先日西山の窯ヶ谷で出合った女性がヤマレコに投稿されて、それにコメントした縁で雪の武奈ヶ岳を案内することになる。

　３日ひなまつりの日曜にお二人を初ガイドしました。前日まで雪も降っていましたがワカンを使うまでもないと判断しアイゼンだけは持参してもらい何時もより遅い時間で比良駅からスタートしました。お二人とも兵庫県にお住まいなのでそれでも最短時間からになります。

　電車から見える比良山系は全天青空でテンションアップ！比良駅からはまだバスが無いので何時ものように歩きます。イン谷から届け出を提出して進み、大山口でこれからの注意事項を伝え雪景色の中を歩きます。

列車内から蓬莱駅ホームからのヒラブルー！

比良駅から歩かれる二人！

正面谷を雪景色の中進みます

　ミスミソウやカタバミの葉は雪の下、青ガレで何時ものようにおやつ休憩しアイゼン装着、空を見上げると真っ青です。青ガレを登っていると上から４名降りてこられ、テンパクされているグループにバッタリ！。私は慣れていますが二人は初めてなのでユックリ進まれます。やっと金糞峠に到着、ここで休憩し青空なので当初の予定通りまずはコヤマノ岳に最短コースで向かいます。

青ガレ　雪が降っても岩が見える程度	崩落地を抜け金糞峠へ向かう

二人とも上に上に！	金糞峠　二人とも頑張りました！

金糞峠　今日も無事に下山出来ます様に	ヨキトウゲ谷へ！

　ヨキトウゲ谷では氷の芸術を見たり渡渉は難なくこなされ四つ辻につき、おやつ休憩。さあここからが正念場です、一応口頭では説明しますがこればかりは自分で経験しないと解りません。時間の考慮も考えなければならず話しながら声を掛けながら粛々と進みます。

上林新道　雪景色

コヤマノクラウン　背景は青空だけど

　やっとコヤマノクラウンに到着したら先日のような霧氷はハッキリとは見えなかったのですが、木に近ずくと主に先端部分は凍ってガラス細工のような形になり二人からは歓声が上がります。

コヤマノクラウン　近ずいてよく見ると

写真ではイマイチですが目に焼き付けました

　コヤマノ岳ピークあたりからブナ林周辺は木の上程、キラキラに輝き何とも言えないくらい綺麗です。しかしながら時間もあり惜しみながらも進み双耳峰が見える鞍部迄きたらブナブルーを背景に白い峰が横たわっています。

コヤマノ岳ピークにて写真撮影会	コヤマノ岳ピークのツリー！

久しぶりにブナブルー背景に真っ白な双耳峰！

　あと少しなのですが無理は出来ないので、相談したら行きますとの事、最終的にはユックリユックリ一歩ずつあがりついに山頂の南峰に到着。風はありますが緩めなので多くのハイカーは昼食中、しかし時間は１時・・・記念写真をとり私は３０３回目、二人は初登頂になります。

山頂　定位置から！

雪景色の西南稜！

山頂から北斜面

樹氷と山頂を撮影される二人！

　山頂で二人は初の雪景色。。。感激されて風景や樹氷を写真撮影されてます。しかしながら山頂に着いたのが１時ころなのでゆっくりも出来ず昼食は降りた鞍部でとります。

　ここは風もなく他のグループも食事されておられます。食事後は最短で下山なのでブナ林を抜けてパノラマコースへ尾根トラバースにトレースがあり踏み抜きも無く快適に下山。やがて八雲が原に到着、池には氷が張ってますが割れる手まえ。。。

樹氷　山頂にて	パノラマコースを下ります

パノラマコース ブッシュが有り歩きにくい！	八雲第２池

まるで絵に描いたような八雲第２池

　まだ上空は晴れておりクマ道から北比良峠へ、ここで３時前、、、この時間帯から上空に雲が出てきて覆われてきました。花は咲いておらず雪が解けないとイワナシやバイカオウレン、ショウジョウバカマはまだみたい。。。。。

　後はダケ道で下りるだけですが雪が少ないので岩がむき出しコースは気をつけて歩きます。やがてカモシカ台に到着、雨はポツポツきてますがカッパをきるほどでは有りません。

北比良峠　琵琶湖側はまだ青空多し

３時前頃ですが あっという間に雲が出てきました

　アイゼンを外す時間をとっていたら何と！久しぶりにヤマレコユーザーのブナブルーさんが目の前に！聞いたら堂満ルンゼから武奈ヶ岳にまわり下山されているとの事です、ホントに健脚な女性です。

　我々はマンサクなどの写真をとり大山口へ、ここから歩いて比良駅まで約１時間、３人で本日の成果の話をしながらテクテク、、、最終的には５時過ぎに比良駅到着。

マンサク　ダケ道にて！	大山口にとうちゃこ！

比良駅前ホットステーション前から 山は雨になってます

　駅前から稜線を見ると雨が降っており間一髪セーフ！歩行は約９時間強。。。怪我無く無事に終えてホットして電車に乗りました。ふたりにとっては初比良、初雪の武奈になったとの事で大変良かったと聞きガイドしたかいがありました。。。今度は花巡りでご一緒しましょうとの事で山科駅で別れました。

こんな見事なコヤマノ岳は珍しい！ 武奈ケ岳山頂から　後方は蓬莱山