京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

皆子山 西南尾根 2023.10.22
(道迷い対策のため西尾根を歩く)

西南尾根より左奥に武奈ヶ岳,皆子山,右に蓬莱山


日程:
・2023年10月22日(日) 晴れ  森の旅人M

コース:
・ヒノコ取付~P819~P889~西尾根分岐~P926~皆子山
・復路は同じ道をヒノコへ戻る




 今回は皆子山へ出かける。取付きはヒノコから,実はこの春にも登っているので,今年2回目の西南尾根である。この時,西尾根でルート外れがありその対策に登りました。

 取付きは北山修道院の脇から登り始めるのだが,以前あった標識がなくなっている。よく見ると赤テープが杉の木に付けているので分かるだろう。修道院の裏側に回るとすぐに倒木2本が行く手を阻む。乗り越えて行けそうにないので倒木の下をキツイ態勢で潜り抜ける。折り返しを3回すると杉林と雑木の間を行く。

西南尾根取付き

すぐに倒木と出合う

 山道があり坂を上って行くと尾根合流点に着く。西南尾根の急坂が目の前に現れる。尾根は広く,コナラの森になる,見通しも良く,歩く人も少ないので踏み跡が見当たらない。自然と直登ルートとなる。朝日も差し込み明るい。初春の若葉の頃がお薦めだ。

杉植林と雑木の間を上る

西南尾根を見上げる

 尾根を上がるにつれて狭くなり一つ目のポイントP819に着く。ここは広い平らで次の方向を確かめながら進む。広すぎてここでも踏み跡は見当たらない。北西へ下って行く。

 宙に浮いた枯木を見て進むと細尾根を覆うアセビの群生が現れる。尾根左側にテープがありアセビを右に見て歩く。

P819の広いピーク

宙に浮く枯木

 今年は暖かいので尾根の木々もまだ黄緑色であるが,種類によっては赤くなった葉を付けている木も見られる。風もほとんどなく絶好の登山日和である。

アセビの尾根を行く

蓬莱山を一望

 P889過ぎて蓬莱山を一望,しばらく行くと皆子山も目に入ってくる。アセビ道を過ぎてから右カーブの尾根となり,両腕広げたような通せんぼの倒木の隙間を通る。P930のプレートが架かったピークを下りシダ原を抜ける。皆子山を挟んで左に遠く武奈ヶ岳,右に蓬莱山の三山が見える。

赤く色付いた木もある

皆子山を望む

 前方から鈴の音が聞こえるとともに人影が目に入ってきた。お互いに近づき顔を見て挨拶。初老の男性であった。「この尾根は初めての歩きですが?」と聞くと,「何回か登っている」ヒノコから7時頃に歩き始めて山頂から戻って下山中とのこと。「西尾根は気をつけるように」と言われ別れました。まさかこの西南尾根を歩く人に出会うとは思っていなかったのでほっとする。しばらく歩くと西尾根分岐に到着。

通せんぼの木

西南尾根で出会った男性

 皆子山へ東に方向を変える。ここからはテープがよく目に入ってくる。安心感もあったせいか赤テープを追いながら歩いていくと,おかしい踏み跡が無くなりルートを外れていることに気付く。先ほどの初老男性と出会って直ぐに,まさか道を外すとは思わなかった。やたらと目に付いた赤ガムテープが道迷いを誘っている。これはひどいと6枚も外した。春歩いたときには無かったので比較的新しい,いい迷惑だ。

西尾根分岐

大岩群の脇を通過

 P926に着く。ここから皆子山までの尾根ピークが4つあるが,方向転換を伴うピークが多いので注意が必要だ。大岩群の脇を通ると,右手に琵琶湖湖南が見える。

 最初のピークでは右折するところを,直進してしまう恐れがある。実は今年5月の登山時にテープが木陰で見えず,ここを直進してしまった。このため直進防止のため標識を持参し立てることにした。今回の登山目的がこれでした。

琵琶湖南湖が見える

直進防止の標識を立てる

 二つ目のピークを下り鞍部のシダ原を抜ける。振り返り西尾根を振り返ると少し色付いた森が見える。三つ目を越えて,四つ目は目の前に尾根が広がるがここも直進しやすい,ここはすぐに左へ下って行く。テープも付いているがよく見ないと分かりにくい。

 ようやく皆子山につながる尾根に乗るとしばらくして山頂に到着。先着の3人に更に犬を連れた男性がやって来た。いつも人が少なく静かな山頂だ。武奈ヶ岳だけは見えるが,ほぼ樹木に囲われ展望は無い。天気も晴れて,ほとんど風もなく暖かい。

 先着の男性が声を掛けてきて,「寺谷を下りヒノコへ出たいが行くことができるか」の確認だった。「皆子谷側へ渡渉が必要だが以前あった橋が流出した後,どうなっているのか分からないです。」「靴を脱いでの渡渉もあり得ます。」と答える。男性は「安全第一で行きます」と答えられた。

西尾根を振り返る

皆子山山頂

 昼食は相変わらずのカップラーメンとおにぎりをいただく。先ほどの男性が下山開始のようで頭を下げて出発されました。

 昼食後の下山は,南尾根を下るコースもあるが,杉植林の急坂は面白くないので西南尾根を戻ることにした。逆コースの見る景色は異なり新鮮だが,注意して西尾根分岐にまで戻る。

 あとは,南に方向を取り西南尾根を下りヒノコまで何事もなく無事戻りました。









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