何とか独標とうちゃこ~
日程:
・2024.12.9~10 (月~火) 洛西オヤジ 親父の山歩き報告 NO.396
アクセス:
・湖西―敦賀IC―福井北IC―中部縦貫道九頭竜IC(さらに伸びました)―R158-東海北陸道白鳥IC―飛騨清見―中部縦貫道高山IC―R158―平湯安房道路料金所前駐車スペース(車中泊)―9日新穂高ロープウエイ登山者用駐車場
コース:
・9日新穂高ロープウエイ千石平西穂高口登山道―西穂高山荘―丸山往復―西穂高山荘宿泊―10日独標往復―西穂高ロープウエイ駅―登山者用駐車場
今日は洛西オヤジです。久しぶりに師走恒例の西穂に行くことにしました。天気予報確認、8日日曜日C(荒天)現実にロープウエイ運休だったとゆうことでした。9日A(曇りのち晴れ)10日B(晴れのち曇り)とゆうことで、9日山小屋予約を入れて9日月曜日に朝一の便(冬季始発9時)に乗っていくことにしました。
もちろん前日平湯まで入って朝一新穂高まで移動のパタ~ンです。ただ8日自宅を出発するときは晴れていたのですが、敦賀、福井大野、新しく開通した九頭竜ICと進むにつれ、天候が悪化、白鳥ICで東海北陸道に入る前に、タイヤチエックが入るほどの積雪となりました。もちろん飛騨街道平湯の手前の峠道、ビビりまくり、何とか定宿?安房道路入り口チュウシャスペースに着いたのは、もう22時を回ってしまいました。こりゃ明日は相当覚悟しないといけないなあ~とりあえずおやすみなさい~。
■9日
オヤジの定番車中泊地 |
6時前まで寝てしまいました~。めったに車中泊でもエンジンかけないのですが、寒さに目が覚めてエンジンかけて寝たので余計に寝過ごした感じですが、雪は止んで晴れています。コンビニパンで朝食を済ませて早速新穂高に向かいます。
新穂高ロープウエイ駅に向かいます | 登山者用駐車場 |
急がないと始発ケーブルに間に合いません |
心配したほどの凍結は無く、登山者用駐車場に8時過ぎに着きました、冬季の始発は9時です。オジン準備相変わらずモタモタ時間かかりすぎて、気が付けばも40分アカン、朝一から息を切らして乗り場に急ぎます、(あ~あなんのために前日から来てるのや~)かろうじて間に合って何とか始発に乗り込みました。
気が付くと本格的な登山者はオヤジだけ?かな(ほかにも2名おられました)とにかく異邦人ばっかり、日本語聞こえない、日本語はアナウンスの声だけ~、そのうちにアナウンスも日本語が無くなるのでは(そらいいすぎやろ!)いや、いや、もうどこに行ってもこんな感じなんでしょうね~。
定番シラビソ平で乗り換え、千石平には9時半ごろ到着~。展望台に一応出てみましたがガスッテ展望なし、エライ話がちゃうやんけ!晴れA評価ちゃうのんかい!(そんなもん山の天気はわかるかい、競馬の予想より難しいのやあ!)はいはい又モタモタアイゼン装着、リュックに鍋釜ぶら下げて(は~?)冗談やがな、チンタラスタ~トはもう9時50分?10時過ぎ?。
ロープウエイからの展望 | 同じくロープウエイからの展望 |
展望台ではこの状態 |
それにしても久しぶりやなあ~、これだけの積雪は一応予約の時に聞いていた情報では、小屋周りで40~50Cmの積雪とゆうことですが、まあ此処はトレースがしっかりあるのはわかっているので、老いぼれでも時間かければ何とか小屋までは行けます。とは言ってもクソえらいのは変わりありません、久しぶりのアイゼンはいての歩き、しかもほとんど山らしい山に行っていないオヤジはヘロヘロ、息も絶え絶えに2時間ほどかかって小屋にたどり着きました。
ほなボチボチと行きまっせ~ | 定番の登山口ショットでおます |
お~西穂が見えていると この時は天候の回復を期待していました |
ホンマエライ積雪ですがな |
ヤレヤレ着きましたあ~もうヘロヘロ | リュックを置いて一休み |
無雪期1時間半ぐらいですから、ま~老いぼれにしては頑張ったほうでしょう~。ただ天気は相変わらず曇ったまま、むしろ風も強く上部へのアタックは厳しそうです。一応リュックを作りなおして上部へ向かいますので、小屋の入り口に仮置きするつもりで入ると小屋の人が「宿泊ですか」「はい予約してあるはずですが」「今日はどなたも予約は入っていませんが」「え~」なんじゃいな、珍しいなあ~こんな事初めて、西穂は予約センターが別にあるのでかけた電話番号を履歴から確認して見せたところ、「あ~間違いなくうちですね~確認します」との事でしばらく待つと「すみませんお伺いしていました」との事でヤレヤレ。
最も予約関係なくこの時期は泊まれるみたいですが、(アカンよ、予約入れないと)「一応独標まで行ってくるつもりですが、夜食は何時ですか」「5時半ですが4時には戻ってきていただきたい、とゆうより今日は独標までは無理だと思います」「え~厳しいですか」「今日はおそらく誰もまだ行っていないと思います。
昨日ケーブルが運休していたので、小屋からは誰もいっていません」「昨日と前の夜大分降ったので、おそらく独標直下の吹き溜まりは、1m以上の積雪があると思います」ありゃ~まあとにかく丸山あたりまでいけるか、えらい厳しい事になってきました、一応リュック軽くして上部に向かいます。
上部へ向かいます | えらい厳しい事になりました |
前方かろうじてみえていますが | 丸山とうちゃこ~ここまで~先は無理! |
天気予報全く外れて、ガスッテ風強くお定まりの風の通り道では前も確認できないほどの状態、こりゃアカン無理ですわ、テンクラ予報めちゃ外れ、何とか丸山にとうちゃこ~。風強く先に進む気力を奪います。そうこうしていると上部から吹雪の中、男性2名が戻ってきました。ケーブルで一緒だった若い男性2名、もちろんオヤジより先行して小屋に寄らずにそのまま上部にアタックかけたみたいです。
「独標まで行けましたか」「いや、いや、無理、手前の急斜面で積雪が深くなってトレースもないので引き返してきました」との事です、だいたいどのあたりか見当がつきます。やはり小屋の人の判断は正しかったみたいです。二人はもともと日帰りのつもりで来ていたみたいですので、これ以上時間かけて上部へのアタックは無理なので撤退してきたとのことでした。
時刻はもう13時を回っています、ケーブル最終便は16時15分なのでまあギリでしょうね、良い判断です。オヤジももちろん引き返します。ガスの中展望もなく寒いだけで、テンクラ予報に悪態付きながら、小屋に戻ってきました。先の二人は小屋には寄らずに降りたみたいです、充分間に合うでしょう。
戻ってきました~テンクラ 嘘つきやがって~(そんなことゆうたらアカン) |
オヤジは一人一室の贅沢な状況で宿泊となりました、(そらアンタだけなんやから、小屋の人にしたら邪魔くさいオッサンやなあ~と思ってるで~)因みにオヤジが泊まる部屋は昔ジャンダル越えに挑戦した時に布団1枚に3人とゆう考えられない状況で泊まった部屋でした。(ケッ老いぼれの回顧はええねん、聞きとうない)そうですよね、~でもオヤジにしたら灌漑深いものがあります。
食事まで時間ありすぎるのでふてくされて寝ていたら、どうやらもう一人宿泊者が出来たみたいで、向かいの部屋でゴソゴソ音がします、小屋によってはがら空きでも掃除の手間が省けるので同室にしたりするところがありますが、今日はそんなこともなく独占出来ますので荷物部屋中広げて(あ~あ日頃から整理できない人ですな~)
後で聞くとテン泊して明日上部アタックの予定で来たのですが、あまりのテン場の積雪の多さにテント張る気が無くなり小屋に泊まったみたいです。わかりますテン場1m以上の積雪です。オヤジも何年か前(コロナ前?)ここのテン場で積雪の中テント張るのに往生したのが思い出されます。ハイハイ回顧はこのぐらいで御飯いただいてサッサとオヤスミなさいです。
小屋は相変わらずです | いただきま~す |
■10日
朝食が6時とゆうことで5時ころ起きだしてゴソゴソ、どうやらもう一人の宿泊者は朝食摂らずに出発したみたいです。山頂目指してかな?、今日は厳しいと思うけどなあ~、オヤジも御来光が6時48分ごろとゆうことで、朝食を終えてすぐに丸山を目指します。昨日とは偉い違いのピーカンです。
朝焼け昨日の荒天はなんやったんや |
よしご来光見に行くぞ~ | 左霞岳 右焼ヶ岳、正面奥乗鞍の 朝雲が魅せてくれます |
稜線に乗りました 焼け岳の後ろ乗鞍 | 気持ちは急ぐのですがつい見とれて |
乗鞍少し引っ張って |
オヤジは丸山までとゆう思いしか頭になかったので、全くの手ぶらストックだけ持って登りに取り付きました、しばらくすると若いニーチャンがオヤジに追いついてきました。小屋のニーチャンです、もちろん先に行ってもらいます、ほどなく今度は若いネーチャンが追いついてきました。もちろん小屋の従業員の人です、そうか彼らもこれだけのピーカンとなるとご来光を見たくなるのやあ~。
今日はオヤジだけしか宿泊(もう一人は朝食抜きで出発していますから)小屋も時間があるのでしょう、オヤジは手ぶらとはいえ、厳しい登攀で息が切れてヨレヨレで(朝一から情けない)(いや朝一やから息が続きません)何とか稜線に出ました。
しばらくすると丸山の標識が見えると同時くらいに、遠くの稜線から太陽が十字に光線を延ばしながら御来光です。久しぶりですね~やはりいいものです。日本人の心の象徴です。(えらい小むつかしい事ゆうてるやんけ)(いえいえ、心を込めて、合掌、)
ご来光 |
丸山昨日とは偉い違いの風景です | 独標目指すか思案顔 |
結局行くかあ~となりました | 中央にそびえるのが西穂高岳です |
小屋の人達はさっさと引き上げますが、オヤジはゆっくりと滞在して、前方を見るとちょうど独標手前の急斜面のところに人影が見えます、早朝に出た昨晩の宿泊者だと思われます。えらい苦戦してるなあ~、それともご来光狙いの写真をじっくりと腰を据えて撮ってるのかなあ~とみていると何かオヤジも先に進みたくなってきました(あかん、アカン、おまえ手ぶらやろが)まあピッケルはもともと持ってきてないし、ヘルはかぶっているし、まあ水が飲みたくなったら雪を口にほり込んで、手ぶらは老いぼれ歩きには良いかも、と急遽独標を目指しました、(あ~あしらんで~)
先の先行者も登り始めています、あまり積雪が厳しいようなら戻ってくるでしょう。ヨタヨタ進みだしたオヤジ、思ったより沈むこともなく先行者のトレースを目安に、比較的時間もかからず独標直下のコルに到着しました、先行者は独標に登攀してしばらくして姿が見なくなりました。戻ってくる気配がなくそのまま先に進んだみたいです。
しかしこの先はピラミッドピーク直下の壁、さらに山頂へは有名なスラブ状の一枚岩があるので、この時期はロープは必需ではないかと思うのですが、ソロではどうなんでしょう無雪期は何度か西穂には登頂していますが、この時期はピラミッドの手前で撤退した記憶があるのですが、いや今はそれどころではありませんストック途中でデポッテ(いつもの事ですが)必死に鎖と岩角にしがみ付いて何とか独標にとうちゃこ~となりました。
独標が迫ってきます ヨシ行くぞ! |
独標直下の鎖場 | 考えたくないですが 落ちたらアウトでしょうね~ |
ヤレヤレ、天候によってアタックするのはこれだけ違うのだと今更ながら実感しました。さて先行者を見るとちょうどピラミッドの直下急登が始まり3分の1ぐらいのところで停滞しています。そうやなあ~あのあたりやなあ~オヤジも引き返したのは、しばらく見ているとどうやら撤退してくるみたいです。
全体的にはそれほど積雪が多いとは見えないのですが、おそらく現場はところどころぶっかけられたような雪の塊が岩と岩の間にあるはずです、それより他人事ではありません、オヤジも素手で岩と鎖にしがみ付きながら、下のコルまで人が見ていたなら顔面引き攣りながら降りてきました。
バックにピラミッドと西穂山頂 |
独標からの展望奥穂への稜線 |
独標標識バックは白山です |
白山と雲海 | ピーク 独標、ピラミッド、西穂 |
チンタラチンタラ戻ります | まだ今のところ良い天気です |
戻ってきました、小屋の人が雪下ろしをしています |
あとは手ぶらとゆうのはラクチンで(これからどこ行くのも手ぶらで行くかあ~)などとしょうもない事考えながらチンタラチンタラ戻ってきました、途中丸山あたりで撤退してきた男性が追いついてきたので状況を聞くと、やはり当初は昨晩テン泊して早朝に出発して山頂アタック、最終便までに下山とゆう計画だったみたいですが、ロープも持ってきていたが、この積雪では山頂は無理だろうから小屋に置いておいたとのことでした。
そういえば荷物置き場のところにテントとロープがデポッテありました。一応ピラミッドまでは行きたかったとの事ですが、途中積雪の状態と昼頃からの天候悪化予報が気になっていたのでやむなく撤退とゆうことでした。
小屋に戻ったのは11時頃でした、オヤジはリュックは作ってデポッておいたのでそのまますぐに駅に降りることにしました。男性はさすがに少し小屋で休んでから降りるとゆうことでしたが、結局チンタラチンタラの老いぼれ歩きのオヤジとは同じケーブルで降りることになりました。
さ~下山です |
登山口に戻ってきました | ケーブル駅舎実は周りは異邦人だらけです 日本語は聞こえません |
展望台やはり天気は下り坂、展望もイマイチ | ケーブルの中から、厚い雲が出てきました |
戻ってきました | は~いお疲れさんでした |
駐車場も同じ登山者用駐車場でした、大阪の和泉ナンバーの車だったのでお互い帰りの無事を挨拶に分かれました。さ~後は毎度の平湯の森へ一直、温泉、おんせん、ところが(なんや又まさか休館)(ピンポ~ン)あろうことか2日12日までメンテナンス休館やて、ほんまオヤジは温泉施設には良く蹴飛ばされます。(まあしょうがないなあ~調べとけ~)
そんないままでそんな事一回もなかったで~、一度入館者が多すぎるのでやめられたほうが良いといわれたことがあったけど、仕方がないので高山IC手前のひだまりの湯につかって帰ってきました。もちろん白鳥から福井へ、北陸道は敦賀で降りていつもの格安ルートで戻ってきました。
カーチャンただいまあ~は22時頃でしょうか、久しぶりの本格的な冬山歩き、予報に振り回されましたが、2日目の午前中見事なピーカンで満足できる山行となりました。 感謝 感謝。
【 記:洛西オヤジ 】 |
《 火の山や真白にかづく昨日の雪 秋櫻子 》
焼け岳を連想しました
▼雑談
今回は小屋泊り料金¥14500でした、西穂は冬季水は全くなく自販機販売となります、もうほとんど¥15000とゆうことになります。北、南、いずれも小屋によっては多少の差はありますが、いや~高くなりました。年金生活者には、とても小屋を渡っての縦走1週間などとゆうのは、厳しすぎますね~。
さりとて老いぼれにはテント担いでの縦走も体力的に無理です、寂しいかな高齢者に山は遠くなってしまいました。(近場の日帰り低山を楽しみなさい、身の程わきまえて)とのお声が聞こえます。確かに。