京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

寂光院道~シャクナゲ尾根
2024.04.28

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寂光院でご機嫌に記念撮影

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日程:
・2024.4.28(日) 晴れ 30℃ ikomochi、koeさん、M、他7人

コース:
国際会館駅9:16発大原行→大原バス停9:38着=10:00~寂光院道分岐10:44~翠黛山分岐11:05~シャクナゲ尾根分岐12:25~鉄塔12:50=13:30~小出石登山口15:40~古知谷~大原バス停


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 なじみの店で知り合ったkoeさん、山登りが好きでアルプスに行くけれど京都は知らない、北山に一度連れていってほしいとのことで、山行の約束ができた。雲取山くらいに連れていければと考えたが、いかんせん 広河原行きのバスが往復2便に減便。結局は大原からシャクナゲ尾根周回を提案した。メールで打合せするうちに参加者が数名来てもいいですか?とあり、いいですよ。。。

 結局当日も増えて、大原バス停に集合したのは総勢9人、一応みなさん山歩き経験者に山ラン愛好者で、20代~50代のパワーあふれる面々。このメンツをわたしのペースで一列縦隊で歩かせることは無理だろう。

 バス停で参加者に詳細地図と案内図をそれぞれに渡し概略説明し、健脚グループとゆっくりグループでシャクナゲ尾根を目指すことにした。健脚組には北山を小浜まで山越えした経験者がおり、任せておいてもいいだろう。分岐さえ間違わなければあとはのんびり歩きの尾根道。山歩きに慣れている人なら簡単だろう。寂光院の手入れされた苔庭を柵越しに拝見して、みなでにこにこと記念撮影。

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お庭


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タニギキョウ 苔の花

 そこから健脚グループはあっという間に姿が見えなくなり、後続隊はわたしともう1名。長野出身の男性は故郷の山によく登っていたが、京都では初めてとのことで、二人で寂光院道の古道を楽しみながら歩く。沢がきれいなのでついつい見とれ、ふと気づくと沢を渡渉しようとしている。こんな渡渉はないよ。。。と林道を引き返す。

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見落としやすい分岐は注意 
↑寂光院道へ   ミチバタ谷へ↑
天ケ岳を望む

 百井への分岐を過ぎていた。林道の方がはっきりしているから、喋っていたらうっかり分岐の山道を見逃してしまう。 まちがった 間違ったと、尾根に登る急な道に取付く。しかし、まずはこの分岐でいったん集合の約束だったのだが、姿も声もなし。みんな速いなあ。遅れている私たちも先を急ぐ。

 上から高校生の一団が下って来た。どこから来たか聞くと、焼杉山を回って来たとのこと。その男女のそのグループの後尾には顧問らしき男性がついている。登山部のトレーニングなんやな。頑張ってね と声を掛ける。

 翠黛山分岐に着いたが誰もいず。ヤッホーと叫ぶが返事もなく。しばらくここで待っていたが、誰もこないので先へ進むことにした。焼杉山からバタバタと走ってくる5~6人の男の子たち。聞くと、焼杉山頂でテン泊しての帰りとのこと。へえ 焼杉山ってテントを張れるスペースあったけ?しかし、この間焼杉焼杉とえらいマニアックな山行きが人気なんやなあ??

 東俣谷の上部のユリ道は緑が濃くなっているが、咲いているはずのミツバツツジの花はちらともなく。岩尾谷の源頭部を覗くと、下の方にピンク色が見えて、シャクナゲの花が咲いている。鮮やかなピンク色で今年は貴重かも。斜面を下って木のそばまで行くかどうか迷ったが、そこそこ3mはあるので、きっと登り返しはしんどいよね となった。

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谷間にやっとシャクナゲ発見 シャクナゲ尾根分岐

 尾根の上では人の気配なく、声も聞こえず。みんなどこへ行ってしまったのやら。たまに行合う登山者にグループがいなかったか尋ねるが、いまいちよくわからず。電波も通じないので、とりあえずシャクナゲ尾根の鉄塔まで行ってみんなを待とうとなった。

 シャクナゲ尾根の広く見晴らしのよい鉄塔下で、携帯が通じるか試してみるが、電波状況は悪い。幾度か試すうちにひょこっと通じた。なんとまだ後ろの方にいるらしく、どこにいるんやあ??

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鉄塔でやっと合流

 先発隊のリーダーが汗まみれで駆けてきた。そのほかの面々も次々に集まり、やっと全員集合。一体全体 どうなったのだろうか?

 聞くと、よくわからないバリコースに入りこみ、そのままよじ登って、たまたま携帯の電波が一瞬通じて、運よくヤマログが検索できここは焼杉山らしい と分かったとのこと。

 えええええーーじゃあ ひょっとしてミチバタ谷の道なき道を登ったの? と、わたしはびっくり仰天。 まさかまさかで、これはへんな道やぞと言いながらも突っ込んでいくとは! ふつうは引き返すのが鉄則でしょ!他のメンバーは、ルンルンハイキングコースと聞いてきたのにたいへんな道やった と大汗でへとへとであった。

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わずかに開花のシャクナゲ

 まあ 無事に登って事故もなく集合できたけれどと、今回の寄せ集め集団の危うさを身に染みて感じた。北山って、こんなことが多々ある。道は複雑で一つ間違うと、バリルートで。まだ大原百井でよかった。迷ってもなんとかなる範囲。これが花脊以北だったらどうなっていたことかと、背筋が冷えた。鉄塔下で休憩して、ここで解散にした。

 山ランの人や健脚組は先を急ぎたがったので、尾根道をはずさず下ればよいと教えたら彼らは走っていった。わたしと長野の人とMは、のんびり尾根を歩いた。しかし、しゃくなげはまったく見当たらず。やっと見つけた数輪の花は、もうしおれかけていた。

 不作や不作やと毎春言いながらも、結構花がついていたのに、こんなになんにもないのは初めてだった。聞けば、比良も同じようであったそうな。ピンク色の花のないシャクナゲ尾根はアップダウンがしつこく続くしんどい山道で、長野の人はまた登るんか?また。。とお疲れ気味だった。

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シャクナゲ尾根小出石登り口 ミチバタ谷

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焼杉山にて

 15時半ごろ、小出石への激下りを過ぎ、バス停近くでもう迷うこともない車道歩きなので、みんなばらけて歩いた。わたしは、大原川沿いの昔の街道筋の道を、道端の野草や清流の涼しい風を楽しみながら一人でのんびりと歩いた。

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古知谷の清流

 パワーのある若い人たちと歩くと、わたしも引きずられて急ぎ足で筋力は鍛えられる。でも、小さな花にシャッターを合わせ、この季節の野草を探しと、ぶらぶら歩くのは生き返ったようで嬉しいなあ。

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ハタザオ アケビの花


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カンアオイ フタリシズカ


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フジ キンポウゲ

 北山は難しいとよく聞く。今回も、最初のミチバタ谷との分岐までは団体行動しておけば迷わなかったのかもしれないと反省するが、結局はずっと団体行動しかなかったのかも とも思う。

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大原川の清流


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ホウチャクソウ ニョイスミレ


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カキドオシ クサノオウ

 とてもいい経験をした。迷ったほかのメンバーは、この経験をどうとらえているのだろうか? もっときっちり調べていくべきだったとの声が聞こえたが、そのうち 反省会をしてみたいものだ。

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ヤマシロギク ツタバウンラン


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オカタツナミソウ シャク


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モチツツジ


 ところで、6月20日にokaokaさん経由でメールをいただいた。府立桃山高校の山岳部顧問の田中英一先生が、わたしが昨年11月3日に花脊峠までバスで一緒だった高校生グループは、自分たちだったと知らせてくださった。

 花脊峠~百井~シャクナゲ尾根関電巡視路~焼杉山~草生別れのコースが、今年5月のインターハイ予選のコースで、十分な下見ができて男女ともに優勝。8月2日開催全国インターハイに出場します との嬉しいお知らせだった。どうりで、この春は焼杉焼杉と若者たちが押し掛けたのですね。

 簡単なようで迷いやすいルートを、幾度も下見して、力をつけての桃山高校の優勝、まことにおめでとうございます。 この紀行を書いているころには もう福岡県英彦山の会場に出発されているかも。英彦山も修験道の山で一癖も2癖もありそうです。みなさまのご健闘を祈ります。

 そして、若者たちが北山にも足を運んでくださることをとても頼もしく思い、また山道やバスでお出会いできたらどんなにうれしかろうと考えております。

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ガンバレ!桃山高校登山部


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