京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

アサギマダラを追いかけて 
2025.10.11

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咲き誇るフジバカマ

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日程:
・2025.10.11(土) 晴れ 気温 25℃  ikomochi

コース:
・JR京都駅→JR桂川駅=ヤサカバス11:00→境谷大橋バス停11:15着~小畑川河川敷散策~境谷大橋バス停13:48→境谷センターバス停13:52→大原野神社14:20~大原野神社散策16:00~洛西高校前バス停16:40=16:53→阪急桂駅17:15着



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 大原野フジバカマ園にアサギマダラを見に行ったのは2022年10月1日。カンカン照りの暑いさなかで、たった1頭だけ飛来したアサギマダラを追いかけて入園者たちは夢中になってシャッターを切ったものだった。京都府準絶滅寸前種の原種フジバカマが大原野で発見され、守る会の方たち(主に大原野森林公園森の案内所で活動されている方々)が差し芽で増やし朝夕の水やりを毎日欠かさずと、大切に育てておられた立派なフジバカマ園。その数圧巻の1000株。

 しかし、とうとうその維持管理にボランティアの方々が限界を迎えられ残念ながら2024年をもって閉園となった。2025年の猛暑で、もう1か所のフジバカマ生育地である水尾地区では花付きが悪いとのことで、残念ながら開園されなかった。

 六甲山には飛来した、どこそこには飛来したと毎日のようにニュースになるが、六甲も遠いなあ。そんなさなか飛び込んできたのが、洛西ニュータウンに飛来しているとのニュース。それなら近いやん と大喜びで出かけることに。

 JR桂川駅。何もなかったイオン開業当初に来て以来で、バスターミナルと立ち並ぶマンションにびっくり。駅前のバス停でヤサカバスに乗り、境谷大橋を目指す。バス停横の広場に集まる方々。聞くと、ボランティアの会で、今日の作業は終わったのです、、とのことでした。小畑川という洛西ニュータウンを流れる河川周辺の公園を、管理されているようだ。

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桂川駅前はすっかり様変わり  境谷大橋までバス

 今日行く小畑川のフジバカマ園もボランティアで運営されている。場所を教えてもらい、川沿いの遊歩道を下っていった。花壇が作られ季節の花が咲くが、河川の周囲は野生植物が茂り、いい感じの散歩道だ。

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小畑川 コスモス

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アメジストセージ 金木犀 今秋初めて見た

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ホシアサガオ ヒメアレチハナガサ

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タカトウダイ シマスズメノヒエ

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エノコログサ セイタカアワダチソウ

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オオオナモミ センダングサ

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フジバカマ キバナコスモスの群落が続く

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フジバカマ説明文 小畑川散歩道

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小畑川生き物マップ

 ところどころにフジバカマが植わるが、群落は小さい。河川敷で水遊びができるように広場が造られ、親子が遊んでいる。日差しが暑いので、対岸の木立の下のベンチに腰掛け休憩。隣では親子連れが休憩中。風が気持ちいいなあと、駅弁を広げてさてとお箸をつけようとしたら。。。

 一匹の蜂が音もなく近寄り、弁当に止まった。蛸の甘煮が気に入ったらしく、じっと止まったまま。よーく見ると、でかくて黄色い頭、縞々の身体。これってオオスズメバチやん。刺されたらえらいことです。とりあえず、お弁当を揺らさないように下半身は固まって、上半身をできるだけお弁当からそらして様子を眺める。

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ごはん泥棒のオオスズメバチ

 蛸から一旦飛び立って今度はご飯の上に。その他のおかずも味見しているのかいないのか?点々と場所を変え。どうでもいいから早く飛んでいってくれーー冷や汗です。丁度、手元にパンフレットの入った袋があったので、お弁当と顔の間にバリア。そのうち餌としては不満足だったようで、一旦蜂は飛び去った。

 やれやれ、でもすぐに戻ってきてホバリングしていたが、止まらずなので、隙をみてさっと蓋をかぶせた。ホバリングしていた蜂は諦めたのかどこかへ去った。大急ぎ荷物をまとめてベンチから離れた。周囲になにもない川べりに降りて、カンカン照りのなかでお弁当を食べました。襲われなくてよかったーー。

 息子によると、オスのオオスズメバチは攻撃的じゃないんだ ってことですが、雄雌わからん。蜂が舐めたお弁当を食べたの?という方もいたが、毒はないでしょうし背に腹は換えられぬ。出町柳の河川敷で、お箸の先から唐揚げが消えた時も驚いたけど(音もなくホバリングしてきたトンビが引っさらった)。オオスズメバチはくわばらくわばら。気を取り直して、アサギマダラを探しに進みます。

 キイロコスモスの群落が続く遊歩道を下っていくと、フジバカマがぎっしりと植わっている一角に着いた。ほのかに粉白粉のような甘い香りがする。チョウチョがひらひら飛び回る。緑色の筋模様のアオスジアゲハが数頭、黄土色のツマグロヒョウモンやナミアゲハが飛び回る。アサギマダラも来るかも。期待しながら遊歩道の土手に腰かけて待つこと1時間。

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いかにも生きものがたくさん住んでそうです アオスジアゲハがひらひら

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ツマグロヒョウモンもひらひら ナミアゲハもひらひら

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フジバカマの名前の由来は
少女の袴に似ているから らしい
アゲハのカップル成立 デート中

 そのうちにやってきたカメラを抱えた方。通りがかったおじちゃん。アサギマダラを待ってるんですけど来ないんですよねーー と話すと、おじちゃんが「今さっきメールが来て、大原神社にようけ出ているって写真がきたよ」と教えてくれた。そーなんですか!じゃあ大原野神社に走ります!。「ここからじゃ歩いても1時間以上かかるよ」とのことで、ちょうど境谷大橋にバスが来る時刻と分かり、バス停に突っ走り、循環バスに乗った。境谷センターで下車。

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境谷センターバス停 大原野の広い畑地

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小塩山方向を目指し農道をひたすら歩く 光明寺分岐の石柱に出会ってやれやれ

 そこから広くてよくわからん農道の道をくねくねとたどり,小塩山の麓目指しててくてく30分歩き、やっとたどりついた大原野神社。紫式部も参ったという古く由緒正しい神社は、広大な敷地の奥にあった。朱色の美しく雅な佇まいの社殿。社殿の前には群がる人々。フジバカマの花が咲き乱れ、飛び交うアサギマダラが蜜吸いに夢中。近寄っても逃げもせず。独特な縞模様と薄く透け感のある羽。か弱そうだけれど、数千キロも旅する羽の力強さ。

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樫本神社 大原野神社へ道標

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大原野神社鳥居 広い参道をワクワクしながら進む

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大原野神社社殿 雅な本殿

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給餌に夢中なチョウたち 近寄っても逃げません

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優雅に舞い飛ぶ おしゃれな紋様

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記念の御朱印 静かな境内

 飛翔ルートもまだ明確ではなく、各地で羽にマーキングしての観察が続く。そんなチョウチョのロマンに惹かれる。たっぷり給餌してカラダを休めて越冬地へ飛んでいくんだよーーと、みなさん見守っている。たくさんのアサギマダラに会えて満足で、夕方の陽が西山に落ちる中、田んぼの中をまたくねくねと歩いた。

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西山に陽が沈む 洛西高校前バス停

 大原野神社で舞う姿にうっとりして数日後、通りかかった寺町通の革堂前。ここもフジバカマの鉢植えを並べてアサギマダラを呼び寄せているのだが、一度も見たことない。まあせっかく通りかかったことだしと、山門をくぐった。いました。1頭飛来していて、カメラを構えた方たち。話を聞くと、熱心なアサギマダラウォーチャーで、なんでもマキノ高原まで行ったそうです。

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10月15日寺町の革堂に ここにもやってきた

 御所や周辺のお寺にもフジバカマ園が点在し、チョウチョの飛来地が広がっている。なにかと暗いニュースの多い昨今、旅するチョウ、アサギマダラのニュースはほっこりしますね。。



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