伊吹山(2008 夏)


山上とメタカラコウ



2008年8月10日(日) 晴れたり曇ったり  森の旅人M



コース:
ゴンドラ山麓駅〜ゴンドラ山上駅(三合目)〜五合目〜七合目〜山頂〜駐車場〜西遊歩道コース〜山頂〜五合目〜ゴンドラ山上駅(三合目)〜ゴンドラ山麓駅





 恒例になってきた夏の伊吹山へ出かけました。暑くてしんどいですが,山上のお花畑を楽しみに登って行きます。時間に余裕を持って山麓駅に到着しました。ありがたいことに8時からゴンドラは運転開始です,待つことなく三合目にたどり着くことが出来ました。

三合目より伊吹山 エゾフウロ

 山頂は青空に姿を見せてくれますが,ガスが時々南から山頂を隠します。風がさわやかで涼しい,草むらから虫の声が良く聞こえてくる。山上ホテルでトイレを済まし出発です。登山道脇の花をカメラに収めていると10人近い団体がやってきます,急いで先行して登り始めます。四合目リフト降り場を過ぎて登っていると,逆に下山客と次々と出会います。目立つ花は紫色のフジクサ,淡いピンクのエゾフウロにヒルガオが一輪見えます。

四合目リフト降り場 五合目
三合目方面 避難小屋

 登山道が少しきつくなり,やがて五合目の山小屋に到着します。テーブルで本格的な登りに備えて小休止を取っていると,30人近い小学生の集団が下りてきて,あっと言う間に囲まれてしまった。追い立てられるように五合目を発って山上を目指します。途中の避難小屋手前からは,三合目がよく見えます。天気は良好で問題ないが,日焼けは気になるし,汗も吹き出るため濡れタオルを首に巻く。七合目までは順調に上がってきたものの,八合目手前からはやはり呼吸がつらくなる。何度か止まりながら八合目に着く。この先からは山上の人がはっきりと目にすることが出来る。ピンクのナデシコが多く咲いている。九合目に着くともう山頂と変わらない感じで,多くの花が目に入る。花いっぱいの遊歩道に入り,山頂に向う。シモツケソウの赤い色が絨毯のように広がり映えている。

九合目 シモツケソウ

 少し早いのか山頂の出店の人手は少ない。この頃から急にガスが周囲を覆い視界がなくなってきた。ひとまず,山頂の三角点へ行き挨拶代わりのタッチ。お花畑はシモツケソウに黄色いメタカラコウ,白いシシウドなど馴染みの花が盛りを迎えている。代表的なイブキトラノオ,ルリトラノオ,ツリガネニンジン等が目を楽しませてくれる。いつもの駐車場の見える場所で昼食を摂る。ガスで陽が射さない分,風が吹くとより涼しくなる。駐車場は満車状態で多くの人が来ているようだ。山上の多くの花をカメラに収めるが,ガスが濃く,気に入った写真は取れそうもない。

山頂出店 西遊歩道登り口

 昼食後は駐車場まで中央遊歩道を一旦下る,多くの人が登ってくる。今回は西遊歩道から山上に向う。駐車場にはどんどん車が入ってくるため,長い駐車待ちが延びている。西遊歩道登り口に行くと大渋滞の行列で一歩も進めない状態になっていた。一列になった隊列がずっと100m以上先まで続いている,すごい人出だ。西遊歩道は比較的傾斜が緩いため歩き易い道になっている。少しずつ人を抜いて列の先頭に出る,この間15分以上かかった。西遊歩道の周りはアカソが一面に広がり中央遊歩道に比べて地味である。そんな中,さらに小さな花のイワアカバナが咲いている。気をつけないと見落とすかわいい小花である。山上に着くと三合目からの登山道との合流地点に出る。ここでナデシコの塊を見つける,今までにない数の集まりである,すぐにカメラの被写体になる。

 相変わらずガスが濃く,下界は見えない。先程抜かした観光客が溢れるようにやってくる。賑やかな行列が続く。そんな山上の雰囲気を楽しんでから下山を開始する。  12時前の早い下山のため,登る人と次々に出会う。山頂はガスが晴れずにずっと見えていなかったが,天気も崩れず良い登山ができました。今回も30近い種類の花をカメラに収めることが出来ました。これだけの花を見せてくれる伊吹山は魅力ある山です。大事にしたいものです。


◆花のガイド

クサフジ ツリガネニンジン
コオニユリ メタカラコウ
アカソ イワアカバナ
クルマバナ ナデシコ