小てつのよも山話(NO.12)
小父さんの水


2008年9月23日 (火)        小てつ








「小てつさん。私はどこへ行っても、現地の水や。」

と、小父さん。
「蛇口をひねったら、水が出てくるような便利なところはあらへん。
 そういうところは、雨水を溜めているようなところやな。
 井戸があるようなところは、滅多にないな。山やから。
 主に川水や。」

と、いうことだ。
日本アルプスに限らず、ケニヤやブータンや中国でも同じだそうだ。
日本アルプスはともかく、ケニヤなどの海外はヤバそうと思うが、

「なあに、現地の人は、それ飲んで生活しとる。」

わかったような、わからんような。

「一緒にいった連中は、ホテルで高いミネラルウォーター買って飲みよるん
 やが、それでも下しよる。
 海外は軟水じゃないからなぁ。
 私は、川の水でも、あたったこと無いんや。」

それにもまして、小父さんは、よく現地のポーターやスタッフの家に食事など
招待されるというのだ。

「何でかな、私だけ招待されるんや。
原材料が、なにかわからんものも出てくるがな、それでも食えんものは
 なかったなぁ。どこでも。」

人柄が伝わるのは、万国共通なのだろう。

「でもな、ケニヤで食事を呼ばれたときには、まいったで。
 電気ないから暗いやろ、相手さんの目だけギョロッと光っててな。
 ヒョウに狙われた子豚ちゃんや。アハハ。
 それか、餌食わして太らせてから食うか、みたいな感じや。」

大丈夫!小父さん、どっから見ても、おいしそうには見えん。

それより小父さん、さっきから焼酎を割って飲んでる水やけど、ひょっとして
小屋の水、そのまま違うの?
ろ過も何もしてなくて、確か落ち葉やら何やら混じっている・・・

そら、海外の水でも、大丈夫やわ。日頃から、「抵抗力」鍛えてはる。


皆さんは、あまり真似しないで下さい と言う話



                        【 記: 小てつ 】