10月になり京都御所の近くを通ると、そこはかとなく漂ってくるあの匂い。あっ銀杏やな。用事で通り抜けるついでに、匂いの出所を探しに行った。大宮御所の南側に大木があり、たわわに実がついている。おかしいのは、その大木の周りにはロープが張ってあり迂回の矢印が。

　とみに増加しているインバウンドの人たちが知らないで踏んづけないようにしているんやな。後日ビニール袋持参で、銀杏を拾いに行った。皮が臭いのでバケツの水に2週間浸けて匂い抜きしてから皮をむき、さらに天日干しして銀杏の出来上がり。（川に浸けていたという人もいた）。酷暑だったけれど季節は巡り、御所では時代祭の日がやってきた。

京都御所　大宮御所の塀	このう回路はなんで？

たわわな実が地面に落ちるから	時代まつりは建礼門から出発する

　長大な行列は2時間以上あるので、ところどころつまみ食いのように見物することが多く、全部通してみたのは2回ほどしかない。一昨年、昨年は孫が地元の保存会に加わって、山国鼓笛隊で参加したので、隊列に付いて平安神宮まで追っかけしたけど、他の行列は見ていない。

祭りの朝　円町から徒歩で到着する山国鼓笛隊

祭りの露払い　京都府警騎馬隊	祭りがはじまって130年

馬車で進む文化庁長官	先導が来る

錦の御旗の維新勤王隊

徳川家大名行列

御駕籠	和宮　江戸の婦人たち

江戸時代の風俗

吉野大夫	出雲阿国

豊臣秀吉参内行列	動く牛車はなかなか迫力

牛も豪傑	織田軍武将の隊列

室町風流踊り

楠木正成公行列

ほら貝　ブウォー

装束はほんまもん

小野小町	坂上田村麻呂武将たち

延暦時代の文官たち

京都料理組合の神饌奉納

雅楽の奏者、迦陵頻伽（がりょうびんが） 胡蝶など優美な衣装の行列臥梁便を舞う

ご鳳輦

大原女行列

弓箭組列（きゅうせんくみれつ）弓の名人たちの集団

しんがりは落とし物掃除役

　今年も山国隊を見てみようかと行列を覗いたのがきっかけで、結局2時間半ほど最後まで見物。衣装や装束は明治時代に新調したほんまもん　ということで、なかなかに圧巻の歴史絵巻を見物しました。

　明治になって天皇さんが東京に行ってしまい、落ち込んだ京都を景気づけるための祭とのことで、今年130年目。明治維新江戸時代から奈良時代までさかのぼっていくのだが、現代の私たちには授業で習っていない出来事や人物もいて、明治の人たちには普通の常識やったんやろうな？と新たな発見でした。

　時代の区分も、桃山室町はわかるけど、吉野や延暦時代っていつのこと？？でした。雨降りの中、移動しながらパシャパシャ撮ったので全部は網羅していませんが、面白かったので紀行文を寄せさせてもらいます。