京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub
沖島地図
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日程:
・2025.10.25(土)晴れのち曇り 20℃ ikomochi、M
・京都駅10:15→近江八幡10:52=近江鉄道バス11:35発→堀切港11:57=沖島渡船12:15発→沖島12:25着~ 食堂「汀の精」ランチ12:40=13:30~沖島小学校~水泳場~弁財天(厳島神社)13:50~尾山みはらし広場14:20~弁財天15:00~沖島漁港15:40=16:00発渡船→堀切港16:10着=16:20発あかこんバス→近江八幡駅17:11着=近江八幡駅17:24→京都18:06着
オオヌマズさんの琵琶湖汽船沖島クルーズツアーを申し込んだのだが、1週間前キャンセルの連絡が入った。どうしよう??気持ちはすっかり沖島モードなので、Mと2人でバスを乗り継いでいくことに。
20年ほど前に、長命寺から奥島山を縦走して国民休暇村に下ったとき、浜から眺める沖島に行きたくなった。行き方をさんざん調べたけれど、1日数本のバスでしかもJRとの乗り継ぎも悪く、結局諦めたことがあった。行きたいなあとずっと思っていたので、このチャンスとMを誘ってみた。丁度近江八幡はビエンナーレ展が市内のあちらこちらで開催中とのことで、バスが臨時増発されている。渡船とのつなぎもよくて便利になっていた。
最近観光客誘致も盛んで、行く人も増えているみたい。渡船に積み残されてもたいへんなので、時間に余裕をもって出発。近江八幡駅の観光協会で、行き方や島の地図などをもらう。
港までバス路線が2つあり、乗り合い市民バスは200円で安いしもうすぐ出ますよ。。と教えてもらう。ところが市民バスは港到着が渡船発の5分前という。ぎりぎりすぎやしないだろうか?心配なので720円と高いけれど、出発15分前には到着の近江鉄道バスを選択。バス停には次々にバスが来て、長命寺や市内の観光地行のバスに乗り込む人が集まってくる。
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| 近江八幡駅バス時刻表 | 堀切港バス時刻表 |
市内の観光地を巡りながら港に着いたときは、客は数人だった。空いてるんだなあ。。と渡船乗り場に行くと、そこにはすでに15名以上の行列。車でやってくる人が多いみたい。小型のジェット船が到着し、列はぞろぞろと乗り込む。釣り道具をもった一団もおり、船内はすぐにいっぱいになった。
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| 堀切港から沖島水道 | 対岸に沖島が見える |
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| 堀切港から奥島山方面 |
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| 乗船に並ぶ人 | 渡船到着 |
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| 渡船に乗り込みます | 沖島通船 |
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| アットホームな船内 | 堀切港出航 |
快適に走ること10分で、沖島漁港に入港する。桟橋の前には漁業組合の出店がありおいしそうなお弁当も並んでいる。が、すでに「汀(みず)の精」という店にランチを予約してあるので、横目で見ながら通り過ぎ、港の岸壁沿いに進む。
車が1台もないという島の乗り物は、三輪自転車で、いましもおばちゃんが荷台にいっぱいの荷物を積んでのんびりと走っていった。狭い通路のあちこちに、三輪車が停まっていて、雨除けのためか、サドルには四角い缶かんがかぶせてある。
背後に迫る山との隙間の狭い平地に家々がびっしりと立ち並ぶ。人はあまり歩いていない。犬も猫も見かけないなあ。島に一歩下り立った時に感じた気持ちは、時空を超えてちょっと昔にタイムスリップしたんじゃない?という空気感だった。時折聞こえるのは船が通る音と波の音。ちょっとも騒々しくない。
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| 波を蹴立てて進む | 10分で沖島港到着 |
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| 漁船が並ぶ | 沖島名物 漁協のお店 |
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| 沖島の足 三輪自転車 | 港前の通り |
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| マイカーが駐輪 サドルには四角い缶かんが | 土産屋さん 留守 |
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| 消防艇庫 | 消防艇 |
Mなどは、「いいなあ いいなあ こんなところがすぐ近くにあるなんて信じられない!」うきうきと水辺の道をひたすら進み、食堂に着いた。こじんまりした店で、予約の琵琶湖産魚のランチをさっそくいただいた。新鮮な魚と島の野菜の昼食。他にも女性グループやカップルなど小さな店は満席、時間帯によっては予約しておいた方がよさそうだ。
お店の方が、島の小学校は在籍17人で、うち島の子が8人、9名は毎朝対岸から船で通学なんです。。。と教えてくれた。へえ わざわざ船で!と驚くと、昨日は全校バス釣り大会だったんですよ。湖のバス撲滅も兼ねて。大きなのを釣ってましたよ。この先に水泳場もあって、夏はみんな泳ぐんですよ。島外からも泳ぎに来ますよ。。。。
聞けば聞くほど、なんとものどかな島の生活だ。近かったらうちの孫も通わせたいですーーーと話が盛り上がる。 「先週荒神山からあのベンチへ歩いて行って、そこから眺めた沖島に来たくなったですよーー」というと、「ええー!荒神山からベンチまで歩いたんですかあ」驚くお店の方。一家に人数分の車保有県滋賀県民は、歩かないのかしらん?歩いてきたと話すとどこでも結構びっくり感心されます。
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| 対岸に堀切港 | 沖島特産品のランチ |
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| 湖を眺めながら食べます |
「民宿もあって、食事は自炊ですが、朝夕はうちから食事を届けることもできますよーー夜は真っ暗で流れ星がよく見えます。」 「ええええーーー星が見えるって!泊まりに来ます!」ほっこりしたところで、島の探索に出かける。帰りは16:00の船が近江八幡までバスが接続する最終便とのことなので、2時間半ほどしかない。
水辺に沿って赤い鳥居の見えた弁財天まで30分ほどとのことなので、まずは目指して進む。広い芝生の広がる学校の校庭を横切り、周遊路を歩く。山際との間に狭い畑がずらりと並ぶ。この時期で収穫物はあまりなさそうだが、イノシシ除けの柵を巡らせた農地を抜けて、ずんずん歩く。
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| 沖島小学校の校庭 |
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| 菜園を通って | ここにも鴨たちがぷかぷか |
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| 時折漁船が通る静けさ | ふれあい水泳場 |
小学校の水泳場、狭い浜だけれど、目の前に広がる沖島水道を眺めながら泳ぐのは楽しそう。カップルが静かな浜でデートしていたので、お邪魔虫は退散。更に草むらに伸びる道を進むと大きな鳥居に出た。弁財天。6月の奥琵琶湖クルーズの時に船上から厳島神社(弁財天)を参拝したな。
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| 島の水泳場 | 小さいけど素敵な浜です |
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| 厳島神社 | 神社鳥居 |
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| 2025.6.21湖上より 厳島神社参拝 |
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| 沖島水道対岸を望む |
神社石段下から山道が続き、「見はらし広場へ」と案内があるので、Mが行ってみよう!とずんずん歩いていく。わたしは帰りの時間が気になるがもらった地図には所要時間が書いてないので、とりあえず行って帰ってこれるところまで と決めて、山道を登っていった。
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| 見はらし広場への道 | 斜面の階段を登る |
島の山を周回するには2時間はかかるはず。今日は時間がない。笹が生い茂る急斜面に階段が作ってあり、よじ登る。すぐに山頂近くの尾根にのり、蓬莱ケ岳224mのプレートに出会う。樹林の道はさらに続き、突き当たった小さな広場に「見はらし広場」の看板があった。
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| 蓬莱ケ岳のプレート | 見はらし広場着 |
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| 見はらし広場からの眺め | 山道は整備されている |
広場からさらに山道が先へと続いていたが、時間が読めないのでもと来た道を下った。往復1時間少しで弁財天に着き、そこから大急ぎで港を目指す。小学校校舎の前を通り過ぎると、尾根への道の標識があった。わかっていたら山頂から周回してきたのだが、次回にしよう。
木造校舎の立派な島の学校。窓の外には広がる湖と対岸の山。ローケーション抜群の学び舎です。学校前の細い路地を進む。幅1mあるかないかの小路の両脇にびっしりと家が続き、そんな小路が2本も山との間にあった。
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| 立派な木造校舎の小学校 | 島の生活道路 |
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| 狭い道に標識 | 展望台へ |
このまま進んで行っていいものか?足元の角角に、行き先を書いたプレートが埋めてあり、迷子にならずに済んだ。見晴らし展望台があるとのことだったが時間がないのでパス。かつての小学校跡地だそう。
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| 迷路のようです | 僅かな平地に建て込んでいる |
速足で港の漁業組合売店につき、島特産の佃煮や野菜、鮒ずしなど求めた。10月末というのに日差しは暑く、売店のアイスクリームに飛びついた。島のさつまいもを使ったアイスを舐めながら、帰路の船旅を楽しんだ。いいところだった、のんびりしたなあ と大喜びのM。
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| 島のお土産 | のどかな船内 |
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| 帰路はあかこんバスで | 葭農家さん |
港から近江八幡駅までの市民バスあかこんバスは、市内をぐるぐる走り回り、見物させてもらった。一面にだだっぴろい大中の畑地帯は、琵琶湖の内湖の干拓地だとか。近江八幡の水郷に茂る葭を庭先で乾燥中の農家さん、ほんまもんの上質な葭簀などが作られると聞く。そんな風景を眺めながら、小雨が降り始めた中を帰途に就いた。半日だったけれど、ほっこり旅でした。次はぜひに島に泊まり、ゆっくりと島を巡り、夕陽と星を眺めたいです。
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| 近江八幡水郷の葭原 |
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