小てつのよも山話(NO.10)
小父さん、「山道整備」


2008年9月8日 (月)        小てつ







           

「I谷山の谷に、木の堤防があるやろ。
 あれは、私の仕事なんや。」

と、小父さん。
よくみなさんが、目印にされている堤防だ。
つくづく北山のいろんなことに関わっている人である。

「コンクリートのやったら、やらんかったんやが、木でやろうということ
 になってな。それならと・・・」

人を集めて、つくったそうだ。

「小さい橋なら、一人で、あちこちにかけてる。」

小父さんの小屋、また村から民宿までに至る道などに、たくさんかかっている。
ほとんどは、朽ちてしまってきていて踏むのも躊躇するが、2,3はまだ使用
に耐え残っている。
栗の木が、腐りにくくて、橋の骨組みには良いそうだが、やはり、何十年は
持たない。

「朽ちるのが、いいんや。
 壊れれば、また、かければいい。」

小父さんの流儀であり、スタンスと時間の流れである。


先日、「朝日新聞」に、愛宕登山道を整備されている御二人の方の記事が、出て
いた。ゴミを拾い、ぬかるみを直しと・・・頭が下がる。

実は、H崩山にも、Yさんと言う「山道整備」を、W毎日Wされている方がい
らっしゃる。4時25分にタイマーをセットし、毎日それまで山中におられる
そうだ。
小てつは、偶然、山中でお会いし、しばらく話し込んでしまったのだが、なん
でも、H崩山には、「幼稚園児さん」も散歩にくるそうで、その子達が、安全な
ように、「愛宕表参道」をイメージされて整備されているとか・・・

(あんまりさわらんといて〜)

と小てつは心中思ったが、雨の日にでも、丸太と格闘し、排水路を作られてい
る話を聞くと、軽はずみには言えない。

人それぞれ、いろいろな関わり方があるものだ。

景色の良いP山の山頂。
実は、ある男が山頂の木を、勝手に糸鋸を使って枯らし、倒したからであるこ
とは、あまり知られていないだろう。
その男、逮捕されたとか、されなかったとか・・・。


Ikomochiさんから、「小父さん、赤ペンキに怒る」の文にて、とある掲示板に
反応ありと連絡をいただいた。
山道のテープについてである。
「テープには、お世話になっている。」
「はずすのは非道。」
という意見あり。もっともである。
宮島の赤ペンキについては、常識外の意見である。もっともである。

迷いやすい分岐や、取り付きにテープや標識があるのは、ありがたい。
しかし、地図はもちろんのこと、下調べもおろそかに、
(行けば、テープくらいあるやろう・・・)
で、山に入られるのはどうかと思うのである。(非難でなくて)
調べていって、例えば、「歩京さん」や、「金久さん」の本を読んでいくだけで、
その山は、ずっと近づいてこないかと思うのだ。

テープは、程度の問題だと思うし、テープがなくとも、靴跡が残っているだけ
で、(こんなヘンピなコースに・・・物好きがおるなぁ)
と、うれしくなってしまったり。

夏を越え、また山に人が戻ってくる。
また遭遇するんやろなぁ〜。裏愛宕で、

「ここ、どこです?」

と言う御仁が・・・。

「ここ、どこですって。地図も磁石も持たんで来て、「ここですよ」って言って
 も、あなた、わからんでしょ?」



きのこの話題が、出始めたころの話



                        【 記: 小てつ 】

工事中の北山杉を使った感じの良い堰堤
2003.2.15 (土)