皆子山(寺谷からツボクリ谷)


2008年11月2日(日) くもり  森の旅人M



コース:
足尾谷橋〜平〜寺谷出合〜皆子山〜ツボクリ谷〜足尾谷〜足尾谷橋





 紅葉を見ようと皆子山へ出かけましたが,木々の葉は一部黄色に変わってきているもののまだ多くが緑色で全山を見ても少し早かったようです。今回も空き缶などの回収も兼ねて登りました。

 足尾谷橋に車を駐車し,国道を歩いて平へ,そして安曇川源流に向って林道を寺谷出合まで歩きます。途中のモミジは赤く色づいていました。50分で寺谷出合に到着。準備をしていると,人影があり男性が一人やってきました。皆子谷へ行くつもりもあったようですが,橋がないことを伝えると寺谷から登ることに決めたようです。お話をすると初めての皆子山登山,同行を求められ了解しました。定年して山歩きを始められたようでまだ初心者ですよと話された。

寺谷出合 廃小屋

 寺谷出合の丸太橋を渡ります。久しぶりに同行者と登ることになり,ゆとりを持って登っていきます。廃小屋の横を通り,さびた表示板のある谷合流では右へ上っていきます。早めに小休止に入り,暖かいので二人とも服装の調整を行ないます。次の谷合流も右に取り,谷に沿った杉林の道を行きます。やがて大岩が現れ,だんだん谷も細くなり険しくなってきます。急斜面にロープがつけてある箇所を登りきると,その後はスギ林の急坂を折り返しながら上がっていきます。この頃になると同行者のスピードが落ちてきていることが判ります。待ちながら登っていきます。山頂近くになると一人で登っていくので先に行ってくださいと言われる。ルート説明して一旦先に谷を上りきるが,やはり心配で結局一緒に山頂に立ちました。

山頂直下の急斜道 皆子山山頂

 山頂はだれもおらず静かです,風もなく曇っているものの視界もまずまず。男性が地図を出し周囲の山を確認します。二人で比良山系を北から見てとんがっている武奈ヶ岳,そのまま南へ尾根を見て近くには蓬莱山を同定していきます。残念ながら峰床山は真北にあるのですが雑木林で見えません。山頂広場にはいつの間にか,小石でストーンサークルが作られており中央にはコンパスがおいてあります。早めの昼食を摂っていると,男性が一人,しばらくして息を切らした男女が登ってきた,3人のグループのようだ。小休憩すると寺谷へ下って行きました。同行してきた男性と下りについて確認すると,バイクが寺谷に置いてあること,このままツボクリ谷を行くと迷惑をかけて悪いので,今回は寺谷を下って帰ることに決められ,山頂で別れることにした。

武奈ヶ岳遠望 ストーンサークル

 ツボクリ谷へ下っていく急な下り坂途中で,単独男性とその後中年男女の4人組と相次いで出会います。急坂を慎重に下っていきます,ロープ道を下ると狭い谷には沢水が流れて歩きにくくなっています。谷合流に着いてようやく一安心です。さらに大岩を見てしばらく下るとツボクリ出合に到着。この出合付近の雰囲気は落ち着いていて気に入っているところです。もうひとつの目的の清掃登山,山頂からの下り道で気にしていた空き缶は見当たらず,今日は少なくて済みそうだと思って歩いて行く。しかし,大きなトチノキのところで古い錆びた空き缶を回収,その後も比較的古い缶を拾う。やはり休憩場所として適している所にまだ残っていた。しかし,新しい空き缶を見つけると「がっかり」な気分になる。

ツボクリ谷出合 ツボクリ谷

 空き缶も気にしながらのツボクリ谷の渡渉が始まる。ロープを持って渡河,少し水量は多めである。単独男性に会う,「ここは楽しい谷だ。」と言って上流に向って行かれた。崖のロープ頼りに滝の前を下る,その先で痛い目に合う。渡渉中の石上でスリップし踏み外す,そのまま川の中へザブン何とか両手両足の四つんばいで体制を確保する。水深は30cm若だったが当然シューズの中に水が入りずぶ濡れ,右手薬指からは出血,両膝も少し痛む。どこかで石に当たったらしい。腕時計も水の中。カメラだけは胸のポケットから飛び出さなくて良かった。水の入ったクツは重くそして気持ちのいいものではない。 指にキズテープを貼り,クツの水を流し出し体制を整え下流へ向います,次の滝は右岸を高めに進み下っていきます。ツボクリ谷分岐までにさらに単独男性と女性3人グループに出会います。その後は芦火小屋を見て,「くの字橋」を渡ります。くの字橋もかなり痛んでいるようでこの先いつまで持つのか心配です。やがてスギ林を通り丸太橋を渡ると林道終点に出ます。後は関電の発電所を見て林道を足尾谷橋まで戻りました。今年の紅葉時期は11月中旬以降が良いような気がします。

「くの字」橋 回収品

 清掃登山の結果ですが,昨年春より少ないものの空き缶は12本,ビン2本,ペットボトル1本他にゴミ等,ひどいのはビールの小樽が道脇に捨てられていたこと。こんな山中で飲むのも結構だが,ボトルを棄ててまで飲む必要があるのか腹立たしくなる。新しい空き缶の棄てられているのが少ないことがせめてもの救いである。今日はスーパーの買い物袋1つですみました。これらは自宅に持ち帰り分別処分しました。 残念なのは林道終点の多量の空き缶,ペットボトルその他ゴミ,全く無くなる様子はない,これだけ多いと持ち帰る気にもならない。しかし,継続して京都一高くて綺麗な山を目指し取り組んでいきたいと思います。