火床から市内を望む
日程:
・2024.01.08(月)曇り時々小雪 4℃ ikomochi、M
コース:
山科駅10:30~毘沙門堂11:00~尾根とりつき~鉄塔11:30~昼食12:30=12:50~P381~藤尾分岐~雨社13:20~大文字山三角点13:50=14:30~火床14:50=15:30~太閤岩~銀閣寺16:00~錦林車庫16:30→市バス
元旦から能登大地震に仰天し、正月気分はすっかり吹き飛んだ。鬱々していてもなあと、歩いて汗を掻きたいとご所望のMのお供でいつもの大文字山へ初登山。雪空で寒いので谷間コースはやめて、山科から尾根をたどって三角点、火床とめぐりました。
山科から毘沙門堂の道は初めてというMを連れて、静かな参道を上っていく。毘沙門さんには初詣がちらほら、梅の古木の枝先がうっすらと朱く色づいている。裏の広場では野球少年たちが練習試合をしていて、元気な掛け声が響く。お墓の横から尾根道へと落ち葉を踏みしめてゆっくり上っていく。
水仙 | 水がない山科疎水 |
毘沙門さんへ | 新春の毘沙門堂 |
梅の枝先が少し赤い | 尾根へのんびり |
小雪が舞う | 短時間で着雪 |
九十九折れの道を送電鉄塔まで上ると汗びっしょり。風が冷たくて冷えるので、濡れたシャツを脱いで着替えると寒さが楽になった。鉄塔を過ぎたあたりから横殴りの小雪が舞い始めた。みるみるうちにシダの葉先が白くなる。しばらく尾根道を上り、風を避けて木の陰で昼食。見下ろす九条山稲荷山方面は雪雲で白くかすむ。
トン汁温もる | 朱い実がかわいい |
足元にソヨゴの芽吹いた若木があり、もうしっかり朱い実をつけていた。大文字山登山3回目のMはだいぶ山に慣れてきたようで、すたすたと先を進むが、道の分岐では待っている。以前のように勝手に進まないので安心だ。「これからどういう道を行けばいいのか?」と珍しく聞くので、尾根道を上ったらピークにでるからそれを左に進むんだよ と教えると、どんどん先へ進んでいく。
P381の手前からびわ湖方面を眺め、県境尾根を雨社へと下る。藤尾分岐の倒木もだいぶ片付いていて、藤尾への道もはっきりしているようだ。雨社手前の如意が岳分岐でMが待っていた。「こっちへ行ったら鹿ケ谷とある。こっちへ行けばいいんやな?」と如意が岳方面に進もうとする。「えっ!そっちは滋賀県に行っちゃうよ!」というと、「だって矢印がしてある」?? よく見ると、分岐の新しい標識には確かに如意が岳と矢印があるのだが、反対側に鹿ケ谷と書いてあり、その矢印がよく理解できないようだった。
びわ湖を望む | 藤尾神社へ分岐 |
藤尾方面の道も倒木が片付いている | 如意ケ岳分岐 |
標識の意味が分からない | 雨社にて |
地図はまったく苦手なMには、大文字山の位置関係は頭に入っていない。そうか 初心者ってこういうことでも迷うのか と納得の出来事だった。雨社に立ち寄り、倒木がだいぶんと整理されて歩きやすくなった山道を三角点に向かった。四辻にはいかずその手前から尾根に上がって土塁の道を進む。三角点はさすがに人が少なく静か。
倒木も整理進んでいる | 人が少ない三角点 |
あれえ先を歩いていたMがいない。すると携帯が鳴って、「いまどこ?」四辻で待っていたらしい。すぐに登ってきたので、静かな山頂で温かいお茶と羊羹で休憩。雪雲が北からどんどん降りてくる。今朝から温度計はずっと4℃で、山頂の寒暖計も4℃。地震被災地の方々はたいへんだろうな。三々五々山頂には人が集まってくるが、数は少ない。
雪空の市内 | 大文字山の標識 |
火床へ下るとさすがに子連れグループがいっぱい。外国人も多い。火床のてっぺんに座って雪雲に霞む市街地を見下ろした。北山は白く冠雪している。山頂から下ってきた団体さん、市内を見下ろしながら、あそこに断層があるんだよね と伏見城方面を指さしている。みんな地震の話題だ。
山頂付近の看板 | 北山も積雪 |
輪島に知人の高齢の親族が住んでいて、全壊だった。道路事情が悪くなかなか脱出できず、不自由な避難生活のさまを聞くと心配だ。京都が4℃だったら能登はもっと冷え込むだろうなと案じられる。そんなことを考えながら、火床でぼけっと座っていた。
下山は古道を下って太閤岩から銀閣寺へ出た。Mが哲学の道を歩きたいというので、錦林車庫まで歩き丁度来たバスに乗った。いつもの銭湯に立ち寄り冷えた身体を温めた。汗をかいてさっぱりした、いい日だったとMが喜んでくれたのが何よりだった。
哲学の道をたどり | ピラカンサがたわわに |
猟師さんがくれたという猪肉が泳いできたので、みそ鍋を作った。豚熱が一段落して猪肉も解禁になったそうだ。コロナに豚熱,鳥コレラいろいろ流行してたいへんだったなあ。やっとにぎやかに正月を送れると喜んだのもつかの間、地震に飛行機炎上、今年も厄災の幕開け。しばし山歩きで気持ちを切り替えよう。
懐かしの市電 | 猟師さんからもらった猪肉 |
輪島の知人親戚は、道路事情や天候をにらんで、やっと16日救出にむかった知人が関西の自宅へと連れ帰った。道路は段差や亀裂で相当ダメージを受けたうえ渋滞で片道10時間かかったそうだが、まずはよかった。