京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

比良三山(釈迦岳、釣瓶岳、武奈岳)
2023.09.23

ナガオから釣瓶岳へ 武奈ヶ岳山頂がみえます


日程:
・2023.9.23 (土) 終日風強し   洛西オヤジ  オヤジの山歩き報告NO375

アクセス:
・湖西でイン谷駐車場

コース:
・(これが説明ちょっと厄介)大津ワンゲル道ー釈迦岳ーカラ岳ー七偏返し滝へ直下(意図しなかったのですがカヤワラ谷に入ってしまいました)ー滝上部付近から大摺鉢広谷ルートへ直登、そのまま横切り斜面をナガオP991へー釣瓶岳ー細川越えー武奈ヶ岳ーパラダイスコースで八雲ヶ原ー北比良峠ーダケ道ー大山口ーイン谷車デポ地 (早い話カラ岳から釣瓶岳へ直線で行きたかっただけなんです)(何にも早いことないなあ~)



 初心者オヤジ比良バリバリ13時間(わからん?)久しぶりのヘッデンは王将坂田三吉でした(なんのこっちゃい)俺の闘志に火が燃ええる。(しょうもない、ギャグが古いんじゃあ!)。



 今日は洛西オヤジです。いつもプログを楽しみに見せてもらっている。しーちゃんご夫妻がポンポン山でアドベンチャーなルートに挑戦されました、もともと大文字山でもいろいろなポイントを探索そのアドベンチャー魂に敬意を表して以前から一度歩いてみたいルートに引退した身ではありますが挑戦(そんな度大層なものではありませんが)してきました。

 すなわちカラ岳から真西に見える釣瓶岳に一直線に歩くルートですもちろん通常コースで行くことは何ら問題ないのですが一直線とゆうとなかなか老いぼれには厳しいものがあります。

 気合を入れて6時前に出発(いつもと変わらんのちやうかー)7時頃イン谷とうちゃこ~、毎度おなじみワンゲル登山口前に車を停めてモタモタ準備をします。

ほなボチボチ7時半ごろ出発 ワンゲル道いつものショット

 7時半ごろヨタヨタスタートもちろんワンゲルです。(今日はキツそうやし釈迦スルーで行ったらー)(ええねん癖みたいなもんや)石組1時間イチョウガレ1時間釈迦まで3時間弱かかってとうちゃこ~今日は降水確率0なんやけど12時からは強風でCのテンクラ予報、午前中から風強し肌寒いほどです。

石組で早速ヘタレテいます 今回唯一撮った花の写真
【ミヤマママコナ】

いつも大好きイチョウガレ
これがなかったらワンゲル来ない

釈迦岳とうちゃこ~

 ソロ男性登山者とトレラン1名オヤジを追い抜いていかれましたがさていよいよカラ岳につきました。時刻は10時20分いったんリュックをおろして気合を入れなおして電波塔建物の裏に回り滝巡りコースに激落ちします、実はこのルート4回目なんですが毎回少しずつ違ったポイントで七編返しの滝の近くに降ります。

カラ岳とうちゃこ~ うわ~まだ頑張っています~
存在感バツグン【ツチアケビ】

電波塔裏に回っていよいよ落下~ 完全に藪

 テープ全くなし、もちろん踏み跡なし今回も尾根を行きたかったのですが(あんたの記憶が老いぼれてルートつかめてないさかいや)谷筋に降りてしまいました、いやな予感、案の定まともに下れるはずはありません。

 スリング出して根っこにしがみつき必死のパッチ通常1時間強~弱で下の滝巡りコースに降りられるのですがなんと2時間かかりました、しかも七編返し滝の下流とりつきポイントです。

いややなあ~谷筋に出たなあ~高巻きついなあ~

こんなとこどうすんねん
クリアーに30分以上悪戦苦闘

 どうやらカヤワラ谷を下ってきたみたいです。いくつもいくつも谷筋があるのでイマイチわかりませんが仕方ありません、七偏返しの滝下部とりつきに降りてきました。予定では上部オガサカ前の河原でしたが。久しぶりに七編返し滝巡りをして上部に向かいます。ヨネチャンこんな糞えらいとこ何回も行かれます、女性メンバーさんにも脱帽。オガサカ道分岐の河原に出る少し手前でラーメンタイムとします。

七偏返しの滝下部とりつきに降りてきました

久しぶりに七編返し滝巡りを体験

 おそらくこのあたりから北西に斜面ブチ登ればそれほど時間掛からずに大擂鉢広谷コースに乗れるはずです。まずは遅くなりましたがカップめんとおにぎりでお昼ご飯、もう13時です。しかしヤバかったなあ~今降りてきた斜面を思い出しながら。

 やはり道迷いしたら絶体谷に筋に降りたらあかんな~(フン今更初心者が何ゆうてんねん)遭難者のほとんどが谷筋でみつかっているそうやしなあ~滑落するのやろなあ~ハイハイあんたも今日この先どないなるかわからんのや、食事を終えて目の前の藪漕ぎ状態の斜面に取りつきます。

オガサカ分岐河原の少し上部ここで食事 また目の前の斜面藪漕ぎ

 思ったより藪漕ぎはすぐに収まり傾斜はきついですが歩きやすい斜面を進むと踏み跡らしきものが現れ予想通りのポイントに出られました。大摺鉢広谷コースで極端に左手前に下の斜面に降りるポイントでよくそのまままっすぐに進むと七編返しの滝や貴船の滝付近に降りることがあるポイントですね~約30分ほどで乗れたみたいです。

 【本文ではよくわからないが、このポイントは地形図で大擂鉢広谷コースと高島市・大津市境界線がクロスした所ではないのですか?。ここなら乘った谷横の小さな支尾根を北西に登っていくとP991から北東に大擂鉢へ下る尾根に出合い、これを南西に登っていくとナガオのP991の横に出ます。このルートであれば、これはP991(ナガオ)から大擂鉢へ下るルートの一つです。】

予想通りのポイントに合流しました

 次はそのまま目の前にある斜面に広い尾根筋みたいな感じですが取りつきます、ここには赤いテープが巻かれていました、大擂鉢広谷コースの案内テープかオヤジがこれから向かう釣瓶岳への稜線とりつき目印かわかりませんが時間が押しています、もう2時前です。

 急な斜面をブチ登ります。幸い藪漕ぎはなく踏み跡もうっすらとあります、とにかく見覚えのある広谷からのルートに出合うまで細心の注意を払いながら進みます。やがて小さなピークに乗るとテープが現れました。

 方向を南西に振り時々現れるテープを目印にもう一つピークを越えたあたりで広谷のからのなじみのあるルートに合流となりました、大擂鉢廣谷コースの登山道から40分弱でしょうか、ヤレヤレですがまだまだ釣瓶岳は先です。

ここから釣瓶岳に向かいます
赤いテープは案内の目印か?わかりません

それほどの藪漕ぎはなくテープのあるピークに出ました

方向を北西に変えて進むと
広谷からのルートと合流しました

 紅葉時大人気のナガオををチンタラチンタラようやく釣瓶岳の杉木立が見えてきたあたりで、アクシデント(なんやあ!)(足が攣ったあ!)イタ~イ(今日は厳しい歩き覚悟して出発時点でツムラのんで出発しましたが)ギャーいきなり来たあ~(そら引退後まともな歩きしてないもんな~)とりあえずリュックおろして。

 もう一服ツムラ68飲んで、今日は風強くあまり汗をかかないので水分の補給は気にしなかったので水分補給、同時に塩分補給、しばし我慢の時間を過ごします、やがてコムラ返り状態は収まったので、ボチボチと先に進みます。

 何とか歩けますがいつまた(イタ~イ)なるかもしれません爆弾抱えているようなものです。足が攣ったあ~でヘリ呼ぶのも恥ずかしいし(当り前じゃあ~)ゆっくりゆっくり。

お馴染みピークなんとか師匠教えて~
【武奈ケ岳1Km展望ポイント】

このあたりで(イタ~イ)となりました
【前方 釣瓶岳】

 ホンマ釣瓶岳近いようで遠いなあ~焦るなあ~相談なしに移転しとるんちやうかあー(するかあ!)15時半何とかたどりつきましたあ~とうちゃこ~ではなしにたどりついたあ~とゆう感じです。(どうちゃうねん!)。

じゃガタラお春が見えています
長い事行ってません~【蛇谷ヶ峰】
何とか釣瓶岳とうちゃこ~

 いやそんだけヘロヨタダメージ大きい~、南方先に見える武奈ヶ岳行けるかあ~、とりあえず細川越えに向かいます。足をかばいながら、細川越え16時着、さ~どうする広谷、イブルキ、で戻るか、武奈ヶ岳山頂に行くかおそらくこの足では1時間かかるやろなあ~。

細川越えに降りてきましたもう16時です

 17時か~三山回ると男が決めたんやからこのまま足が攣らないと決めていくかあ~(知らんで~ヘリ脚攣りで要請やあ~)その時はまたお得意のツエルトビバークやあ~ヨタヨタ、ヨタヨタ。

武奈ヶ岳山頂へ向かう稜線から秋の空ですね~

 西南陵よりきついなあ~(そう思うのはどちらからでもおんなじやあ~)16時40分何とか武奈ヶ岳山頂とうちゃこ~まずはカーチャン連絡して(え~まだ山頂、エライ遅いやんか~)(そうやな~車まで下山約3時間かかると思う)(そんなん真っ暗やんか、大丈夫なん)ま~ヘッデン点けてボチボチ降りるわあ~。

やっと山頂標識見えてきましたー 武奈ヶ岳山頂とうちゃこ~
17時前になりました

定番ショット初秋偏(何イチビッてるねん)

 よほどツエルトビバークすると言いたかったのですが、明日午前中に野暮用があるので何としても今晩中に還らないといけません。到着時はオヤジだけだったのですが外人さんのペアーが到着わけわからん言葉でぺちゃくちゃ。風も強く寒いのと、うるさいのでオヤジは下山にかかります。

 冬道下山中にソロの男性二人、いずれも八雲でテンパク中で夕景を見に来たとのこと、問題はどこから落ちるかです。パラダイス、八雲、北比良、ダケ道か西南尾根、金糞、青ガレ、正面谷、か後1時間・6時過ぎたらヘッデン点けないといけなくなるはずです。

 ヘッデン点けての青ガレはちょっと自信ないので、時間はかかるけれど北比良からダケ道で落ちることにしてパラダイスコースを急ぎます。八雲とうちゃこ~18時前~テントが4張、さすが連休前。

パラダイス上部から夕景ショットは初めて 八雲ヶ原こちらにも2張ありました

 くまさん道は暗いのでゲレンデ跡を登り北比良とうちゃこ~18時15分、ここにも3張ほどテンパクの人たちが、テントの中には明かりが、暖かそう、そうなんです風がめちゃ強く寒いです~ここで斜面で風を避けてリュックおろし、まずはヘッデンの準備、足は何とか持ちこたえてくれています。念のためもう一度塩分チャージ水分補給。

北比良テンパクと夜景、上部には月が

 さ~あとはダケ道を慎重に戻るだけです、テンパクのテント見てそうかあ~ビバークして明日の朝3~4時ころ出発したら10時までには帰宅できるなあ~と思いましたが、まあ~この際久しぶりのヘッデン歩きするかあ~とヨタヨタチンタラダケ道を降りてきました。

 大山口に戻れたのは19時40分ぐらいでしょうかヘッデン歩きにしてはまあそれなりにの時間に戻れたと思います。それにしても昔のダケ道ではこうはいかなかったでしょうね~、大体ヘッデンでおりるとゆう発想ができなかったかも、本当に手入れをしていただいた方に感謝感謝です。

ヘッデン点灯ダケ道を下ります 真っ暗闇のカモシカ台通過

19時50分何とか大山口に イン谷で見上げる月にヤレヤレ

イン谷で見上げる月にヤレヤレ、お疲れさんでした~自分をほめてやりたいです。(ケッただのヘタレやないかい)。暗闇の中20時前に何とか車のデポ地に戻ってきました。すぐにカーチャン連絡(えらい事かかったな~急ぐことないから気を付けてかえってきいやあ~)と優しいお言葉、やはりちょっと心配していたみたいですが、オヤジは着替えもそこそこに比良トピアへ20時30分までに行けば何とか入れるはずなんで。

 ちょうど20時30分「まだいけますかあー」「すみませんもうしめきったのですー」「中が大変混雑していて洗い場も順番待ちでおそらく15分も入ってもらえない状況なんです~」あちゃ~仕方ありませんまたカーチャン連絡して「お風呂お願いします~」眠たいの必死にこらえて帰路、さすがにこの時間帯だと湖西停滞もなく22時前には「カーチャンただいまあ~」となりました。

 引退後初めて本格的な歩きとなりました、まずは足の方が何とか一度のけいれんで収まってくれたこと、やばすぎたカラ岳からの激下りで怪我無く降りられたこと。ほとんど感だけで取りついたルートに幸運にも間違いがなく回ってこられたことに心から  感謝 感謝。


【 記:洛西オヤジ 】

  《  秋風の吹きくる方に帰るなり  普羅  》。

    風の強い一日でした・・・・









トップへ