京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

荒神山
2024.10.12

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山頂からびわ湖北湖パノラマ(荒神山)

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日程:
・2024.10.12 (土) 晴れ 25℃ ikomochi

駅 アクセス・コース:
・京都駅10:07発→河瀬駅11:06=11:40愛のりタクシー→11:50天満天神社~本坂~荒神山神社13:00=13:50~古墳~日夏山三角点14:10~日夏山林道14:40~16:10天満橋~河瀬駅17:55=河瀬駅発18:10→京都駅19:06着


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 近江平野に点在する島のような小さな山々、滋賀県民の友に「広大な平野にいくつ山があるのだろか?三上山も登っていないしね」と話していたら、「彦根の近くにある荒神山は滋賀県の小学生は必ず校外学習に行くんだよ。いいところだよ」という。「荒神山ってどこや?」「比良から眺めると長命寺山の横に見えるよ」というので、地図で探していってみることにした。

 最寄りは東海道線河瀬駅だが、ずっと以前に河瀬駅から仕事先へとバスの便がないので歩いたことがあった。小さな木造駅舎から田んぼの中の道を延々と歩いた。とんでもなく歩かされた記憶しかない。以来河瀬駅に降りたことはない。

 とりあえず不便なとこだよね と調べたら、荒神山行きのバスはないが彦根市の相乗りタクシー制度があり、事前に予約すればだれでも利用できるとある。時間を組んで少し余裕を持たせて11時50分河瀬駅発で予約した。

 京都駅で予定していた電車より1本早いのに乗れたので、とことこ普通電車で1時間ミニ旅。まっさおな青空に広がる田んぼ、とっても気持ちの良い日だ。荒神山は近江平野の緑の中にこんもりと浮かぶ島のよう。

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山も湖もまっさお ヤッホー 比良山

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近江八幡の長命寺山 安土城址の安土山

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近江平野に浮かぶ荒神山

 予定より30分早く到着したので、新しくなった広々した河瀬駅のロビーでお弁当を広げてのんびり。40分に駅前に出てタクシー乗り場を探していたら、すでにタクシーが到着していて乗せてもらった。なんと一人だけの予約だったので、行先の天満天神社まで所要時間10分で到着、お値段は400円。申し訳ない金額だ。

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バス タクシー路線図

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河瀬駅は広くてきれい 愛のりたくしー

 立派な鳥居の神社の石段を登ってお社で拝礼。振り返って遠くを眺めると、近江八幡の長命寺山が目の前にある。神社の横から山頂目指して本坂があり、荒神山神社はこの山頂にあるという。標高284mの山頂へは急坂でもあり、登りが困難な人のために山の下に遥拝殿があるという。

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天満天神社 遠く近江八幡を望む

 神社前の道路は室町から江戸時代 朝鮮国から外交使節団 朝鮮通信使の大行列が江戸を目指して行き来したという朝鮮人街道だそうで、なかなか歴史深い地域だ。

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牛がお守り 朝鮮人街道から山頂へ

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遥拝殿 遥拝殿由緒書き

 立派な造りの遥拝殿から本坂へと、獣避けの柵をあけて進む。うっそうとした森の中の道には草むらに小さな花たちが群れ咲く。いつものように覗き込みながら歩く。

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本坂入り口 本坂を上る

 黄色い蝶々がやたら飛び交っている。いったいなに?モンキチョウのようだけれど。道の脇の草原にはたくさん飛んでいて、ブーンと羽音のような低音が響き渡っている。蜂はいない。どうもモンキチョウの羽音が重低音で響いているようだ。捕虫網を一振りすれば数10匹は容易につかまりそう。こんな光景は初めての経験で、興奮してしまった。しかし、なぜにこんなにモンキチョウが集団でいるのかはわからずじまい。

 この草原を離れるとモンキチョウはいなくなったので、なんらかの理由があるのだろう。蝶の渡りは聞くけれど、そうなんだろうか?まだ解明できていません。

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草原 モンキチョウ

 大きな石がごろごろしているけれど、よく整備されている坂道を登る。ひんやりと心地よい山道で、急な登りを頑張っていくと、最後は立派な石畳の坂道になり、この神社が古くから大切に守られてきたことがわかる。途中にはウォークラリーコースも設けられている。

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ウォーキングラリーコース 急坂

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石畳になる 町石

 山頂近く、腹切り地蔵の並ぶところで車道に出て、そこからまたさらに急な坂をよじ登り、急階段を手すりに縋って這いあがると、立派な造りの神社に到着。由来書によると、天智天皇のころから火の神、竈の守り神荒神さんとして祭られてきた歴史ある神社だという。

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腹切り地蔵 荒神山神社へ階段を登る

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急坂をよじ登ります わーお 立派な石垣の階段

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どっしりと おくどさんの守り神 荒神さん 荒神山山頂284m

 どっしりとしたお社を支える石垣は城壁のような立派な造りで、いかに莫大な寄進があったのか偲ばれるものである。すぐ横の山頂広場にベンチがあったので、休憩した。さきほどの車道を車やバイクがやってくる、入れ替わり立ち替わり人がくる。なかなか人気である。

 ベンチからはまっさおなびわ湖の北湖と湖北の山並みが広がる。素晴らしい景色にしばし魅入られた。横に座っていたご夫婦は時たまドライブされるそうで、ここからの夕景はすばらしいですよ と話しておられた。あれが竹生島、あれが多景島、あの黒っぽいのが白石と指さして教えてもらった。来る人来る人、眼前に広がる景色に圧倒された様子であった。小1時間楽しんで、日夏山山頂へと向かう。

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北湖の島

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立派な石積みの神社擁壁 荒神山古墳説明

 すぐに荒神山古墳に出て、今もはっきりと残る前方後円墳の古墳を見上げながら山道を進み、標高261.48m三角点にタッチ。また山道を辿って、林道に下った。途中、木々の間から眺める湖北方面の眺めも素晴らしかった。

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荒神山古墳 古墳をめぐる

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日夏山から近江平野を望む

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日夏山三等三角点 山頂の休憩所

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展望デッキから長浜方面

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展望デッキ 林道へと下る

 林道は緑に覆われた静かな道だが、三々五々散策する人が多く、地元に愛されている山だ。途中であったおじさんと、蝶々の群れの話をしたら、この山には蝶々の渡りが立ち寄るとのこと、アサギマダラも来るそうだ。山頂一帯にはヒヨドリソウの群落があった。

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心地よい林道 林道から三角点への道

 蝶々の通り道なんだなあ。さきほどのモンキチョウも渡りの最中なのかも。のんびり林道を辿り、16時過ぎに登山口の宇曾川畔に下った。眼前に鈴鹿の霊仙山、遠くに伊吹がどっしりと座っている。戦没者墓地の石段に座って夕方の山々を眺めた。

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荒神山公園への道 千手寺へ

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林道入り口の墓地 天満橋畔から伊吹や霊山を眺める

 さて、ここからは河瀬駅まで小1時間歩かねばならない。往路のタクシーの窓からきょろきょろ眺めていて見つけておいた古い町並みに入りこみ、地元の醤油蔵の道をたどった。

 河瀬駅が小さな木造駅舎からコンクリート2階建ての大きな駅舎に建て替わったのには訳があるのだろうと、車で渋滞している県道脇の歩道を歩いた。古い町並みの向こうに新興住宅地の大きな団地が広がっていた。

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河瀬の古い集落 新興住宅地が広がる

 滋賀県民の友によると、この周辺は大きな工場がいくつもあり、人口が急速に増えているのだそうだ。かつての田んぼしかない景色から随分と変化した。県道の横にいくつか食堂があり、テイクアウトをやっているレストランで夕食を調達した。広く平らな空はいつしか夕闇に包まれ、朱く残照に覆われた。今頃あの荒神山の山頂は朱く輝く夕景なのだろう。いつかは見に行ってみたいなあ。

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夕闇の駅に到着

 琵琶湖や近江平野の美しい風景を写真に納め、友人たちにメールでばらまいた。みんな素晴らしい光景に魅了されたらしく、翌日東京に行く予定をしていた友人はコースをわざわざ湖西線廻りから、米原から長浜経由北陸コースに変えたそうだ。滋賀県民の友からは、わたしの歩いた日は好天気で湖と平野の眺めがこんなに美しいのはめったにないことだよ とお墨付きをいただいた。ほんまにラッキーな大満足の山旅でした。

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サクラタデ ヒヨドリバナ群落

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ホツヅジ ヨメナ

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ガマ ハキダメギク



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