京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

ポンポン山
2023.4.29

北摂の山波を眺める


日程:
・ 2023.4.29(土) 曇りのち雨 ikomochi

コース:
JR京都駅9:10発→JR向日町駅9:18=阪急バス9:35発→善峯寺10:09着~杉谷11:00~東尾根取付き11:20~東尾根11:50~P619 鉄塔12:00=12:30~ポンポン山登山道東尾根分岐13:00~大沢方面分岐13:20~釈迦岳13:40~西山古道分岐14:30~善峯寺バス停15:00=阪急バス15:24発→JR向日町駅16:00着→JR京都駅


 ポンポン山へ再チャレンジしたいがなかなかスケジュールが取れず、やっと出かけた。朝のバスがゆっくりでいいなあとのんびり向日町バス停に行ったら、だーれも並んでいない。

 おかしいなあ?と時刻表を確かめたら、ななんと1時間も間違ってた。がーん。仕方ないや 行けるとこまで行ってみよう。空いてるけれどそれなりにグループが乗り込んできて、善峯寺へ向かう。

 京都市内から西山を眺めると、山肌が黄色く色づいている場所が点々とある。なんだろうと不思議だったのだが。バスで灰方から山へと入っていくと周囲の竹林が黄色い。竹の葉が黄変している。山裾の竹林が一斉に黄色になり、だから山が黄色く見えるのだとガッテン。

竹の葉が黄色に色づき山肌も黄色い 善峯寺から京都市内の眺望

 バスを降りたグループが、善峯寺の赤い橋を渡って参道へと登っていく。橋の入り口には、「ハイカーは立ち入り禁止」と立て看板があるので、いつも遠慮して入ったことはなかった。この登山者たちはどこへいくのだろうか?と後ろをついていくと、お寺の東門で、「登山者は駐車場から道路へ」との看板。先に登って行ったグループは姿がない。看板の指示に従って結局駐車場から車道へと出た。仕方ないので坂道の車道をてくてくと杉谷の分岐まで歩いた。

ハイカーは通り抜け禁止とあるが 善峯寺山門

山門から駐車場へと抜けると、
釈迦岳登り口に出た
マムシグサ

ツツジが咲く ウシハコベ

ニョイスミレ 葉桜になっていた

柔らかい緑のハンノキたち 谷間の古道を登る

 水を張った田んぼでは、ケロケロケロと蛙の合唱が響く。咲き誇っていた山桜もすっかり葉桜になり、山裾は緑色のグラデーション。教えてもらった東尾根に直接登る道へと急ぐ。地形図で破線が書いてある道だろう。沢を渡り谷の入口へと向かう。細いけれどよく歩かれた山道が谷に沿ってくねくねと続く。

東尾根に出合う 北河内線八 鉄塔

 小さいが、緩やかな登りの落ち着いた谷間だ。30分ほどで東尾根との分岐に出た。尾根を乗っ越すと、西側の谷へと下るしっかりした山道があった。最初の予定ではこの道を下る予定だったが、1時間間違えたので帰りのバスに間に合わないだろう。今日は谷に下らずこのあたりを確かめよう。尾根を西へと登っていくと直ぐにP619の大きな広場に出て鉄塔があった。

 12:00なので昼食休憩。木々に囲まれた気持ち良い場所で、鉄塔の線番(北河内線八)を探したり(北河内線とはどこからどこまでの送電線なんだろう?後日、西京都変電所と新生駒変電所を結ぶと分かった。さらにすごいことには、黒部ダムから大黒部幹線という巨大な送電ラインが近くを走っている)。周囲をうろうろ。

鉄塔の下で休憩 また頭上をヘリが飛んでいる

 遠くの山で爆音が響いていて、またヘリコプター?長いことバリバリいってたが、そのうちに近づいてきて鉄塔の上を飛び去った。フライトレーダーで検索するも今回はヘリの情報は出なかった。救助ヘリならレーダーに引っ掛かるはずだけど、事故でないことを祈ろう。そんなことしてのんびりしていたので、ますます時間がなくなった。

東尾根分岐 京都市内を望む

 東尾根をポンポン山方面に向かう。途中で一人男性とすれ違った。その方は森林公園駐車場とのピストンとのことだった。天候が下り坂予報なので人も少ない。

釈迦岳方面へ 釈迦岳山頂

 13:00にメイン登山道の分岐に出たので、カタクリ保護地に行ってみようと歩きかけたが、意外に時間を食いそう。迷ったけれど途中で引き返し、大沢方面の分岐から釈迦岳へ向かう。釈迦の急斜面を下ればどのくらい時間がかかるだろう、久々なのでコースタイムを知りたい。

 鬱蒼とした釈迦岳の山頂からすぐに分岐があり、細い道が善峯寺へと標識で導かれている。急やし薄暗いなあ 転がって落ちんように気を付けてあるこ と気合を入れる。

分岐を善峰寺へ下った 古い標識を見落とさないように

 さあ と下りかけたら、後ろから来た女性2人組が「あっ 山道へ行くんだ。気を付けてくださいね~」と声を掛けつつ、大沢方面へと歩いて行った。

 倒木が多いがきれいに片付いていて難儀することもない。どんどん下っていく。すると分岐に出て、きれいな巻き道が延びている方向には通行止めの印がついている。おかしいなあ たしかこの巻き道やったんちがう?と思ったが、とりあえず案内通りに細い山道へ入り、下った。

倒木は片付けられている 通行止め、
ほんとうはこの巻き道じゃなかったっけ?

 この道が難儀やった。急斜面の山肌をじぐざぐに下へ向かう。足を滑らすと谷に転げ落ちそう。やっと斜面地を下り終わると、そこはたぶん先ほどの巻き道の取付きだったであろう場所。でも小さな谷筋は盛大に崩れていて通れそうにない。柳谷観音へとつながる西山古道の案内があり、道は水平道の巻き道になり歩きやすい。

ひたすら山肌に沿って
急斜面を下る
西山古道に出合う

西山古道標識 巻き道にでてやれやれ

木の間越しに善峯寺を眺める 釈迦岳登り口に着いた

 途中、木立の切れ目から対岸の善峯寺を眺めることができた。若葉に覆われた絵葉書のような風景だった。 3時にはバス停に着き、待つ間にコーヒーを淹れて飲んだ。


ガマズミが咲く シャガ

クリンソウが咲いた 青い瞳のカワイ子ちゃん

カンアオイ チャルメルソウ

シロバナムラサキケマン ミズタビラコ

 バス出発間際に雨が降り出し、下山するグループが大慌てで走ってきた。今日はロングやったと興奮気味に語る中年男性たち。聞けば大阪のグループで、神峯山寺から縦走路を来たという。

 急な下りに膝痛が起きたらと心配だったが、痛みもなく踏ん張りも効いてまずは無事に歩いてこれた。リハビリの効果は顕著で、諦めずこつこつ積み重ねが大事やなあと実感した。ポンポン山にはたくさんのルートがある。私もそのうちにチャレンジしよう。

名残のニリンソウ










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