山者用駐車場―明神滝―明神平 (完全往復)


 今日は洛西オヤジです。又しばらくバイトが続くので今のうちに何處かにリハビリ歩きを、と思いますが近畿北部、比良、鈴鹿、もちろん福井や、兵庫、も天候が厳しい状況です。かろうじて奈良方面は、てんくら予報では指数Cですが 降水確率はOの台高方面に行くことにしました。

 定番、高見か三峰かとも思いましたが厳冬期の明神平は踏んでいないので行くことにしました。明神平は4~5回は行っているのですがなぜか上部の国見山は踏んでいません、出来れば今回行きたいと先ずは明神平を目指します。



 5時過ぎにチンタラ出発です。コンビニも寄りませんので又カーチャンに前の晩おにぎり作ってもらって車で食べながら走ります。毎度の京奈和を降りて土橋南で左折して桜井へR166で大宇陀に入り東吉野に向かいます。しかし大又に入っても周りの山に白いものは見当たりません。あれ~雪無いなあ~。

東吉野中心部から大又へ 丹生川上神社をみて林道へ

 丹生川上神社あたりに入っても雪は見当たらず、ありゃ~こりゃマズったかなあ~と思いながら走っていくと七滝八壺を過ぎたあたりから道に白いものが見えだすと今度はとんでもなくカチコチのアイスバ~ン、ギャ~。なんや極端すぎるやろ~車の温度計なんとー2度、車の尻を振り乍ら何とか終点駐車場にたどり着きました。

 怖かったあ~後でわかったことですがここまで上がってこられないので途中で止めてくる登山者が相当いたみたいで(それが帰路大変な状況になるのですが)オヤジが駐車場にたどり着いたのは奇跡みたいでした。

ほなボチボチいきましよか

 先着の車はオヤジの車含めて4台でした。2台が奈良NOで和泉が1台とおやじの車でした。ほとんど相前後して着いたみたいで、それぞれ出発していきます。オヤジもモタモタ準備ワカンはまーいらんやろー(なんで。上はわからんで~)と置いて行きます、8時過ぎチンタラスタートです。

大又林道ゲート前駐車場 先ずは林道をヨタヨタと

 すぐに国見山(台高山脈稜線)へのとりつき口がありますが、先ずは明神平を目指してやがて橋を渡って右岸に移るとすぐに山道になります。ここでアイゼン装着、一応いつも通りの12本歯です。今日あった登山者の中には結構チエーンや 滑り止めだけの人もいましたが、まあいくら1300mぐらいだとしてもチョットキツイ感じです。

渡渉をする先行者

 ヨタヨタ進むオヤジに男性1名女性2名のグループが追いついてきました、もちろん先に行ってもらいます。男性が「駐車場まで来られましたか」「はい何とか尻振りながら登れました」「そうですかあ~4駆ですか」「いや普通の乗用車でスタッドは履いていますが」「私たちはあきらめて林道の脇に停めてきました」とゆうことでした。名古屋から来られているとの事で明神平は初めてだそうです。もちろんオヤジはドンドン引き離されてヨタヨタついていきます。

梯子を上り進みます カチンカチンに凍てています

 1時間半ほどかかって何とか明神滝に着きました。先行の3人組が休んで何やらアイゼンの装着をやり直しておられます。オヤジが「うわ~完全に凍っていますね~」とゆうと「え~滝なんですか」「そうですよー明神滝とゆうみたいです」オヤジが滝の上部に入ってるうちに先行していかれました。オヤジも又帰路に余裕があればもっと滝上部に行くかあ~と登山道に戻って後からついていきます。

何とか明神滝とうちゃこ~

上部にとんでもない氷柱が見えます

 滝の上部に出てからしばらくするとジグの比較的に歩きやすい登山道になりますが、今回は積雪が多くなりやはり厳しい歩きになります。そのうちに先行した登山者が2名おりてこられました、オヤジ「上はどうですかー」「いやもう風が強烈でとてもいられる状態ではないわー寒いのなんのすぐに降りてきたー」とゆうことです。

滝の上部から比較的に歩きやすい登山道に

かろうじて視界が開けました~

 ボチボチ風の強さ、体感も寒さが厳しいなあ~と思いながらきましたが、そうこうするうちにいつもの水場に着きました。オヤジは又上でラーメンでも炊くつもりで水を補填するつもりでしたがとても500mのペットボトルに溜めるには相当時間がかかりそうなのであきらめて「ま~又雪溶かすかあ~」と先に進みます。

だんだん積雪量が増えてきました

登山道を外れるとこの状況です

 やがて視界が開けてかろうじて奈良の西部方面が見られますがイマイチです、樹氷は偉い迫力で周りに林立していますが肝心の青い空に映えるとゆうわけにはいきません。

いつもの水場ですがこれではね~ 視界が開けましたあ~

 予報では12時ころからしばらくは晴れるとの事ですが、だんだん積雪量が増えてきて、登山道を外れるとさらに増えてきて(後でこれがトラウマになります)。それよりも風が強く痛いほどの寒さに耐えながら明神平到着です。

強烈な風が吹きあがってきます

もう少しで明神平です

 明神平とうちゃこ~3時間もかかったあ~(無雪期は2時間ほど)。先行の登山者さんあの後も2名ほど降りてこられました。いずれも「とにかく逃げるように降りてきた~」との事で、なるほど小屋の後ろに回ってもほとんど風の強さは変わらず、(冷凍室の中で風洞実験しているみたいな感じです)こりゃ先行者がすぐに撤退してきたのもわかります。

明神平とうちゃこ~

厳冬の明神平

 オヤジは今日の目的の国見山へのルートを見に行きますが完全に戦意喪失です、トレース泥棒するにもトレースは無く、おそらく膝上はあると思われる積雪、せめて水無山ぐらいまでと思いましたがワカン車に置いてきてます。(そやろーいわんこっちゃない、だいたい舐めてんのやあ!)まあ国見山まで無雪期往復1時間半~2時間ぐらい?かなあーこの状況ではそれこそ低体温性症になりかねません。残念ながら撤退です。

 反対の桧奥峰へのルートにももちろんトレースは無く今日はここまで登ってきた人たちはすべて早々に撤退とゆう感じです。ちょうどオヤジが降りようとしたときに名古屋の3人組が到着、途中で又何か着込んだりしていたのでオヤジが追い抜いてきたのですが、「寒いね~小屋には入れないの」「そうですね~入れないのですよ~少し先に見えている天理大の小屋も完全閉鎖で、皆さんさっさと降りてこられたでしょう」まあ仕方ないですね~天気さえよければゆっくりと冬の平原のような雰囲気で尻スキーやスノボーも楽しめそうですが一応シャッターだけ依頼して、「もう私もおります」とあいさつして戻ります。

名古屋の女性に撮ってもらいました 水無山方面の状況、戦意喪失

【※背景が雪の自画像はすべて顔真っ黒で修正出来ません!:フラッシュON、露出補正、ホワイトバランス補正など、オートなら逆光モード?雪モード?で撮って下さい。】


 又同じ登山道を戻ります、何組かの登山者が登ってきます。平日でも結構人気があります、若いお二人さん、単の高齢者さん、ご夫婦、、まあ皆さんそれぞれ防寒対策はされていますがおそらく上で昼食とはいかないでしょうね~。

早々にしっぽを巻いて戻ります

 オヤジもボチボチ昼ご飯ををと思いますが、そのうちに又明神滝に降りてきました。今度はちょっとヤバイですが氷瀑に近ずきたいので上部から滝の方に降ります、結構トレースがあり(皆さん思いは同じですね~)しかもカチカチに階段状に固まっていますので何とかオヤジでも降りられました。まあそれなりの写真は撮りましたがやはり¥3800では(違うお前の腕がないのや)むしろスマホの方がまだマシな(どっちも同じや)スンマセンおっしゃるとおりです。

この迫力は¥3800では(関係ない!)

林道に戻ってきましたあ~ 国見山への直登取り付きです

 もうラーメンタイムはあきらめて朝食で残したカーチャンおにぎり1個だけ食べてチンタラ下ります。やがて林道に出てアイゼンは脱ぐのが邪魔くさいのでなるべく積雪のある所を選びながら駐車場に戻ってきました、ほとんど上で時間使わずそれでも5時間以上かかってもう13時を回ってしまいました。

 オヤジがすれ違った登山者たちも降りてこられています。やはり上での滞在は無理でそそくさと皆さん降りてこられたみたいです。駐車場には車はオヤジの車を含めて5台、どうやらここまで来られず途中林道に止めてきた人が多いみたいで、それが証拠に何組か駐車場を通りすぎて林道を下におりていくのが見られます。

 オヤジはゆっくりと帰り支度をしながら、そうや車の中でラーメン食べるかあ~と、最初車の外でバーナーでお湯を沸かしますがなんとまだ氷点下みたいで通常のボンベではなかなか湧きません。仕方ないので車の中に持ち込んでもう一度炊きなおしますが通常の倍以上時間がかかってやっと湧きました【注意:CO中毒になります】。

 この辺りも甘いですね~。寒冷地仕様のボンベあるのにそのままにしているのが、いざこれだけの低温になるとえらい差が出ます。しかし駐車場に戻って(標高400~500?)午後になってもまだ氷点下?一体明神平では何度やったんや~。

ヤレヤレ寒さから解放されます

 ラーメンも食べてゆっくりと車をスタートさせて戻ります。此処でえらい事になってしまいました。(なんや、なんや)前方に先に出た車が2台停まっています。オヤジも相当20m以上車間距離をとって泊まります。女性が車から降りて心配そうに前方を見ています。ちょうどカーブで見えなかったのですがオヤジも様子を見に行くと男性が5~6人名古屋NO乗用車の周りを取り囲んで押しているみたいです。

 そうですあの三人グループの車みたいで、そうか~駐車場まで来られなかったといっていたなあ~。どうやらオヤジがラーメン食べている間に車まで戻ったみたいで、状況を聞くと車をスタートさせて、Uターンできないのでバックで車を動かし始めたが全く車は動かずブレーキを踏んでも車の車体が勝手に滑って崖やガードレールの方にスリップしたとゆうのです。

 早い話が氷のうえで車がアイスダンス踊っているみたいなものでしょうか(おまえ怒られるで!)結局もっと下に停めている人達やオヤジ(ほんとは何もしていませんが)も含めて10人近い人達で氷の上を車を安全なところまで押していったみたいなことになり、やっと下山できる状況になりました。

 まあしかし何度も書きますが朝オヤジの車がよく駐車場まで上がれたものだと自分ながら感心してしまいました。しかしそんな事している間も厳しい寒さが忍び寄ります、よっぽど温泉入ってと思いましたが。えらいもんでしょう大又のやはた温泉は火曜日定休日で(そやろ、だから今は何處も寄ったらあかんのやあ!)まあ仕方ありませんヒーターガンガンに利かして「カーチャン風呂お願いします~」。

 「えらい早い事降りて来たんやね~」一目散に18時前には「カーチャンただいまあ~」となりました。さて今回の歩きは冬眠療養リハビリ第3弾となりましたが(リハビリにもならないぐらいでした)ただ麓の大又集落の状況と上部の山間部の雪状況があまりにも違いすぎるのは勉強になりました。てんくらで降水確率Oでも赤い風速でCになっている場合はそれなりの覚悟が必要になります。(何お今更しらこい!)ともかく初めて厳冬期の明神平を踏んでこられました。  感謝 感謝。


【 記:洛西オヤジ 】








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