西山連峰
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日程:
・2025.2.15(土)晴れ 15℃ ikomochi
コース:
・14:00銀閣寺道~太閤岩旧道14:40~火床15:20=16:00~善気山16:20~表登山道~旧道~金鈴水16:40~堰堤16:45=17:00~銀閣寺バス停17:40
お天気がよいので、リハビリ登山へ大文字に向かう。昼時の大山そばは混んでいてしばらく待つ。待つ間に床の間の掛け軸の蕎麦についての書を一生懸命読もうとするが、ちょっと離れているのと崩し字に頭をひねり。帰るときに写真を撮らせてもらった。蕎麦礼賛の書ですね。
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大山そばの掛け軸 |
インフル後の胃の痛みはましになり食事量も回復傾向だが、痛めた右肩は治らない。12月末、町内の餅つき大会片づけ時、食器など載せたお盆を片手に集会場にサンダルを脱いで上がろうとしたらサンダルが引っ掛かっておっとと前にこけた。お盆は死守して散乱はまぬかれたが、床に右肘をぶちつけ目から火花、すぐにアイシングしたけれど、右ひじ肩から首がむち打ち状態なそうです。肩をかばい腰が痛み、身体も歪んでいるのか左足に影響が出て涙です。
鍼治療したりストレッチしたり、少しづつ楽になっているけれど、毎日パソコン仕事で右腕肩を使うので、快癒には時間がかかるとのこと。自転車のハンドルを支えるのがつらい。そんなこんなで、重い荷物は避けるようにしていて、登山のザックも荷物を減らす。雪山に行きたいけれどこんな状態では今季は諦めて、ぼちぼちと大文字山でリハビリに励みます。
日差しが緩んだ疎水沿いを火床へ向かう。今日は太閤岩の奥の支尾根にある道型を探索予定。登山道脇の堰堤から沢沿いに、メガネ坂上り口の手前を下って金鈴水の上から太閤岩の谷間へ至る。
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火床を望む | 雀たち |
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太閤岩の谷を登る | 落石の注意書きが数か所ある |
谷間の道には大きな岩がごろごろしていて歩きにくい。そのせいか、いつの頃か気づいたら中尾城址尾根の中腹にふみ跡ができ、そのふみ跡を道路普請人さん(私が勝手に命名した)が崩れる路肩に木の枝を打ち込みここ2年ほどで山道が出来上がってしまった。その道がメインになってしまっているようだが、実はこの作道の下は落石が起こりやすい場所でもある。数本の立ち木には「落石注意」の札が掛かる。
1月末に太閤岩の谷間を下ったときにあたりの荒れ具合を心配した。常連さんが落石をしきりに気にしておられるとのこと。谷間の歩きにくいが昔ながらのルートの方が安心ではある。しかしこのルートも、太閤岩直下では崩れがあって滑りやすい。乾燥も進んでいるし、下手に掘り返されるとまた崩れを呼ぶ。困ったものだなあと、谷あいを見下ろした。
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こういう岩場が危ない | もともとこの谷間が道だった |
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道普請さんが作った新道は危ないと思う | 登山道の横の道型 |
林の中を進むと太閤岩の支尾根に向かって深く掘れた道型があるのだが、うす暗くっていまいち行こうという気にならず、毎回ここを素通りしていた。斜面を深く掘りこんだ道は旧道である。辿ってみたらすぐに支尾根の先に着き、西側には表登山道の道が登ってきていた。登山道には進まず、支尾根のふみ跡を辿る。並走する登山道には石段が続いている。緩やかに登っていくと茂ったシダなどを分けて道は登り、そこには送り火用の運搬ケーブルの支えの鉄柱が立っていた。
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薄暗い道を登ると | 旧道に違いない |
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登山道に出た | 登山道横の支尾根を辿る |
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旧道の横に階段道がある | さらに進むと、ケーブルの鉄塔下に出た |
ここって来たことがあるかも??見覚えがあった。ここはどこに繋がっているかなと気になる山道は覗いてきた。道としては魅力に欠けたので、歩かなくなったのかも。運搬ケーブル鉄柱のところで山道は途絶え登山道の階段に出た。つまらないので、また斜面に入りこんでふみ跡ないかなあと探したが、ここは傾斜が急で鹿道が走る。ここも斜面で四苦八苦した記憶がよみがえる。
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この先道はないかな? | 鹿の糞だらけのけものみち |
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結局ここに着き | やっほー |
結局よじ登って、七廻り谷からの道と繋がり、火床の弘法大師堂に出た。風もなくほかほか温かい。寒暖計は15.5℃。見渡す北山の遠くには山頂が白く覆われた尾根が見える。坊村の方かなあ。雲がなくうっすらと遠くに山並みのスカイラインが一直線に並ぶ。愛宕山や桟敷ケ岳はわかるが、少し横向きの皆子山はあれかなあ?
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15.5℃もある |
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遠くの山は白い |
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北山の山並み 皆子山はどこ |
人気の火床は次々に人がやってくる。カップルが来て、あそこはどこかなあ?と喋っているので、御所の場所や大阪のビル街が見えることや指さしてあげる。東寺の近くの方で大文字は初めて来たとか。京都タワーははっきり見えたので東寺の方向も確認できたようで喜んでいた。
火床から右のはらいを下って善気山へ登った。山頂の名板の脇からネット沿いに藪が刈り取られているので辿った。そのまま雑木林に出て斜面を下って、千人塚に出た。あれれ このルートは以前も歩いたなあ。久々千人塚なので、このまま登山道を下った。
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枯野の火床 | 善気山 |
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ネット沿いの道に行ってみる | 千人塚に出た |
前方にビニール袋を持った男性、登りはじめの時に銀閣寺で出会って その時から火ばさみでプラスチックごみを丹念に拾い集めておられた。ご苦労様ですと声を掛けていた。その男性の持つ袋はパンパンに膨れているので、「たくさん拾われましたねえー」と声を掛けると、「実は特別なビニールを拾っていたのでたくさんあります」と袋を見せてくれた。「10年ほど前、カミキリムシの被害でナラ枯れが広がった時に、切り倒したナラに殺虫剤を掛けて倒木をビニールで巻いて転がしてあったら、そのまま朽ちて埋もれてしまった。けれどそのビニールは土の中で残っているので引っ張り出してきたのです」とのことだった。
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プラごみ清掃登山の男性 | 表登山道を下る |
大文字はいろいろな方の手で環境が守られているなあと 改めて感心した。私はごみは持ち帰る くらいしかできてないけれど。表登山道は階段が作られて苦手なので、なるべく脇に残る旧道の深く掘れた道を探し、最後は谷間の金鈴水に下った。そのまま堰堤に出ると、堰堤手前の泥がたまった水辺で、一羽の鳥が餌探しに夢中であった。石ころや泥をつつきまわって忙しい。邪魔したら悪いので、そのまま立ち止まって眺めていた。
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金鈴水へ旧道を下る | 餌探しに夢中 |
後ろを振り返ると、若者が一人、同じように佇んでいた。鳩よりは小さいが緑色の羽の大ぶりな鳥、なにかなあ??カメラで連写。写真を撮って後で図鑑を探そう。10分ほどあちこちとつつきまわっていた鳥も、堰堤の上に登り帰り支度?その後下って来たハイカーが、行っていいですか?と尋ねるので、どうぞー と先へ行ってもらった。鳥も木立の中へと慌てて飛び込んだ。
堰堤を下ると、下の川の中から、黒っぽい小鳥が一直線に飛び去った。一瞬だったのでよくわからない。カワガラス?かな。覗いていると、後ろからさきほどの若者が声を掛けてきた。「なにかいたのですか?」「いや 暗くてよく見えなかったのですよ、鳥は見つけるのが難しいですよね。」そこから若者と話が弾んだ。
蹴上から辿って来たという若者は、大文字にもちょくちょく来るらしい。北の谷間はまだ幻の滝あたりは歩いているようだが詳しくはなさそう。先ほどの餌を漁っていた鳥はトラツグミではないか?との見立てだった。ツグミねえ、大きさはそうだけれど、羽の色が??帰ってから図鑑を探そうと思うわ。
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一生懸命です | なんの鳥だろう(とらつぐみ) |
そして、大文字の鹿たちの話や、山道の話や、あれこれをぽつりぽつりと喋りながら一緒に銀閣寺へ向かった。大学1年生くらいの若者で、静かな男の子だった。他府県から京都に来ているそうで、山や自然に興味があるようす、瓜生山には行ってみた、次は比叡山に登る予定とのことだった。
大文字山頂の如意ケ岳城跡の土塁を知ってる?と聞くと、知らないです。。。山城がたくさんあって平家物語にも出てくるのよ というと、興味津々だった。調べている人のサイトがあるから探してみてね、土地の歴史を知ると余計に愛着が湧くでしょう?。大文字には親切な常連さんが多いから、そのうち会って話ができるといいね。。。登山道入り口のお地蔵様たちに今日も無事でしたと報告のあいさつ。平安時代の石仏や役行者さんも祭られているのよ と一緒に眺めた。
私はのろのろだから先に行っていい というと、いえ一緒に行きます というので、バス停まで歩き、別れた。がしがし歩くだけでなく、発見のあるいい山旅を続けてくれたら嬉しいな。穏やかなでも興味一杯の若者とのおしゃべりは、心がぽっと温まる時間だった。
コロナで肺炎を発症した母は、高齢でよく治りましたねと医者が驚くほどに治癒した。日赤に入院中、担当の婦長さんに老健施設には帰りたくないと話したそうで、婦長さんと母の心配事を相談した。一旦施設から離れるのもいい機会かもしれないと婦長さんに励まされた。
老健施設は入院すると席がなくなり、介護保険の手続きは施設から手が離れているので自分でしてください と、施設の相談員に突き放されこともあり、退所を決めた。日赤の紹介で、療養型病院の面接に出向き、こちらの気持ちを汲んで介護を取り組んでもらえそうだと考えて、2月12日転院した。
市の包括センター相談員さんも、家族が安心できることが一番大事ですよと背中を押してくれた。こじんまりした病院で医者も看護婦さんもアットホーム。認知症はなく自分の意見はしっかり持っている母は、今度の病院では自分の意見を言い受けとめてもらっているようで表情が落ち着いている。以前の施設ではほとんど会話がなく、ここは朝から晩まで無言の行よ と話していたので、わたしの悩みも軽くなり山歩きものんびり楽しめる昨今です。
沢で見かけた鳥は、若者の言うようにトラツグミでした。フィーフィーと山中に響く寂しげな鳴き声は、なんかほっとするし早く家に帰ろうという気にもさせるものがある。夜響くヒィー。。。という高音が、平安時代からの妖怪「鵺」の鳴き声とされたともいう。
お腹が白と黒の斑点模様のツグミは人を怖がらず住宅地や鴨川の河川敷でも見かけるが、トラツグミは初めて姿を見た。しかもすぐに目の前でちょこちょこ尾っぽふりふり餌あさりのトラダンスもたっぷり。京都府では数が減り準絶滅危惧種に指定。今日も良い出会いの大文字山歩きでした。 。
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