くらさわ屋から見える富士山
日程:
・2023年12月21日(木) 森の旅人Mと嫁さん
コース:
・静岡県静岡市清水区JR由比駅~薩た(さった)峠~興津宿~江尻宿(静岡市清水区)
今回の東海道五十三次,嫁さんは前回同行した箱根越えした三島宿から先の沼津宿,宿(富士市),富士市で更に一泊後,蒲原宿(静岡市),日本橋から十六番目の由比(ゆい))宿(静岡市)まで歩を進めていた。今回も薩た(さった)峠を越えるため同行することになりました。JR青春18切符で早朝5時半に自宅近くにのJR駅から京都駅へ,京都駅5時48分米原行きに乗車。更に乗り換え3回で由比駅に12時13分到着しました。
由比駅はローカル駅で無人駅でした。駅前の通りが旧東海道となっており西へ向かいます。500mほど先に陸橋があり北へ下り,旧街道らしい街並みに入ります。冬型が強まり寒風の強風で帽子を持っていかれそう。
JR由比駅 | 薩た(さった)峠へ |
今回の楽しみは二つあり一つはご馳走,もう一つは富士山の入った風景。旧道の坂を上り振り返ると富士山が見えた。進むと一軒の飲食店くらさわ屋が現れる。この時期駿河湾で獲れる桜エビのかき揚げをいただく。丁度昼食時間に重なり時間が掛かるつもりでいたが,すんなりと席へ案内され注文の食事もすぐ出ていただきますとなる。
この店には一度来ており,その時の桜エビのかき揚げの美味しさが忘れられずに再度の入店である。北の窓からは富士山が見える。東は白波の立つ青い駿河湾が一望。店の真下をJRが通り海側には国道1号の車が走る。予約はできない店なので順番待ちとなる。事実,食後には5~6人の客待ちができていた。
富士山を目にする | くらさわ屋 |
桜エビのかき揚げを頂く | 右の急坂を進む |
店を出るとすぐにY字分岐となり右の急坂を上って行く,振り返ると富士山が見える。人里から離れて,この辺りは温暖でミカンの柑橘類とビワの木が栽培されている。日本の交通の要衝で東名高速と国道1号線が交わり,JR東海道線も走る。
ミカンの木 | 東名高速と国道1号線が交わる |
薩?峠入り口の駐車場に到着,本当はこの先の展望台から写真で有名な富士山を背景に高速道路,国道1号線,東海道本線が一つに収まる場面を見ることができる。しかし現在は,途中で道が崩落しているため通行止めとなっている。事前に確認していたが現地にきて改めてがっかりの残念である。
(以前から通行止めなので早く直してもらいたい!)この駐車場で見える富士山が展望台でみる景色に近いのでカメラに収める。ここに着く前に反対側からやって来た男性が展望台への道が通行止めと声をかけてくれた。
薩た峠駐車場の案内板 |
薩た峠駐車場からの富士山 |
先の旧道へ進むため展望台の南側へ道路を歩き大きく北へ迂回する。一旦下った先から元の旧道に戻るため山中の急坂の丸太階段を上って行く,嫁の息が上がり何度も足を止めて上がる。熊出没の表札がかけてあり,こんなところにもいるのだと気をつける。
戻った旧道には東屋があり駿河湾が大きく広がる。薩た峠と言っても標高80mであり高さも知れているがやはり富士山が見えることが有名になったのだろう。今日は冬型天候で雲の無い富士山を見て本当に良かった。(実は富士山を見るためにこの日を選んだが二転三転してようやく今日を決めた。)興津側へ向かって歩く。途中で最後の富士山を目に焼き付けて一気に下り興津側の入り口の墓地へ下り立つ。
クマ出没の標識 | 迂回路の急丸太階段 |
本ルートへ戻ってきた | 東屋がある |
墓地へ下る | 集落内の標識 |
興津側では最初は大きく北へ集落を周り込んでから東海道本線の下を歩き,興津橋を渡れば市街地に入る。この後は江尻宿(静岡市清水区)まで国道1号線沿いを西へ只々歩きます。信号清見寺前で国道の左へ渡り道路高架下から一旦国道1号線を離れるもののすぐに1号線へ戻る。
ここで無人のミカン売り場がありのぞいていると売主らしい男性がミカンを二つ「持って行き」とくれる。有難くいただき一つをその場で,二人で分けて口へ甘くて美味しかった。今日の歩行距離予定は13.5Kmで10.7Kmまで来た。この時期の日差しは早くも傾き正面に太陽を受ける。長距離を歩いていないためか右足が攣りそうになりサロンパススプレーをかけてしのぐ。
JR東海道線を潜る | 興津橋を西へ |
興津の市街地 | 興津宿標識 |
高架下を行く | 日の入りして薄暗くなってきた 信号辻町にて |
信号辻町から、再び国道1号線から分岐して右側の旧街道の街並みを歩く。ぐっと車が少なくなり安心して歩ける。商店街が続く,そして江尻宿の標識に到着。その後夕食を摂るため清水駅前の飲食店に入る。
夕食後別れて私は清水駅から東海道線に乗車,静岡駅から新幹線に乗り換えて帰宅しました。嫁さんは清水駅前で泊まり更に翌日,府中宿(静岡市)を通り次の安倍川橋渡り丸子宿までの途中まで進んだようです。朝1時間寝過ごして丸子宿まで行く予定が途中で踏ん切りを付けて予定を完了したようだ。寝過ごさなかったら丸子宿まで行けたのにと悔やんでいた。
清水の市街地 | 江尻宿到着(清水区) |
今回は冬型の真冬の旧東海道歩きとなりました。心配したのは早い夕暮れの中を歩くこと。くらさわ屋で時間を取られなかったことが良くて,薄暗い中で江尻宿に着けたのが良かったです。