小てつのよも山話(NO.11)
小父さんと「ケモノ目の人たち」


2008年9月15日 (月)        小てつ









「もうすぐ、キノコの季節や。にぎやかになるで。」

と、小父さんも、うれしそうである。

「わしの縄張りは、この尾根すじから、北はこのあたり、西はこのあたり・・」

おいおい、2万5千分の1の地図で納まるか〜?
小屋にある、小父さん直筆の山地図で、説明を受ける。
okaoka clubの読者の方が、今までの「よも山話」で、めぼしをつけて探しに
行っても無駄である。想像以上の広範囲である。

「いつも、好きな連中が集まりよるんや。普段、山歩きなんかせん奴までも
 来てな。
 もう、みんな、目の色変わっとるんや。ケモノの目ちゅうやつや。」

と、小父さん。

「あの辺りに出とるんちゃうか?言うとな、
 そしたら、ザーと走っていきよる。おもろいで。
 上から、あったか〜?言うてな。」

歩京さんのチームが、山道をロストした時に、メンバーがサッと散って捜すと
言うのは、読んでいて「カッコいいな」と思ったが・・・、ケモノ目の連中が、
山中、ザーと駆けていくのを想像するとゾッとする。

「そんでも不思議やで、
 足元にあるのを、気がつかんもんがおるんや。
 何べんも来てるのにな。」

「ほんで、結局、動きまわらん私が、一番採ってるんや。アハハ。」

そんなもんですねェ。

秋のごちそうが、楽しみなころの話



                        【 記: 小てつ 】

マツタケ