京都北山を中心とした山々を楽しむ okaokaclub
夕暮れの棚田
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日程:
・2025.12.30(火) 晴れ 13℃ ikomochi
コース:
・京都駅11:27発→八木駅12:04~八木町散策~大堰川大橋バス停12:44→越畑フレンドパーク前13:14=「まつばら」で昼食14:15~越畑バス停14:40~越畑隧道15:30~芦見峠を目指し支尾根の先まで15:40~引き返す~越畑隧道16:00~越畑バス停16:20=17:15発→八木駅17:55=八木駅17:59発→京都18:36着
「越畑の新そばを食べて棚田の夕陽を眺める」が近年12月のお楽しみだが、叔父の葬儀や従兄の回忌とスケジュールが詰まり、とうとう年の瀬。30日はぽっかり時間が空いた(というか 年越し準備も家の大掃除も目をつぶった)ので、やっぱりお楽しみ優先ということで、越畑に出かけた。
年末とあってものすごい混みようの京都駅の人波を泳ぐように歩き、満員の嵯峨野線で八木へ。嵯峨嵐山駅で一気に車内はがら空きになったので、のんびり保津峡を眺め亀岡盆地の景色を楽しむ。バスには早い時間に到着。できれば駅周辺にあるという八木城址を探ってみたい。地図やら道探しして城跡の山と道は目算をつけたので、また今後のお楽しみにとする。
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| 大混雑の京都駅の人波を泳ぐ |
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| 愛宕方面雪は少なそう |
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| 保津峡 船曳道を望む |
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| 亀岡盆地から遠く愛宕山を望む |
駅前商店街を抜けて大堰川へと向かう。広くて眺めのよい大堰川橋のあたりは、大きな花火大会が開かれていた名所だが、コロナで中止になったものの数年前また再開されたとか。観覧席になるだろう長い階段が岸辺へと続き、青い鉄橋が掛かる。この橋はトラス工法(三角形が支えあう)の鉄橋のような大きな橋で、昭和10年に掛けられ交通遺産となっている珍しいもの。補修工事も終わり青色の塗装も新ただ。川辺から山や川を眺め、バスを待つ。
フレンドパークまつばらまで、バスはずっと一人旅。例年ならば雪の塊が神吉集落の畑や家々の隅に残っているのに、まったく白いものはない。地蔵山や愛宕の山も白くない。バスを降りてもあたりは晦日とは思えない温かさ。
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| 八木町案内地図 |
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| 八木城址を眺める |
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| 街道筋の家々 | 大堰川 |
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| 大堰川大橋 | 昭和10年製作交通遺産の橋 |
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| 地蔵山を望む | 雪がない神吉 |
「まつばら」で新そばを堪能。そばと日本酒がいつもの組み合わせだが、昨夜も遅くまで飲み会で、今日は酒はなし。しかし、この店流行っている。年末年始も営業するとか。入れ替わり立ち代わり客が来る。大阪などからの常連もいるようで、皆さんマイカーだ。天ぷら蕎麦と蕎麦がきを注文したら、量が多いですが大丈夫ですか?と尋ねられた。食べます。。。と注文。天ぷらの芋2個は残し、そばがき用にお腹の隙間を作っておいた。周囲のお客さんもそばがきを複数人で分け合っているので、人気商品のようです。
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| 水が抜かれた廻り田池(神吉池) | まつばらに到着 |
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| 天ぷら蕎麦 | お楽しみ そばがき |
お腹も満ちて、さて夕方のバスの時間までどう過ごそうか?風もなく雪もなく、重ね着のシャツも脱ぐほどの良い天気。ひょっとして片道40分の地蔵山の麓の芦見峠まで行けるかも。というわけで、越畑バス停まで行ってみた。
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| ここから山道がありそうだが | 河原住宅(補修たいへんそう) |
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| 越畑集落 | 阿弥陀寺に寄ってみる |
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| 古いお地蔵さんが集合 |
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| 千木の乗った民家が並ぶ | 神吉集落を遠くに |
地蔵山に登るのはもう10数年ぶり。バス停の向かい側のお寺の横に、「地蔵山」と新しい標識が立っていた。石垣に囲まれた道を登っていく。確かここに火の見櫓があって半鐘が下がっていた。今はなく、消防団の小屋だけがあった。大きな石垣の横の坂道を山の方へ行くんだったっけ。集落のなかをくねくね辿る。
途中で、登山口の目印の石垣が怪しくなって一旦引き返し集落を一周してみた。集落の道はきれいに舗装されていて、記憶よりも少し先まで行くと「地蔵山」と新しい標識が立っていた。鮮明に覚えていた立派な石垣の角から坂道を登り、記憶にあった畑の横から山へと入った。
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| 地蔵山へ標識が立つ | この石垣の道を登る |
新しい獣除けの門扉ができていて、かんぬきを外して潜り抜け、反対側から柵越しにかんぬきを掛けようとするのだが、扉に段違いが生じていて持ち上げつつ丸棒を穴に通すのに難儀した。幾度も試してもうあきらめて帰ろうかというときに、やっと施錠できてやれやれ。
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| 獣除け門扉がある | 一応熊生息域 |
うすぐらい植林地の中の山道を、谷を巻きながら登る。道端に青色のお鍋のような物がぶら下げてあるので見たら、「熊除けの鐘」。木槌があるので、ガンガンガンと叩いて熊様に所在をお知らせした。手入れの届いた植林地。登山者よりも山仕事の作業にみなさんが入山するかも。作業車も通ったような形跡の山道(林道)が続く。
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| 見覚えのある道へ来た | 熊除けの鐘で来たことを知らせる |
次の谷で「越畑隧道」の表示があるトンネルがあり、そのトンネルからコンクリートの用水桶に水がドドードドーっと流れ、大きな放水管2本が谷間へと下っている。トンネルはコンクリート造りで、まだ新しい感じだ。こんな施設あったけ??
芦見峠の北側の芦見谷川から水源のない越畑へ地蔵山を越えての水路を初めて見たときは、本当にびっくりした。山の中を水路がくねくね続き、麓の越畑の田圃へと水が流れ落ちていく。明治時代に村民総出で掘削し造ったという水路には感動した。広大で立派な棚田が広がる宕陰地区。補修維持に並々ならぬ努力を重ねてきた村の方々に頭が下がる。
コンクリートが新しいなと感じていたら、2015年、3年を費やした大工事で山の下を貫通する隧道が完成したとのことだった。これで倒木や斜面の崩落などの影響で水路が詰まるということが無くなったことだろう。その工事などの為かもしれないが、新しく林道が四方へとできていた。
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| 越畑隧道 | 太いパイプで水が流れる |
峠への道を探りながら進むが、昔の道は谷を巻きながらくねくねと存在していた。落ち葉が堆積して滑りやすい坂を登ると支尾根の先端に着き、この先平坦な道を詰めたらもうすぐ芦見峠だろう。木々の間から三郎ケ岳へと沈む太陽が照り映えるので、そろそろ下山した方がよかろう。かれこれ15年ぶりの芦見峠への道が確認できたので、いずれまた来よう。
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| 山道を登っていく | 支尾根の先まで登ると もうすぐ峠 |
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| そろそろ夕陽の時刻 | 落ち葉の急坂を下る |
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| 苔むした水路橋が残る | 山の中には昔からの水路が流れる |
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| 水路は集落に向かって流れる | 隧道の水管理小屋 |
急な坂道から谷へ落ちないように気を付けながら、ゆるゆると下った。集落に出て歩いていると、農家のおじさんが「山から下ってきたのか?5時のバスの乗るのか?」と驚いた顔で見送ってくれた。
三郎ケ岳に陽が沈みあたりが薄暗くなると、棚田の底から冷たい風が吹き上げてきて、昼間の暑さはなんだったの?という冷えが周囲を取り囲む。田んぼの畔に座ってコーヒータイムをしていたが、慌てて風よけの場所を探す。越畑バス停の待合所は格好の隠れ場で、ベンチに腰かけてのんびりと過ごした。
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| 田畑を潤す水路の水 |
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| 宕陰棚田の案内図 |
神吉から樒原まではフリー乗降区間になったそうで、バスを待つ間にぶらぶら歩いてもよかったのだが、家々に灯がともり騒音ひとつない静かな越畑の夕暮れを味わいたくて、50分余りを過ごした。真っ暗になった道をバスがやってきて、結局八木まで私と運転手さん2人の道中だった。このルートを走るのは2回目という中途採用の運転手さんとおしゃべりしながら八木駅へと向かった。今年最後のぶらぶら歩きは、こうして終わりました。
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