京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

大文字山
2023.8.11

送り火に備えて整えられた各山


日程:
・2023.8.11(金) 晴れ 37℃ ikomochi、M

コース:
・10:30銀閣寺登り口~太閤岩~旧道~11:30火床=13:00~旧道~金鈴水~13:30銀閣寺




運動不足で腰が痛い家人Mが大文字に行きたいというので、同行

 山の日、とんでもなく暑い。長期間のろのろと迷走していた6号台風がやっとスピードをあげた。7日月曜 昼食後激しい眩暈に襲われ、しまった 熱中症にやられたか!と病院で点滴してもらうも眩暈は収まらず、吐き気まで。水曜日に耳鼻科で検査し、眩暈止めの処方を受けてやっとましになった。

 その後台風が去ると楽になったので、これは気象病かと納得。寝込んでいて本復ではないのに、家人がどこかへ行きたいというので大文字なら、、と連れていった。表登山道は観光客も鬱陶しいので、金鈴水から旧道を林の中を登る。蒸し暑いけれど、木陰の風は気持ちよい。火床へ着くまでに汗どっぷりで、もうこれ以上歩く元気なし。

火床へ行きます 疎水べりのお地蔵さん

さすがの猛暑で観光客もまばら 太閤岩を目指す

旧道を登る 木陰が涼しい

 弘法大師堂の温度計は34℃を指す。まだ元気が残っていそうなMに、この先山頂まで往復しといでと指示して、わたしは大師堂の石段に座り込む。同じように座り込んでいる人が大勢いて、お堂の屋根の下は満員。

とっても甘いあおはだ?の実 弘法大師堂

大師堂の温度計 暑いので人もまばら

 送り火用の薪運搬ケーブルの点検をする人、チェンソーの音が響き木を伐採して火床を整地している人、幾人かの作業員たちが忙しく動き回っている。

 お堂の前は掃き清められすっきり。大の字もきっと整理されているのだろう。上から覗こうと思ったが、あまりの暑さに腰をあげる気にもならず。

大文字火床から望む

 大の字から正面に見える左大文字や、船形、妙、法の各火床もすっきりと整備されているので、今日はその場所がはっきりと確認できる。時折ハイカーグループが登ってくるが、みんな一様に暑い暑いと水を補給。外国人もちらほら。でも、いつもに比べて人は少ない。

左大文字山 船形


足に止まったり頭にも止まった 金鈴水を汲み帰る

 山頂ピストンで戻ってきたMとおにぎりを食べて、今日の山歩きは終了。もと来た旧道を下った。昼間、人前に顔を出さない鹿たちが、沢に降りて水を飲んでいた。よほど暑いのだろう、険しい顔つきだった。私たちも銀閣寺道の店でかき氷を食べてクールダウン。やれやれ。

水辺に降りてきた鹿 登り口のお地蔵さんにお詣り

早く手掛かりがありますように

 そして、これまたのろのろ台風7号に悩まされつつ迎えた16日五山送り火の当日、幸いに台風は京都を通らず、4年ぶりの規制なしの送り火の夜を迎えた。

 出町柳河原から真正面に大の字が見えるので、7時ごろ向かった。大勢の人で埋まった川岸に、たくさんの警官が警備に出て大声で叫ぶのであたりは騒然としている。なんとか空いている場所を確保して、座り込む。

出町柳河原で点火を待つ 送り火点火

書き順に沿って火が付く 形になってきた

 隣のおっちゃんは4時から場所取りしているとビール片手にもう出来上がっていて、ご機嫌さん。8時、騒ぎは静まり、4年ぶりの大文字送り火が点火した。台風の後の澄んだ大気の中、大の字の中心 金輪で燃え上がる炎の揺らめきがはっきりと見えた。

金輪で燃え上がる炎 クライマックス

 点火後10分ほどで大の字の形が浮かび上がると、周囲の人は立ち上がり移動をし始めた。ぞろぞろと川上を目指し歩く群れ、妙法や船形を追いかけるのだろう。わたしたちは河原に座り、ただただ無心に炎を眺め、祈った。

次第に炎が消え 30分後名残を惜しみつつ

 コロナ自粛の2020年、2021年は点々と5か所だけ火が着く、なんとも気の抜けた大であった。去年の送り火は大雨で開催が危ぶまれたが、奇跡的に8時前にピタリと止み、京都御所からきれいな形の大文字を眺めた。そして今年の送り火は,市民からの奉納護摩木もたくさん集まったのだろう、大きく燃え上がる送り火は迫力があった。

円町から 左大文字 2020年コロナ自粛、点だけの火

昨年御所で見た送り火

 お盆が済んだら風向きが変わって涼しくなる。期待しながらも連日の38℃越え、まだかまだかと秋風を待つ日々です。










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