京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

伊吹山 
2024.08.15

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伊吹山頂

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日程:
・2024.8.15(木) 晴れのち雷雨 ikomochi

コース:
・伊吹山ドライブウェイ料金ゲート16:20~山頂駐車場16:50=17:15西登山道~見晴らし台~山頂直下残り270m地点で引き返し~山頂駐車場18:30


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 夏のペルセウス座流星群を調べていたら、伊吹山星空観望会のバスツアーを募集していた。丁度8月11日~13日で行きやすいなあと考えていたが7月末まで予定が立たず。そしてやっと申し込もうとサイトをあけたら全日満席だった。

 伊吹山ドライブウェイは夏休み期間中土日はオールナイトで通行でき、山頂パーキングもオールナイト、テントも可とあるので、行きたいなあとMに車で行ってくれる?と尋ねたら行ってもいいよの快諾。

 やったあ と今度は息子に流星群と銀河を見にいく計画に乗らへん?と尋ねたら、孫たち一同行きたい!と諸手をあげて賛同。お盆休み期間中の15日にみなで行こうと決定。孫たちとスケジュール調整の結果、夕方6時ごろ伊吹山頂で全員集合、わたしとMは先行して山頂散策するわ となった。

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近江富士 いい形や 確かに名神 古びてきた

 天気予報ではぎりぎり雲が伊吹にかかり、星はみえるかなあ と期待半分でドライブウェイに乗った。こんな夕方にも関わらず、北尾根の近辺には巨大な望遠レンズを据えて構える人が大勢いる。イヌワシが帰巣の時間なのかな。

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伊吹山遠望 オールナイト営業です

 山頂広場に16時50分着、大急ぎでレストランに駆け込み伊吹そばをすする。Mは展望デッキでのんびりしたいというので、私だけ西登山道に向かった。サラシナショウマがちらほらと開花だがまだ蕾が多い。足元には名残りなのかこれからなのか、まあ花がぽつりぽつりと現れる。

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北びわ湖と湖北の山波

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開花情報 お花畑に向かう

 石だらけの坂道に音をあげて「まだこれから40分も登るんだって。どうしようか」と騒いでいる家族連れに、「大丈夫 ゆっくり足を踏み出せば山頂にはたどり着けるから行ってみたらいいですよ」と励ましながら、わたしは草花の写真撮影でしゃがみ込む。

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サラシナショウマ クガイソウ

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クルマバナ シモツケソウ

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アキノキリンソウ キヌタソウ

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フジテンニンソウ 夕陽

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イソギク 獣害対策地

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獣害対策で戻ったシモツケソウ 足元にひっそり ツリガネニンジン?

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シモツケソウ ルリトラノオ

 鹿に荒らされていた山頂北斜面の保護地にはシモツケソウが咲き乱れ、メタカラコウやルリトラノオ、クガイソウなど咲き始めている。ゆっくり登り、見晴らし台へ立ち寄ってみた。見下ろす上野口登山道にスキー場跡に、土砂流でえぐられた大きな亀裂がいたるところに広がる。埋もれた6合目避難所の屋根。3合目のパラグライダースクールや角の売店などははっきり見えないが、被害が及んでいるのだろう。

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伊吹登山道立ち入り禁止区域の悲惨な姿

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ツリガネニンジン? カワラナデシコ

 9合目から下ったところあたりはかろうじで山道は残っていそう。カーブのところにはカワラナデシコがあったなあ 大丈夫かなあ。呆然としながら眺めていると、さっきから遠くでごろごろと雷の音が響いていたのが次第に近づいてきて、見上げる山頂の東側が黒っぽくなってきた。

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見晴台から

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山頂小屋を見上げる フッキソウ

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山頂直下の上野口登山道 

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イブキシモツケ 霧の中

 これは雨が来るなあと山頂へあと270mの標識のところで引き返すことにした。しばらくすると山道は霧雨に覆われあたりがうすぼんやりとしてきた。そして、駐車場が見えるあたりでぽっつんぽっつんと雨粒。後ろからきゃあきゃあと下山してくる一行は、先ほど励ました家族連れだ。走ってくだろうとするので、石で転んだらどうしようもないから慌てないでねと声を掛ける。

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山頂では雷鳴が響く

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岐阜県境は雷雨

 山ってこんなに天気が変わるのですか?と聞くので、山は天気の変化が大きいし伊吹は特にそうですよ、台風の影響もあるしねと声を掛け励ます。次第に本降りになってきた登山道を早足で下り、レストハウスに着いたときは土砂降りだった。頭にかぶっていたタオルも服もびしょ濡れ。駐車場の車中で着替えさっぱりした。

 息子一家は18時ごろ山頂へ着き、車中でお弁当をぱくついていた。アメダスで雲の流れをチェックするが切れ目がない。19時から駐車場で開催予定の星空観察会も中止のようす。それでも、駐車した車の横にテントを張ってやる気満々のグループもいる。岐阜県側では雷鳴が続き、広場は土砂降り。

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星空を期待してきたがどしゃ降り 諦めて下山、濃尾平野の灯り

 19時半に星空は無理だなあと諦めて下山した。ヘアピンカーブをくねくねと下り、標高900mくらいのところに来ると雨は降っていず、煌々と輝く岐阜、名古屋の灯りがきれいだった。みんな楽しみにしていたのに残念だったと、また再挑戦しようねと約束して家路についたのでした。

 7月に発生した伊吹地区への土石流は、住宅への大きな被害があり驚くとともに心を痛めている。去年5月に発生した上野口登山道の土砂災害に引き続き、伊吹山の荒れ様は言葉が出ない。鹿による食害が最大の原因というが、ほんとうにそれだけだろうか?

 今夏の異常気象、8月15日は台風が東北地方へ上陸といういまだかつてない状況。京都新聞の9月16日朝刊で50-50とあり、京都の猛暑日&熱帯夜が記録更新とある。大谷君のホームラン&盗塁記録じゃないんだからあ と、ほんとことしの猛暑にはへとへと。

 春から調子を崩していた100歳の母は、介護認定されてデイサービスに通うのを待ちわびていたのに、診察した医者が母が元気だからという理由で意見書を1か月間も提出していず認定延期。

 がっかりした母は7月末についに脱水症状となり、救急車で入院した。全身検査でどこも悪いところなく、社会的入院という名目で病院においてもらうことになった。でも救急病院はすぐに追い出され転院。そこでも3か月後には退院して家に帰ってくださいと冷たく言い渡された。が、母は入院している間にベッドに寝たきりで筋肉が衰え歩けなくなっていた。

 このままでは帰宅して一人暮らしは無理と母もいい、わたしも介護生活はいかに考えても無理と意見が一致して、入所施設を探すことになった。病院の相談員は「要介護度1では引き受けるところは見当たらないので、有料ホームを当たってください」と言い放つ。「ええーーそんなどうすれば?」 というと、「みなさん同じように困ってるんですよ」と追い打ち。

 どうすればいいのか藁にも縋る気持ちで、市の包括センターの調査員さんに相談した。母の介護申請を手伝ってくれて訪問もしてくれた調査員さんは、「現状はそうなっているんですかあ?」と絶句して、親切なことにすぐに入所できそうな施設を探してくれた。

 とりあえず母にいったん落ち着いた日常を取り戻したいと、見学とかいいか悪いかとか悠長なことは言ってられないので、引き受け先に即申し込み手続きをとった。そして幸いなことに、この9月20日に老健施設への入所が決定。ほっと一息です。

 この猛暑の中、元気だったもう一匹の老犬16歳が脱水症状で急変し毎日の医者通いも甲斐なく盆明けに息を引き取った。残る寝たきり17歳もだんだんと食が細くなってきた。

 わたしが、100歳の老母の介護保険の扱いでもこんな貧しい状況なのに、これからますます増加する私たちの老後問題は本当に深刻だと言えば、息子はそれよりもこの異常気候がどう続くのか将来がどうなるのかが不安だよ という。ほんまにほんまに、先行き地球はどんな未来がやってくるのだろうか と、ますます眠れない夜を過ごしているこの頃です。

 せめて、野の花を愛で山の風に当たってストレス発散しなくてはと、早く涼しくならないかと待ちわびる日々です。みなさまも体調を崩されませんように。


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