親父の山歩き報告 (NO.28)
初心者親父鈴鹿雨乞岳(part.1) |
雨乞岳 |
2008年 10月21日 洛西オヤジ
今日は洛西伊達オヤジです。ジャンダル行き以来なにか気が抜けて、近くのポンポン山に新しい靴の慣らしに行ったぐらいで、いじけた日々を送っていましたが、これではアカンと鈴鹿、雨乞岳に挑戦。今回は永源寺の奥、甲津畑の林道登山口からスタートしたのですが、正に初心者そのものの結果になり恥ずかしい報告となりました。
師匠や皆さんの山行き報告楽しみながら見ておりますが、オヤジも何とか負けずに行かんとアカンと気ばかり焦りますが、ヨレヨレオヤジは皆さんのようにはまいりません。今回何とか以前に武平峠から行った雨乞岳にコースをかえて挑戦する事に。
自宅から約1時間半ほどで登山口に到着、8時前に何とかエッチラと取り付けました。しかし山道と結うより林道の延長で(事実、車の通った轍があります)相当続きます。お手軽ハイキングコースと結う感じで、いろんな史跡の案内が丁寧に成されています。桜地蔵からまだ少し奥までが、そんな感じでやっと山道らしい雰囲気になっても、橋などは実に丁寧に整備されています。特にブナやナラの並木道と案内されている所は、大木が多く残り気持ちの良い雰囲気で、正に初心者オヤジ向きでした。
珍しくヨレヨレにならずに杉峠に着きました。杉峠は前回、国定忠治の赤城山の舞台見たいや、と書いて師匠に怒られた所ですが、鈴鹿のいろんな山に行ける交差点みたいな所です。そうそう、カーテン生地でビバークするスーパーおばちゃんと出会った所でもあります。さて此処から雨乞山頂までは、今までのような訳には行きません。急坂があり、約40分オヤジはもうヨレヨレです。
何とか予定より早く11時前には到着、天気は最高、360度の展望と言いたいところですが、実は展望は少し離れた東雨乞岳の方が最高なんです。今日はそちらには向かわず綿向山へのコースに向かうのですが、あれだけ親切に案内してあったのに、山頂からの案内が無いのです。細い頼りなさそうな踏み跡が何本かありますが、とりあえずその中の一番ハッキリしている踏み跡に向かいますが、ものの数メートル行った所で、名物熊笹の海に迷い込みました。 本当はこの時点で間違ったかも知れず、再度山頂で確認するのがよかったかもしれませんが、とにかく前方の稜線に見えている踏み跡に向かって、薮漕ぎならぬ笹漕ぎをして進みました。そのうち時々踏み跡も現れ(依然薄いですが)テープ少しだけあり、やれやれととにかく稜線を進みました。 そのうち南雨乞岳と案内のあるピークに出ました。地図に載ってないなあーと思いつつ、とにかく稜線を進みます。やはりチンプンカンプンでも、地理院の二万五千地図持って来るべきやったかなー、今回、この他にも初心者オヤジが不安を感じるミスがあります。ひとつはヘッドライトを忘れた事、もうひとつは携帯の電池残量が少ない事、特にライトを忘れたことは日没の早くなってきている事もあり、まさかの時の致命傷です。
昼食後約1時間、1時になりこれはおかしい、再度磁石を取り出し、とにかく午前中登ったコースの何処かに出るようにしなければと捜している時、初めてハッキリした白いテープが巻かれてある所に、下を見ると薄い踏み跡らしい感じ、ここで初心者オヤジはそのまま下りてしまったわけで、もう一度磁石を取り出し、方向を確認するべきでした。初心者の初心者らしき失敗、又ライトを忘れた焦りが気持ちの何処かにあり、強引にオヤジを下降させたのでした。 幸いそれほど危険な下りでもなく何とか下の沢に到着、後でそれが白倉谷川の上流だと知るわけですが、とにかく下流に向かって下ります。一番危ないパターンです。段々川幅が広くなり人口の堰が現れます。其の都度巻いて下流に向かいます。やっと炭焼き小屋の跡のような所に出て道が現れました。この時点でもオヤジはまだ目的の谷筋の反対に来ているとは気がついていません。
その内デカイ林道に出ました。この時点でオヤジもこれはおかしいぞ、こんな林道は無かったはずと気がつきましたが、とにかくこれである程度の見通しは経ったわけで、ひとまずホットしました。とにかく下流に向かって林道をテクテクです。相当歩いた時に今日初めて人に出会いました。若い男性二人で、オヤジ恥ずかしながら「ここは、いったい何処なんでしょう」「白倉谷から鈴鹿スカイラインに向かう林道ですよ、何処からこられたのですか」と不審そうに聞かれました。 オヤジは事情を説明して、スカイラインまでどれぐらいあるか聞きました。まだ相当あるとのこと、それからスカイラインを土山に向かうとすれば、これは大変な事になるなあー、あちゃあ〜オヤジ呆然、そんなオヤジを見て(その男性たちは、森林組合の人達で測量をしながら、まだ少し奥まで行くとの事)若い男性が、とにかく自分たちは仕事の途中なので、終わり次第スカイラインの出会い近くの事務所に戻るから、そこで待っているか、スカイラインを土山に向かってボチボチ歩いていてください。丁度甲津畑から来ている人がいるので、何とか車に乗せてもらうように頼んであげますよ、との事、「ありがとうございます」オヤジお礼を言って又テクテク歩き出しました。
約1時間やっと事務所にしかし無人です。まだ皆仕事なんでしょう、オヤジはスカイラインを歩き出しました。何度かスカイラインは通っているので、なんとなく昔あった料金所と野洲川ダムとの中間ぐらいかなあーと思われます。アスファルトの長歩きは山靴では応えます。 もう4時を回っています。それにしてもよく歩きました。最悪ダムの少し下流にあるかもしか荘で、電話を借りてタクシーを頼むしかないなあーと思いながら(まだ携帯は圏外)丁度ダムの辺りまで来た時に、先ほどの若い男性二人組みが車で通りかかり、「エライとこまで歩かれましたねー」と声を掛けてくれました。5時を回らないと無理だろうと思っていたのでうれしかったです。 すぐに甲津畑から来ている人の車も止めてもらい、乗せてくれるように頼んでくれました。しかし軽四の二人乗りで助手席にはすでに人が、オヤジは後ろの荷台に寝転びながら走ってもらいます。贅沢は言えません、「警察に見つかるといかんので、山道を走るで揺れるから」「はいはい、もうどこでも走ってください」ありがたかったです。 田んぼ道や山道を荷台に揺れながら空を見ると、これが又きれいな空なんです。なんかめちゃくちゃ幸せな気分でした。荷台の上からやっとつながった携帯、カーチャン連絡「えらい遅いなあー心配したがな、何度かよんだんやで」「悪い悪い電池が無いので、ほとんど切っていたんや、それより今車の荷台やねん」「空がきれいやわ」「なにゆうてんのや、荷台てなんの荷台やの、山いったん違うのかいな」そこで電池が切れました。 結局林道の登山口車の所まで送ってもらい、もう感謝感謝、あの若い男性達に会わなければ今頃どうなっていたやら、もう暗くなった道を名神八日市インターに車を走らせます。今日の一日を思い出しながら。ありがとうございました。甲賀郡森林組合の皆さん、感謝感謝。 【 記: 洛西オヤジ 】 |
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