武奈ケ岳 ノントレースの雪原を東尾根へ下る!
土曜は晴れなので、西山の福寿草は来週に回して、以前から頼まれていた武奈ヶ岳北稜ワカン歩きの下見に朝一電車で出かけてきました。
昨年は、2月は他府県移動で自粛しており3月に北稜でしたが、今年の2月、雪庇の発達具合の確認もありました。。。
天気予報では終日晴れとの事でしたが、何と比良駅からスタートしてイン谷、正面谷、金糞峠、四つ辻、コヤマノクラウンまでは基本的にはズッと曇り、時々青空も有りますが続くことはなく、まさかや~!。
金糞峠 雪が減りました | ヨキトウゲ谷から四つ辻へ |
四辻で出会った奈良のカップルと晴れたらどこどこが見えますよと山頂から眺望の蘊蓄を話して、いったん先に行ってもらいゆっくりコヤマノ岳を目指しました。
コヤマノクラウンに着くとカップルは霧氷の写真を撮っていましたが、あれよあれよという間に青空が急にクラウン上空を覆い二人の歓声が聞こえます。
奈良のカップルと青空が出てきた コヤマノクラウンで歓声を上げる! |
コヤマノ岳ピークの霧氷! |
私も霧氷とクラウン写真を撮りましたが青空バックだと映えますね!コヤマノ岳ピークから北側を見ると白い頂きの峰々が連なりさらにテンションがあがります。
二人は眺望に見とれてゆっくり武奈ヶ岳山頂に向かうようなので一足早くその場を離れ、定位置からのブナブルーに映える武奈ヶ岳双耳峰を見て濃いブルーな天空を登ります。
久しぶりに見た背景ブルー武奈ヶ岳双耳峰! |
天空のブナブルーに向かって!自撮り |
西峰に着くと見事な眺望!、樹氷も残っており時間は11時過ぎ、多少予定とは遅れていますがここで昼食しようと決めましたが風はきつい!。見回すと東斜面に先週もあった雪祠が開いておりラッキー!。
武奈ヶ岳283回目登頂 比良山系571回目記念 |
雪祠は大人二人分くらいが入れ、そこで昼食となりました。風も防げて12時前まで昼食を終え、さあこっからワカンに履き替えて北稜です。
樹氷と北山アルプス | 春モードのビールで乾杯! |
何時ものように直接北稜へは向かわず、まずは東尾根に向かって斜めに真っすぐ降ります。自分のトレースだけの斜面をみて優越感に浸れる時間です。
ある程度のところで北稜にトラバースですが急斜面を下に落ちない様にゆっくりゆっくり北稜降り口迄むかったら、奈良のカップルが雪庇の上部、雪をかいて昼食準備中気を付けてと挨拶して、霧氷を見ながら下ります。
奈良のカップルは北稜上で昼食! |
北稜上部の霧氷! | 北稜をウキウキ気分で降りる! |
私はてっきりノントレースと思っていたら何とまさかや~、スノーシユウ跡があり登りで使っていました。まあ!それはしかたなく、被らない様に徐々に降りていきます。感想ですが雪庇の厚みがそれほどでもなく細川越え方面を見ると段差がほとんど有りません。雪庇の落差がこの時期としてはさほどなくこの先、まとまった降雪が無ければこれで多分終わりになりそうです。
北稜にて自撮り! |
北稜の雪庇が薄くなっており 適当な尾根でスゲ原へ向かう! |
ということで、落差がほとんどなくなった時点で、適当な尾根をスゲ原から広谷のコースに向かって降ります、冬の雪のある時だけの限定コースです。
軽快に降りていくと何と同志社小屋の傍の谷前に到着しました。ここからが問題で渡渉は出来るだけ避けたいので小屋の脇を通り、基本的には右岸をすすみます(冬の雪ありきのコース取りです)。私は何度も歩いていますが慣れないと急斜面なところが数か所あり要注意です。
北稜から同志社小屋の傍に降り広谷に向かう! |
特にこの日は雪質が重く水分を多く含んでおりワカンの引っ掛かりが悪く急斜面ではずり落ちない様に足場を固めて時には木の枝をもって前に前に進みました。
やがて武奈ヶ岳東尾根から降りたところに合流します。ここからは雪が多ければ右岸継続できますが今回は少ないのでやむなく木橋を渡ります、今回一番緊張したところです。
恐る恐る木橋を通る |
其処を渡ると、後1回は渡渉があり、その後はまた、右岸なのですが前の方から多くのハイカーが来ます。聞いたら大学の部員たちらしく阪大小屋に向かうとの事、少し話をして別れました。
そのごは広谷からイブルキノコバ経由、八雲が原までは学生たちのトレースがバッチリあり難なく八雲池前に到着、小さな雪だるまに癒され、後は下山するのみ。
イブルキノコバから八雲が原へ! |
クマ道から北比良峠に、ヒラブルーに覆われた青空の下には雪解けの進んだ山斜面など見え、3月下旬ころのようです。ところで、見かけた方がおり、男性二人は木村ご夫妻の知りあいのアイちゃんのご友人でした、近況をお互い話して先に下山してもらいました。
比良ブルー 北比良峠にて |
後はダケ道を下るだけでしたがべちゃべちゃの雪はアイゼンが滑り易く2回も転倒してしまいました。まだ左ひざは完治しておらず横の捻りに対しては痛みがあるのと、北稜からの降りで膝の負担が増したようです。
やっとのことで大山口へ、この時点で先日の時間とほぼ同じの3時半、何とか頑張って比良駅に着いたら先日の電車の一本前に間に合いました。歩行時間もほぼ同じく9時間半、疲れました・・・。
満足そうな顔での自分!自撮り 北比良峠にて |