京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub

伊吹山
2025.07.21

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山頂

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日程:
・2025.7.21(月)快晴 21℃~26℃  ikomochi、M

アクセス:
京都駅7:45発=米原8:46乗り換え→関ケ原9:06着=登山バス9:15発→山頂10:05着~山頂13:30発→関ケ原14:10着=JR14:23発米原行



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 世の中3連休、せっかくなので海の日の祝日には当然のように山に行く。伊吹山登山バスが19日からシーズン始まりとある。米原発も大垣発関ケ原経由もいずれも予約制。悩んだが山頂での時間がたっぷりとれる関ケ原9時15分発で帰路伊吹山頂15時30分をネット予約決済した。予約時残席42とあり、どういうこと??。この間天候がどうも不安定で、午後山頂落雷もありかと同行のMにも雨具の用意をいう。

 連休末日のせいか京都駅の混雑ぶりは少しましで、米原行の電車も順調に走る。米原駅からJR東海大垣行に乗り換え、毎度ながら短時間でホームを変更なのでみなさん階段を走る。一緒にわたしもあせあせ。ぎゅう詰めの車内を予想していたが意外に空いていて、席に座れた。にしても、在来線普通というのにぴかぴかの広くこぎれいな電車は、がたんがたんと振動音もなくなんと快適なこと。JR西日本とえらい違いやとキョロキョロ。遠く見える伊吹山頂は厚い雲に覆われ姿が見えず。雨雲ではないので晴れるだろう。

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JRから鈴鹿の山波 伊吹山を望む

 関ケ原駅到着、駅員さんが降車客一人一人の切符を確認してさばくのに大汗掻いている。イコカで乗ってきた私たちも引っかかり、運賃精算機へと並ぶ。毎度のことながらなんでイコカ使えへんの?東京でも九州でもイコカは通用するのにとぶつぶつ。JR東海 金持ちそうなのに機械導入すればいいのに。ブーブー。

 伊吹山頂行きのバスはすでに到着し数人が並んでいる。わたしは予約しているので先行乗車したが、大垣からの客と合わせても15人くらいの乗客で、張り切ってきたのが拍子抜け。バスの座席は確保したものの、JRの決済が手間取り運転手さんに待ってもらうはめに。Mの決済は、リモート画面での精算となった。わたしは駅員さんがイコカをスムーズに返してくれた。

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関ケ原駅 ドライブウェイから
関ケ原古戦場を望む

 がら空きのバスは快適にドライブウェイを駆け上り、運転手さんが説明しながら景色のよい場所では減速してくれる。山頂の雲は晴れないが青空が広がり、夏の山がまぶしい。足元に岐阜県側さざれ石公園ははっきりと見え、イヌワシ狙いのカメラマンたちも行列している。

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北尾根と
岐阜県さざれ石公園を見下ろす
ドライブウェイから岐阜の山々

 駐車場は3分の1ほど車で埋まっている。テント泊組も多い。星空観察うまく見えたのかなあ?去年は生憎の雷雨で、泣く泣く下山したっけ。孫たちは期待していただけに悔しがった。今年は当たりはずれの大きい伊吹よりも、天候予測が立ちやすい近場の花脊峠にしようと思う。

 山頂はまだ薄雲に覆われ時折霧が流れる。涼しい。Mと山頂で合流とし、先に行ってもらう。西登山道は次々に上り下りの人波が続く。ゲートで300円の協力金をポストに入れるが、払っている人が少ない。もっと大きく看板と箱を設置すればよいのに。

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オオバギボウシ 西の登山道へ

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湖北の山々 山上へ荷物を運搬中

 小さい子ども連れや年配者づれが多く、登るにつれみなさん、汗垂らしてひーひー言っている。車で簡単に来れるもんな。登山道に入ると、花があちこちに咲いている。足元を眺めながら写真を撮りながらで、ちっとも進まない。カワラナデシコの柔らかなピンクが目を引く。黄色のキリンソウも。それにしても白い花のハルジョオンに紫色のクサフジが多いこと。昨年夏よりは全体に緑色が広がり花もよく咲いているようだ。

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姉川方面 大勢が行き交う

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クガイソウ アカソ

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タテハが舞う だれの仔?

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ヤマホタルブクロ ハナヒリノキ

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クサフジ シモツケ

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ヒメジョオンが多い イブキトラノオ

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サラシナショウマは蕾 イワアカバナ

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オトギリソウ ヤマアジサイ

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カワラナデシコ キオン

 保護ネットの中のシモツケソウも全体に咲き始めていて可愛いピンク色がふわふわ広がっている。カメラを草花に向けて熱心に撮る人はまだ少ない。一人の男性と咲きたてのキリンソウを見つけて声を交わした。熱心な方のようで、もう山頂一周してきて再度登ってきたとか。「今年は全体に花がよく咲いています。山頂はとくによく咲いています」と嬉しそうに教えてくれた。わたしも期待わくわく。クサフジは3合目あたりにあったのが今では山頂に広がっているのは、やっぱり温暖化のせいでしょうかね とのことだった。植生の変化は大きい。

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シモツケソウ

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ヨツバヒヨドリ キリンソウ 

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マルバダケブキ の群落 クルマバナ

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ミヤコアザミ キバナノカワラマツバ

 ゆっくりゆっくり登山道を登っていくと、「カッコウ、カッコウ」と爽やかな鳴き声が響く。北尾根のあたりにいるようで、しばし耳を傾けた。3歳くらいの男の子に頑張れと励ましたり、高齢者にもうすぐですよと励ましあって、わたしもやっと琵琶湖展望台に到着。

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琵琶湖展望台

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イソギク イヌトウバナ

 薄雲の向こうに下界が広がる。上野からの登山道はというと、5合目の避難小屋周辺は土砂も片付きジグザグに道が見える。少し上の方に小型のユンボが停まっていて、とにかくも登山道整備は進めているようだ。だが、急傾斜の7合目あたりからは相変わらず山肌はえぐれていて、今夏も登山道復活は無理そうです。

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イブキタイゲキ イブキフウロ

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登山道修復中のようだ

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琵琶湖展望台から下界を見下ろす

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コバノミミナグサ ウツボグサ

 11:30に山頂到着、ベンチで待っていたMはお腹空いたというので、さっそく京都駅で購入した六甲山弁当をぱくつく。涼しい風が吹く山頂広場の頭上にはトンボの一群れが舞い飛んでいる。テーブルにとまったのでよく眺めると、赤いアキアカネ系統ではなく体が黄色い。ウスバキトンボかしらん?群れは風に乗ってどこかへ去っていった。

 12:00出発して伊吹山寺にお参りしてヤマトタケルさんの顔を見てから三角点に向かった。山頂の獣除けネットの中はシシウドなどが勢いよく茂っていた。小さな黄色い花のひと群れ。見たことない。この花が下で会った男性が教えてくれたミツモトソウかな?男性は、「ことしはね みつもとそうがたくさんさいてるんですよ!」 ととっても嬉しそうだった。珍しいのかなあ。

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シシウド ミツモトソウ

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山頂荷物モノレール 一等三角点

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山頂お花畑 東登山道へ

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ミヤコアザミの白花 ワレモコウ

 三角点から東登山道へと下る。イブキジャコウソウの大きな群れがあちこちに。黄色いキバナレンリソウが可憐に咲く。「この道は危険個所あり。登山靴等装備でない方はご遠慮ください」と看板が立つ東登山道へとゲートを開けて岩とぬかるみが続く山道へと進む。雲が去り日差しが強い。暑いけれど心地よい。次々と下山者を先に行ってもらい、草むらにしゃがんで花を探す。

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キヌタソウ キバナレンリソウ

 7月に伊吹に来たのは久しぶり。しかも山頂の草地が随分と復活している。Mはどんどん先へ下り、わたしはのんびり景色を楽しみながらいく。この道は中ほどから露出した岩をすり抜けていくので滑らないよう慎重に足を運ぶ。

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ヒヨクソウ ヒメギス

 高年のご夫婦連れが滑りそうだ!たいへんだ!と叫びながら下っていたが、後ろでキャアと叫び声がして、どうも奥さんが足を滑らせたようす。大丈夫ですかーと声を掛けるも、だんなさんが大丈夫大丈夫とかまってほしくなさそうだったので、そのままどんどん先へ行った。でも振り返るもご夫婦はなかなか下ってこず。もしや足をぐねったのかもしれない。東登山道は危ないです。

 石灰岩が露出し木立に囲まれた窪地に出る。ここらはイブキトリカブトの群生地のはずだが?と探すも、それらしき姿は全く確認できず。マルバダケブキの群生地では枯れたような花がにょきにょき。あとで調べるとどうもバイケイソウのようだ。そして登山道入り口近くで黄色い花の大群生地が広がる。初めて見たこんな風景。これはトモエソウらしい。

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マルバダケブキの花?葉? マルバダケブキ花芽

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バイケイソウ トモエソウ

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ダイコンソウ ダイコンソウ結果

 ゆっくり下ってきたが時間は13:00前。駐車場はぎっしりと埋まり満車状態。太陽が強く暑い。先にベンチで休んでいるMも、風がないから暑いなあ。予約のバスは15:30だけれど、今日はバスは空いているから乗り換えてもいいと来るときの運転手さんが話していた。暑いしかえろっか となって、急ぎ伊吹牛乳のアイスクリームを買いに走って、バス停に並んだ。帰路もガラガラで10人もいませんでした。濃厚なアイスをなめながら、車窓から遥かな山々を眺めたのでした。たくさんの花たちに出合えた良い一日でした。

 ところで道中びっくりしたJR東海の電車は、モハ315系といって2022年運用開始の次世代型通勤電車、N-QUALISブランドのステンレス車体・台車だそう。どうりで、ぴかぴか軽やかなはず でした。

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モハ315系次世代型電車



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