鏡山全景
コース:
・JR京都駅9:25→野洲9:58=竜王アウトレットパーク行バス10:05発→リッチランド10:20=10:50~薬師谷~鳴谷池12:00=12:30~奥鳴谷広場13:20~竜王山頂14:20=14:50~鳴谷池15:20~鳴谷渓谷~竜王アウトレットパーク15:50=野洲駅行きバス16:06→野洲駅→京都駅17:12
池や渓谷のある水辺で遊んだら涼しかろうか とトレーニングがてら鏡山に行った。10年ほど前、鏡山に行くには交通の便が悪く、JR篠原駅から歩くか、名神高速の高速バスで竜王インターで下車するか、もしくは誰かに車に乗せてってもらわないとなかなか行けなかった。ところが最近は野洲駅から1時間に2本くらいはバスが出ていて、京都から行くにも便利なことが分かった。それでは行ってみようかとなった。
野洲駅前のバス乗り場は既に行列だが、ハイカーではない。学生風が多い。路線には住宅地や工場、会社などがたくさん建設されている。それでも田園風景と鏡山周囲の緑とがうまく融合して、開発で荒らされた感がないのが救いだ。希望が丘リッチランドで下車。住宅街の入口にある広い緑地公園で一服してから薬師谷へ進む。
野洲駅から交通便が良い | 希望ヶ丘リッチランドで下車 |
バス停に咲いていた | バス停の花 |
竜王町散策マップ |
ユウゲショウ | テリハノイバラ |
広い緑地で休憩 | 森の中の散策路 |
途中で下山した女性に出会って話を聞くと山頂一周してきたとのこと、今日は水量はさほど多くないことなど教えてもらう。静かな谷川沿いの道を進む。道の両側はびっしりとウラジロなどのシダが生い茂っている。露岩の上を水が走る。幾度か沢を渡渉し、水辺の花を眺めながらぷらぷら歩く。しかし、蒸し暑い。水辺で少しは涼しいかと思ったのだが。
池 | シダの道 |
せせらぎに沿って | 木道を進む |
一面がシダ | ヒモヅル |
オカタツナミソウ | シソバタツナミソウ |
山帰来の実 | 石出し道案内 |
地元の人達だろうか 団体さんがやってきた。結構憩いの場所なんだなあ。もう一組の団体さんは長靴を履きリュックをきちんと担ぎ、薬師谷にある石切り場専用のトンネルなどを覗いている。話を聞くと、野外センターの関係者グループで時々こうして研修に来られるそうだ。今日は鳴谷池は水没していないが、6月の大雨の時は木道が冠水したことなど教えてもらった。日陰のない池の橋の上で休憩。暑い。
冠水時迂回コースがある | 鳴谷池 |
木陰が涼しそうな沢沿いの道へと入る。透き通った水が流れる岩の上を何回も渡渉を重ねて進む。4回までは数えていたが、その後はうやむやになってしまった。しかし草いきれと湿気で空気が暑い。
沢沿いの道 | 沢を幾度も渡渉する (回数が途中で不明となった) |
シジミチョウ | ショウジョウバカマ |
鏡山の斜面には大岩小岩が露出し、さすが石切り場として栄えた山だなあと感心しながら眺めた。沢沿いの道は幾度か分岐を過ぎるが、とりあえず奥鳴谷広場を目指す。地形図は持っているものの、このあたりの地図はないので、ところどころに立つ道標が道案内役だ。沢を渡渉した小さな広場にいくつかの看板がかかる。
奥鳴谷広場看板 | 石切り場を思い起こす岩場 |
青少年センター方面、鏡山方面とここは分岐点。いろいろな道が交差していて、このあたりも探索したら面白そう。とりあえず鏡山方面の狭い山道を行く。上から若い女性が下ってきた。山頂にはどれくらいの時間がかかるか尋ねると、「下山で30分くらいかかりました」とのこと。じゃあ、50分くらいで登れるかなあ。これまでは平坦な道だったのが、斜面になり、細い尾根を歩いていく。樹林帯になり風が抜けないので、蒸し暑い。
奥鳴谷広場の分岐 | 細い尾根を登って行く |
しかしこの道は急やなあ。時々大きな岩をよじ登り越える。さすがは石切り場の山。30分くらいすると視界が開け、左側に三上山の三角錐、その先に西側の山並みが連なっている。標識に展望台となっていたが、一旦下らなければいけないのでパスしてそのまま山道を進んだ。上に行けば展望があるだろうと、三上山の写真は撮らず。
そこからまたまた急傾斜の山道を岩を乗り越えひーこらよじ登る。暑くてばて気味で、ヨイショヨイショと自分に掛け声をかけて励ましつつ。もうこんなんやったら下ろうかしらん?と迷っていると、最後の岩をよじ登った先が尾根の上だった。やった!山頂や と喜んだのもつかのま、そこには矢印が。鏡山新道・山頂の標識。
そしてどっしりした台形の大きな岩。なんじゃ、ここは山頂じゃないのか?一気に疲れが出て、岩の上に座り込んだ。岩の上から下った先の樹木の向こうにこんもりとピークらしきものが見える。ええー また下って登るんかいな もうやーめた しんどい 山頂に行かなくてもいい。新道の分岐から東へ平たい道が延びているので、そっちへ向かった。
岩も乗り越える | やっと頂上?まだまだだった |
新道分岐 |
そして出た、山頂広場。しかし、立派な標識には鏡山山頂とあるのに、広場に立つ山名板は竜王山。鏡山と竜王山、2つ名前があるとかないとか、よくわからなかったんだけどなあ。とりあえず山頂に到着。鬱蒼とした森の中の広場で休憩。残念ながら周囲の景色は見えず。広場から下の方へ展望所なるものがあるらしいが、道が荒れていてみんな行かないようだ。で、木立の間から東側の景色をちらりと覗き。山頂で14時半前だったので下山を急ごう。
鏡山山頂というが |
竜王山頂上標識 |
山頂広場、標石は三角点ではない |
立派な標識に従って遊歩道に向かう。木の階段が作られていて歩きやすい。途中に雲冠寺跡方面の標識もあったが、今日はパスしてどんどん山を下り、やっと沢沿いの道に出た。林の中を鳴谷池に着くと、昼間はそこそこ賑わっていたのにだーれもいず。静まり返った池をくるりと対岸へと廻り、鳴谷渓谷へ向かう。大きな岩がごつごつとむき出した渓谷。水が囂々と音を立てて流れ落ち、これまで歩いていた沢とは趣が違う。男性的な川だ。時間があったらちゃぷちゃぷ岩を渡って遊びたいところだ。子供たちの遊び場によさそう。
標識に従って | 木の階段が整備 |
整備された散策路 | もう誰もいない鳴谷池に帰着 |
鳴谷渓谷を経て | 水遊びしたくなる渓谷 |
川沿いの散策道を急ぐ。そして出たところが砂の山。小ぶりの砂丘地帯を抜ける。なんとも不思議な光景だ。そして、沢を飛び越えて出たところは車道。広い車道の向こうにでっかい建物があり、駐車場には車がぎっしり。竜王アウトレットパークだ。
砂地にでる | 広大なアウトレットパーク |
バス乗り場に行くと、京都駅行きの直通バスもあったが、野洲駅経由の方が到着時間が早い。自販機でポカリを買い、やれやれ 暑かったなあ とバスを待つ。しかし、この鏡山、地形図だけではよく分からない。山頂は2つのこぶだし、分岐もたくさんあるし、地名もいろいろあるし。どこかで地元の地図を手に入れなければ。
術後、リュックを担いで山登りしたのは初めてだが、まずまず体調はよさそう。術後の体調変化も確認できたし、そこそこ歩けたし、よかったよかったと、京都駅の居酒屋でビールで乾杯したのでした。
ノハナショウブ | カキラン |
帰りに寄った東福寺の銭湯のお兄さんが、長いこと来なかったけどどうしてましたか?と心配してくれた。術前検査で心臓の24時間ホルターをぶら下げて銭湯に行ったので、お兄さん心配してたみたい。これこれしかじかと、超幸運話をしてまた盛り上がったのでした。
さて、380mの低山だけれど、急斜面をよじ登って足も痛くなく身体もしんどくなく、と喜んでいたら、翌日夕方右手首に激痛が走り驚いた。なにかをしたわけでもない。とりあえずアイシングして落ち着いたものの。原因は左胸かな。リュックの重みは右肩で受けていた。岩をよじ登るのは右手で支えた。
ゼニゴケ | コマツナギ |
手術した左胸は胸筋が切り裂かれ胸の中には板が入っている感じがする。左腕は上げられるし力もはいるがどうしても左の大きな切り傷に引っ張られ、身体に歪が起きているようだ。人間のバランスはほんとうに微妙に良く造られている、ちょっとどこかに手を加えるとバランスが狂い新しくバランスを整えるまでにはトレーニングが必要なんだなあ と痛感した次第です。
おりしも、股関節や足首を手術してリハビリの末復活優勝した錦織圭選手のニュースが話題を呼んだ。並々ならぬ涙のリハビリがあったんやろうなあ といまさらながらにプロたちの精神力と体力に驚嘆する日々です。わたしも、爪の垢を煎じて飲みますわ。