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・2025.3.1(土)晴れ 15℃ ikomochi
2月11日の9時半、帰宅してチャンネルを回したら飛び込んできた緊迫した声「火事ですか?救急ですか?」の呼びかけ。番組はNHK「エマージェンシーコール緊急通報指令室京都の山中で」で119通報の記録を番組にしたものだった。最初はなにやろとみていたのだが、緊迫したやり取りが続き場面に見入ってしまった。
乗っていた車が発火した女性、家の中で転んで立てないおじいさん、食べ過ぎてくるしいと訴える女性、父親が息をしてないと通報する人。指が切れて見当たらないという女性。次々に鳴る電話のコール。
その通報を受けて、慌てておろがきている通報者を落ち着かせ励ましとりあえず現場の場所と状況を聞き出す隊員たち、通話が切れないように話し続けて消防隊の到着を確認する。いやあ 通話のやり取りを見ているこっちも胃がキリキリ、冷や汗がでる一瞬一瞬の連続。
どこかわからない真っ暗な山の中に迷い込んでバイクがこけて動かず怪我したかもわからずどうしたらいいでしょうか!と泣き叫ぶ若者は、電波がとぎれとぎれになるのでさらにパニック状態。落ち着いた声で大丈夫ですよ、通話はできていますよと励ます声のなんと心強いことか。
わたしも暗くなる山の中で脱出するのに苦労したことが幾度もあるので、若者の叫び声は気持ちがわかるわ。その後幸い車がやってきてその運転者のおじさんが、大丈夫や 大丈夫やと励ましつつ、事故の場所も特定に至ったようで、画面のこっち側でわたしもほっ でした。
翌日、友人たちと 夕べの放送見た 見たと、その話題で盛り上がった。放送後、見逃し配信やユーチューブで流れていたこともあり、繰り返し見た人も多かった。あの若者が迷い込んだ場所はどこだろうかと 頭をひねり合い、予想最終結論は 百井峠下でバイクがこけた と推論したけれど、真相はわかりません。119するときに慌ててちゃんと場所とか言えへんよねえ、冷静になれへんよねえ 泣き叫ぶのもわかるよねえ と言い合った。
そして 119の指令室の人たちって冷静で落ち着いて誘導して、緊迫した数分間はストレスいっぱいやろうにすごいねえ。と 感心し、過酷な仕事を淡々とこなす方たちや消防隊、救急隊に感謝した。
https://www.nhk.jp/p/emergencycall/ts/M67V8QZ8LQ/episode/te/M2VPGJ9RRZ/
そんなことがあってすぐに、自分が119に通報することになるとは。
当日、如意越えを楼門の滝から下って来たキムケンユッキーのお二人が、消防車を待つわたしとばったり遭遇。先に記録に書いてくださった。
そのいきさつは以下です。
鹿ケ谷圓重寺脇から破線の道を探索に行ったのだが、駐車場脇の登山口から入山。隣家の古家を取り壊し更地の庭にタープが張ってあり、誰かが来ているようだ。賑やかな話声が響くので覗くと、人が集まって遊んでいるようだ。聞こえる言葉は中国語。
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霊鑑寺よこの如意越え |
へええ 前の持ち主のおじさんはどうしたんやろうなあ と思いながら、登山道に進んだ。すると薄青色の煙が奥の林の中から立ち上り登山道にも流れてくる。こんなところで焚火かなあ、乾燥しているのに危ないなあと考えながらも登っていた。が、5分ほどたっても煙は林の中を流れてくるし煙臭い。こりゃあかんわ やっぱり注意しにいこう と引き返した。
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庭にタープ張り奥に人がたくさん |
山裾の枯葉が散乱しすぐそこには森が迫る広場で、焚火を囲んで大声で10名ほどの男女が騒いでいる。中国語を喋っているので話が通じるかどうか。緊張して突っ張っていたが、ままよと広場へ出て行って、「あのう ここらへんは保全地区ということを知っていますか?火を焚いたらあかんと思いますよ」と声を掛けたら、男性が「ほぜんちく?」「火をたくにはじゅうぶんきをつけています」と片言の日本語で言い、小さな消火器を指さした。
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この場所で焚火はまずい |
確かに、大きな石で囲った炉型の火床はめらめら燃え広がりにくいかもしれない。だが、乾燥注意報が発令中、今も東北大船渡の山火事は3日3晩燃え続けて住宅も焼け延焼中で消火のめども立たないではないか。「東北の山火事を知っていますよね。空気が乾燥してるからこんな森はすぐに燃えますよ。焚火はだめです。
みんな気を付けてるというけど、枯葉に火がついて燃え広がったらどうしようもないんですよ」というと、なにごとかとこちらを眺めていた一団の中から女性が出てきて「ここは私たちの土地です。自分の土地でなんで焚火をしたらダメなのですか?」と流ちょうな日本語で抗議した。
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現場 |
中国の人は言うかもなあと予想していたが案の定や。「この場所で、もし火が燃え広がったら、あなたたちは責任を取れるのですか」と迫ったら、女性は黙った。男性は困り顔で黙っている。このままでは話も通じないし埒あかん。「悪いけど 119しますね」と断って通報した。
119の電話口の人に「鹿ケ谷から大文字に登ろうとしているのですが、圓重寺の裏のところで焚火してるんです。この乾燥で危ないと思うのですが、中国の人たちで話が通じないので困っています。自分の土地だと言っています」と話したら「自分の土地?」と思案していたが「地図を見ているので場所の確認をしますね」「鹿ケ谷霊鑑寺から如意越を登った圓重寺の横です」と伝えると「場所を確認しました。すぐに消防車を行かせますね。サイレンは鳴らさずに行きます。その場所に誘導してください」「圓重寺の駐車場にわたしが出ておきます」と切った。
道路の方から男性が二人、下の川から水を汲んできたのか大きなポリタンクを運びあげてきた。「119通報しました」というと、男性の一人が「危ないと認識していました」と顔をひきつらせた。
道路に出て消防車を待つ。楼門の滝方面から坂を下ってくる2人の登山者。お疲れモードやなあと見ていたら「あれえイコモチさんやあ」と叫び声。びっくり仰天、キムケンユッキーのお二人やんか。これこれしかじかで 対応できひんから消防に来てもらうことにした。。。。
山科から遠距離を歩いてきたお二人はつかれたーとしんどそう。ここはいいからはよ帰った方がいいよ と行ってもらう。丁度小型の消防車が1台 狭い坂道を登って来た。年配の消防士さん2人がすぐに対応にむかい、若い消防士さん1名が通報者の住所氏名年齢職業を書いた。
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消防車到着 |
話していると、駐車場に車を止めて荷物を持った男性2人がやってきた。なにがあったのか尋ねている。あの奥の人たちと同じグループですか?と聞くと、年配の方が「いいえいえ、わたしらはこの家の隣のものです」「ここの持ち主という人が火を焚いているので消防に来てもらったのです」息子さんの方が「バーベキューしてたんやろ。じぶんとこで火を焚いたらあかんの?」「でも あの山の中はあかんと思いますよ」「この土地は中国の人が買ったと聞いてるわ。〇〇千万円で」へえええ ○○千万!まあ 場所はいいですけどねえ と驚くと、「でもな ここはもう家は建てられへんよ」確かに、この川沿いは幾度も水の氾濫と土砂流の被害が多発し、土砂災害特別警戒区域に指定されたはず。どうするんや 中国の人。
さて、若い消防士さんが「どうしますか。ここにおられますか?」というので、できれば山に行きたいです とその場から解放してもらった。消防士さん「この結果を連絡しましょうか」「はい できれば 山の仲間にも知らせたいので結果を携帯に教えてくださいね」
山道に戻り、古い道型を探索しようと倒木や掘れた溝をよじ登って奮闘していたら45分くらいして携帯が鳴って、鹿ケ谷消防署からだった。先ほどの若い消防士さんが「すぐに火は消してもらいました。警察署の人も来て注意してもらい、今後焚火はしないと約束しました」「これで安心しました。ありがとうございました やれやれでした。
消防士さんにエマージェンシーコールを見て友人たちと感激したことを伝えようかと迷ったが、ミーハーすぎるなあと黙っていた。けどやっぱり心残りで、翌朝、消防の電話にリダイアルして、きちんと丁寧に対応してもらったお礼とエマージェンシーコールみて感激しておりこれからもよろしくお願いしますと伝えた。電話先の方は昨日の若い消防士さんだった。きりっとしたかっこよい青年でした。
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かっこいい消防士さん |
ところで、○○千万もの高額な土地を買い、家は建てられず、あの中国人はどうしようとしていたんだろうね? と家族と話した。日本の土地を持っているのがステータスなんや、鹿ケ谷やしね。 いや 法律なんか関係ないんや。自分の土地やからとこっそりなにかするかも。 いや 売れればいいの不動産屋が細かい法律や規制まで言うてないよ と疑心暗鬼の声が多い。
国の法律も不備だらけで、外国人の所有者には土地利用の規制がなきにしも等しいらしい。中国人によう言いに行ったね なにされるか怖いよ という人も。でもみんながみんな悪い人ばかりではないはず。少なくとも○○人やから、やっぱり○○やから と一派ひとからげで 遠巻きにせず、こちらの考えをきちんと伝えればいい。わかる人はわかる。兎にも角にも、キャンプはしてもここは火気厳禁やとわかってもらっただけでもよかったかな。
あの土地の前の持ち主のおじさんからは、孫たちと下山してきたときに庭になった八朔をどっさりいただき、疲れた身体にクエン酸が沁みたことを思い出します。
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