京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

東海道五十三次 四回目
(舞阪宿~新居宿~白須賀宿~二川宿)

(昔の雰囲気を残す松並木が
舞阪と白須賀にある)2024.08.01-02

タイトル写真

舞阪では松並木が700mに渡り続く

飾り 飾り 飾り

飾り 飾り

日程:
・2024年8月1日(木)~2日(金)  森の旅人M

コース:
・JR浜松駅~成子交差点~舞阪宿~今切の渡し(渡船)~新居関所~新居宿~白須賀宿~二川宿~豊橋市殿田橋バス停



飾り 飾り 飾り

 今回の東海道歩きには峠がないので当初同行する予定は無かったのですが,浜名湖を橋で渡らず,昔のように渡船を利用することになり急遽同行となりました。

 前回3月では一緒に島田市の小夜の中山峠越えして掛川宿へ入り,私は帰宅しましたが,嫁さんは次の日,袋井宿,見付宿そして浜松宿へと足を伸ばしてきた。日本橋から二十九番となり五十三次の総距離の半分を超えてきました。


飾り 飾り 飾り


 ■ (8月1日 1日目)。

 毎回のJR青春18切符を利用して,朝一番の電車に乗り京都駅5時48分発で浜松に向かいます。浜松駅10時6分着,西へ西へと京都三条に近づいているので電車を降りても午前中のスタートが切れる。まずは,嫁さんが切り上げた前回の東海道の成子交差点へ向かいます。歩き出すと晴れて暑く,すぐに汗がにじみ出てくるが思ったより耐えられそうだ。

 浜松駅北口の脇から出たため浜松駅舎を撮るのを忘れてしまい,何とか浜松駅名を撮影して線路高架下に沿って成子交差点へ浜松市街を歩く。真夏の街中を歩く人はパラパラと見られるが,バックを担いで歩く人は見当たらない。今日の最高気温予想は33度,日射を浴びて辛い旅が始まる。道は国道の信号東若林からは国道に沿って一本道で西へと向かう。舞阪まで10Kmの道路標識と東海道の標識を見る。

写真 写真
浜松駅舎を取り忘れ代わりの写真 信号成子交差点から始まる

写真
信号東若林から一本道で舞阪へ

写真
舞阪まで10Km)

写真
東海道の標識が立っている

 午前11時半,昼食を予定していた和食店に入る。鮪の漬け丼を頼む,結構お客が多く入店後なかなか食事が出てこないが,今日は暑さによる体のほてりを冷ますことができ,店出るまで約1時間は良かった。

写真
昼食は鮪の漬け丼

 国道を離れてなお西へ向かう,太平洋に近く海抜3.0mの標識,津波が来たらこの標高では難しいところだ。舞阪に入ると松並木が700mに渡り続いており,ようやく木陰道を歩くことができ足が軽くなる。舞阪宿本陣跡を過ぎてついに浜名湖に到達。舞阪北雁木と言われる渡船跡をみて弁天島へ渡る。

写真
海抜3.0m

写真
舞阪の松並木

写真
舞阪宿本陣跡

写真
舞阪宿渡船場北雁木

 現在は浜名湖を渡るために3本の橋を歩けば対面の新居には行くことができる。しかし,江戸時代には橋は無く舞阪北雁木から新居まで渡船するか,浜名湖に沿って湖岸を大回りするかになる。

 今回は弁天島から新居へ渡船があることが分かり「今切の渡し」と呼ばれる渡船で浜名湖を横断。乗船した渡船はまず先ほど歩いてきた北雁木に寄ってから,湖上に立つ赤鳥居前を通り新居漁港へ入りました。波もなく揺れもなく涼しく快適な30分の船旅でした。(歩かなくて楽ができた!)。

写真 写真
弁天島渡船場から新居宿へ今切りの渡し 湖上から弁天島

写真 写真
湖上から北雁木 弁天島観光シンボル赤鳥居

写真 写真
この小型船で弁天島から新居宿へ
渡船してきた
新居関所

 新居は江戸時代には重要拠点で新居関所が設置され役人による取り調べが行われ,その上で通行が許されていたという。新居関所を見て一日目を終えます。新居で宿舎は確保できず,JR新居町から西一つのJR鷲津で宿泊となりました。 (1日目は浜松駅から弁天島まで13.7Km歩行)。

 ■ (8月2日 2日目)。

 JR鷲津駅で乗車して新居町駅下車,朝8時前に吉田宿(豊橋市)へ出発,前日見た新居関所前を通りT字路の信号泉で左折,今日は白須賀宿,二川宿そして吉田宿まで歩きます。

写真
JR新居町駅

写真
新居宿本陣跡

 空は真っ青,でから昨日以上の日差しが厳しい一日が始まる。潮見坂の峠越えまで太平洋岸近くの東海道を進んで行くと,ここにも白須賀の松並木が残っている。ただし,ここは南側のみ残っていた,日差しを避けるため歩道は木陰になっていないので道路側の木陰を歩く。ただ,長い田舎道のためか自動販売機は一カ所あるのみで飲料の用意は必要だ。

写真
白須賀にも松並木

写真
白須賀の東海道

 そしてついに現れたのが潮見坂,太平洋を離れて内陸へ向かう。見た目にも長い坂道が見える。海抜20.2mの標識をみて更に上りの道はカーブが続く,左からの合流地点から太平洋を望む景色が有名で歌川広重もこの景色を浮世絵に描いている。

写真
潮見坂へ向かう

写真
潮見坂からみた太平洋

 この峠を越えると「おんやど白須賀」が暑さで疲れた体を休めさせてくれる。歴史拠点施設で館長らしい男性が迎え入れてくれる。クーラーが故障して運転できないと申し訳なさそうだったが,大型扇風機で我々に向けて風をくれた,十分涼しい。東海道五十三次について色々と話をして頂いた。館内施設を観覧し,休息させてもらいトイレを借りて再出発。

写真
おんやど白須賀

写真
白須賀宿

 白須賀宿に入る,元々海辺側にあったのが数度の津波でこちらの高台へ移転してきたと館長から説明を受けた。歩くと落ち着いた街並みが続く。

 白須賀宿を抜けると,ここまで長かった静岡県からついに愛知県へ入ることになる。国道1号線に入ると木陰はなくなり,日射が相変わらず差してくる。

写真 写真
ついに愛知県へ入る 暑い中,国道1号線は長く感じた

 向かうは二川宿である。周囲に民家はなく,赤土の畑が続くだけ。郊外から市街地へ入って行くが長く感じる。二川に入る前に昼食を食べようと今回も和食店に入りランチをいただく。店は満員で無人の奥部屋に通されゆっくりと食事をすることができた。昨日の汗の比ではなく相当の汗の量だ,エアコンの部屋にいても結局乾かず店を出る。

写真 写真
二日目の昼食は和食店のランチ 二川ガード南で新幹線下を抜ける

 信号二川ガード南で国道1号線から分かれて,新幹線高架下を潜り北側へ行くと,旧東海道らしい街並みが見られて二川宿にようやく入る。商屋「駒屋」へ入り火照った体を芯から冷やすためかき氷を頂く。この後,厳しい暑さのうえ足指に痛みを感じてきたため,先の豊橋市内の吉田宿まで向かうことを諦める。二川宿を抜けて豊橋駅行きのある殿田橋バス停までとした。

 (2日目はJR新居町駅から豊橋市殿田橋バス停まで19.5Km)。

写真
二川宿

写真
殿田橋バス停から豊橋駅へ

 真夏の晴れた日の東海道歩きは厳しい。しかし,おんやど白須賀では前日に2組寄られたみたいで歩いている人もいるようでした。市街地の東海道歩きでしたが,少し郊外になると松並木が残っていることを見て後世にも存続させてもらいたいと思いました。できるだけ江戸時代の東海道歩きをするため「今切りの渡船」にも乗船できてよい経験でした。



飾り 飾り 飾り


連絡


飾り 飾り



トップへ