京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

愛宕山・砥石谷(1)
(梨木大神から月輪寺道)2023.05.16

砥石谷の清流


日程:
・2023.5.16 (火) 快晴   長岡山人

コース:
・梨木大神9:40~H=470m10:20~砥石谷底10:30~ヘアピン転換点11:20~第一分岐11:30~第二分岐11:40~月輪寺道12:00




 okaokaご夫妻の紀行では、愛宕山・砥石谷の報告は、06.12.23、09.12.26、11.09.07の3回ある。かなり時間が経過しており、近年、梨木大神の谷の入口が倒木で入れず、かなり荒れているのではと、調査した。

 砥石谷の渓流や滝に魅力を感じる人は多い。しかし、愛宕山直下が極めて急傾斜で、崖状になっており、最後の登り道に苦慮する。

登山道のクリン草 この花の名は?
【ジャケツイバラ】

 砥石谷の中央の核心部は倒木等で近寄れないので、その周辺の道を探索した。

 結論であるが、この谷は、下る谷である。登りに使うには、傾斜がきつく、辛い。調査のため、下から登った道を紹介するが、逆に読んでいただき、下りの行程をイメージしてほしい。(なお、高さの表示には10m程度の誤差があるかもしれません。)

 砥石谷の入りには、梨木大神が祀られ、石碑がある。本来は、その左横の道を谷に入っていくのであるが、2018年の台風で極めて大規模な倒木があり、その処理には手が付けられていない。

本来は石碑の横を進むのだが

倒木で進めない

 そのため、倒木部分を迂回するルートが作られた。

 砥石谷入口の約10m手前の南側に、倒木の枝にテープが巻かれている。枯れ谷の入口であり、そこが登り口である。枯れ谷の岩を手掛かりに登っていく。

倒木の間に登り口

石を手掛かりに登る

 谷の中央部に倒木があり、左手に巻きながら、谷を登っていく個所もある。

 谷の左側の道はすぐに終わる。H=400m地点で、谷の右側にテープが付けられており、それを目印に、右側の尾根に取り付く。

谷の左はわずかの間

テープを目印に谷の右に

 道はないが、尾根にはすぐ登りつける。すると尾根には立派な道がある。こんなところにこんな道がとビックリ

尾根をめざして登る

尾根には道がある

 H=460mにクロスする水平道があるがさらにH=470mまで登ると、立派な水平道がクロスする。ここから上に続く道は、月輪寺道の地理院地図707mポイントまで登っていき、かつてタムシバ道と呼ばれていたようだ。上への道は倒木が目立ち、あまり歩かれていないようだ。

水平道とクロスする

右の道を進む

 その地点から右に進む。道は谷を見下ろしながら、緩やかに下っていき、すぐに谷に降り立つ。赤テープのケルンが置かれている。砥石谷の底まで降りてきたのである。

 本来、ここまで、谷を直進できたらいいのであるが。

右下に砥石谷の流れ

谷に降りついた地点の目印

 砥石谷の流れは清浄である。この上下を探索してみたくなるが、傾斜も急で、倒木も多いと思われ、覚悟が必要である。昔は、この谷筋を遡行した記録が散見されたが、最近はない。谷の見学が終わったのち、谷の左側(南側)を登っていく道を進む。

遡行したくなる清流

谷の左側に登り道

 きれいで歩きやすい道だが、結構急である。登りにうんざりした頃、H=665mで谷を横切り、斜面を登っていく。小さな谷でカーブした後、道は尾根に登っていく。

谷をターンしながら登っていく

尾根の手前に生え込みも

 尾根に登り付いた地点で、ヘアピンカーブ状に方向転換する地点がある。枯れ木の根っ子の赤テープ、ミニケルンが目印である。方向転換の後は尾根を登っていく。

 ここでヘアピンカーブせず、尾根を乗り越して谷に向かう踏み跡があるが、調査できていない。

ヘアピンカーブの転換点目印

尾根は歩きやすい

 尾根を約10分登り、H=640mに達すると、右に分岐がある。第一分岐と仮称する。入口に2本のロープが張られ、進入防止の意味を持たせている。木にテープも巻かれている。 この分岐の右方の先は次号で報告する。第一分岐からそのまま、尾根中央を登っていく。

第一分岐手前の目印テープ

第一分岐

 そこからさらに約10分登ると、アセビの生え込む平坦な場所があり、大岩、木にかかったヤカン、ミニケルンがある。そのすぐ上、H=700mに達すると、右に分岐がある。第二分岐と仮称する。ここにも、倒木にロープが巻かれ、進入防止の意味を持たせている。この部分、アセビの生え込みがきつく、右分岐を直進できない。やや上の、生え込みの少ない場所から迂回して道をたどり、周辺を探索する。

第二分岐のロープ

アセビを回り込んで迂回

 第二分岐から右に進むと、右下に谷がある。谷には苔むした岩々が見られ、次回の報告で書く「苔むした岩々と疎林の谷」の上部である。道はないが谷は歩ける。

 すぐにテーブル状の巨石があり、醍醐三宝院庭園の藤戸石を連想させる。この巨石の先は、道はわずかに上昇しながら、山肌を横切りながら続いていく。しかし生え込みがきつく、急斜面で危険で、行き止まりになるので、進まないこと。

右下に苔むした岩々の連なる谷

この巨石より先の道は不明瞭

 先ほどの第二分岐に戻り、登っていく。アセビの生え込みもあるが、道ははっきりしている。道は山肌をゆっくり巻きながら登っていき、月輪寺道のH=750m地点に登り付く。

 (以下、後編に続く。)

山腹を巻きながら登る

月輪寺道からの入口


                         【長岡山人 記】










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