桟敷ヶ岳直登道・祖父谷峠から峠巡り


2008年4月29日(火:祝) 晴れ   森の旅人M



コース:
祖父谷林道小梅橋〜桟敷ヶ岳直登道取付〜桟敷ヶ岳〜ナベクロ峠〜祖父谷峠〜石仏峠〜医王谷〜柳谷峠〜魚谷山〜魚谷峠〜祖父谷林道小梅橋





 桟敷ヶ岳の行ったことのない直登道を登ることにして,雲ヶ畑の祖父谷林道へ向う。山頂から石仏峠までは,数年前に歩いているので迷うこともなかろうと安心しながら出かけた。 小梅橋近くに駐車し直登道取り付きを目指す。天気は良く,久しぶりのためか祖父谷林道が新鮮に感じる。林道脇に咲く春の野草を探すと結構あるものだ。タチツボスミレ,ミヤマキケマン,ヤマザクラ,カタバキ,ボタンネコノメ等思いの他多数咲いている。

タチツボスミレ ミヤマキケマン
直登道取付 急登

 緩やかな坂から急坂になると,久しぶりの山のせいか息がすぐに上がる。前回登った南側の急登取付,その林道対面の東側のスギ伐採跡地には苗木が植えてある。さらに林道を登っていくと狼峠取り付き,ここは相変わらず荒れた状態のままだ。ここから少し歩いた先に今日登っていく直登道取付がある。標識にテープ等たくさん表示するものがあるのですぐわかる。

 林道を下りて沢を渡り,南西方向の谷に入って行く。踏み後は薄いがテープが多数ある。谷はスギ林になっており何回か渡渉する,尾根道を登っていくものと思っていたが,谷を詰めて登っていく。しばらくして谷筋を離れ急登道が始まった。九十九折道でなく一気に登る山道でしんどい。しかし高度を大きく稼ぐ,何度も休息を取りながら登る。谷上流のスギ林を抜けて雑木林になると山頂も近い,山頂手前の急斜面を両手も使い登りきると山頂の標識が目に入った。本当の直登道である。

山頂目前 桟敷ヶ岳山頂

 山頂には誰もいなかったが,写真を撮っていると単独の男性が登ってきた。定年し百名山を歩いていて現在五十山程登ったとのこと。すぐに男性は先行して行かれた。一人で鳥のさえずる静かな山中に身を置く。時間は早いが昼食を軽く摂る。

 ナベクロ峠を目指して山頂を後にする。天気は青空で風もなく,絶好の山行日である。谷筋にある雑木林の中にコブシの白い花がよく目に入る。 一旦鞍部になり再び登り道を行く,すぐに北から西へ向う道になる。ここからは以前だと送電鉄塔と電力ケーブルが見えていたが,樹木が成長し見通しが悪くなっている。ナベクロ峠手前ではコブシとアセビの花が目立つ。伐採されて明るくなったナベクロ峠からすぐ北へ歩き鉄塔下に出る。

アセビ タムシバ
送電線路 祖父谷峠

 祖父谷峠に向う道の苗木も大きく育ち,しっかりしていた道が狭く感じる。この辺りから見る北山の山景は気に入っていたが,辺りの伐採跡が大きく広がり雰囲気が変わってしまった。祖父谷峠手前で先程の男性が昼食中だった。挨拶をして祖父谷峠へ。尾根道に上がり最初の鉄塔から振り返ると荒れた祖父谷峠が見える,そして昼食を終えた男性が祖父谷林道へ下っていくところが見える。城丹国境尾根を北東に石仏峠へ向う。桟敷ヶ岳を南から見る。大きなアップダウンもなく快調に数箇所の送電鉄塔を仰ぎながら小一時間で石仏峠に到着。

 石仏峠からさらに尾根道を進み,地図にある途中の谷を下るつもりで歩く。この尾根道も新たな林道に下りてしまう,思っていた谷への道が見当たらず諦めて元の林道へ下る。結局,魚谷の林道を魚谷峠目指し南下する。この林道はスギ植林が続き,目立った野草もない。この時期タラの芽が多いはずが,どの木も勢いがなく芽もない,それともすでに収穫済みか?

魚谷出合 柳谷峠取付
ヤマツツジ 魚谷山山頂

 魚谷出合から南下し,途中から柳谷峠への谷を溯る。しかし,入口には立入禁止地主との看板ある。脇を歩いて谷に入る,沢から次第に離れようやく柳谷峠に到着。以前より標識が増えている。すぐに,魚谷山へ向う。手前の急斜面を登りきると人の姿,男女4人組が賑やかに休憩中だった。以前あったマツの倒木も無くなくなり広く感じる。写真を撮っているとシャッターを押しましょうか,と言ってもらうが,丁寧に断りすぐに魚谷峠へ下る。

 魚谷峠から惣谷林道への取り付きへ,ここから見る桟敷ヶ岳も気に入っていたが手前のスギの木が大きく育ち全体を見ることが出来なくなってきた。小休憩後,祖父谷林道の小梅橋へ急斜の林道を下る。近くの谷も大きくスギ林が伐採されて明るくなり雰囲気が違う。来るたびに何処かが変化している桟敷ヶ岳周辺でした。