親父の山歩き報告 (NO.25)
奈良大峰、熊渡から尾根コース明星ヶ岳、八経ヶ岳、弥山 |
八経ヶ岳山頂、(しもた、明星ヶ岳で撮るの忘れた) |
2008年 6月17日(火) 晴れ 洛西オヤジ
▼今日は洛西オヤジです、今回は奈良大峰、大山レンゲにまだ少し早い八経ヶ岳に行って来ました。
弥山、八経ヶ岳にはトンネル西口からが一般的ですが、前から気になっていた熊渡から挑戦してみたいと、例によって初心者の癖にのこのこと出かけることに。ただし此処からは、双門コース(主に川筋歩きで大変危険)と尾根コースがあり、双門コースはそのあまりにハードさから、河原小屋、狼小屋、の両避難小屋に一泊するのが大体のパターンとか。又尾根コースも弥山小屋などに一泊が良いらしいのですが、オヤジは一泊は次回と結うことでその下見を兼ねて尾根コースに。 双門コースは渡渉が多く水量が多いと靴を脱いだり、履いたり、又ハシゴも数え切れないほどあるそうで、とても初心者オヤジが挑戦するにはきつ過ぎると思いながら、とりあえずは309号の熊渡に朝4時出発で向かいます。以前は奈良は前の晩に到着して車泊がパターンでしたが、ここ2〜3回は早朝出発でなんとかいけております。 309号は天川の川合と東熊野街道(169号)を結ぶ線で弥山、八経への定番登山口トンネル西口が丁度最高部にあります。今回の熊渡は川合から車で5分〜10分入った所で駐車場としてはありません。4〜5台停めればいっぱいになる駐車ペースがあるだけで、林道に渡る橋の袂に消えかけた双門コースと書いた案内がありますが、意識しないと通過してしまいます。
橋を渡った所に、車止めの真新しいクサリが張られています。時にはこのクサリが外されていたり、下に落ちていたりして車で林道を入っていけた事もあるそうですが、この真新しいクサリは入ったら「あかんど!」といっているようです。仕方が無いので(当たり前か)オヤジは歩いて林道をエッチラです。 7時半スタート、下を流れる川の水量が多いのがわかります。今日は川沿いコースは諦め尾根コースを12時まで進み引き返す、と決めてエッチラです。結構長い林道で車で入ってきたい気持ちもわかります。30〜40分で河原に降りていくコースの分岐に着きました。弥山川の白川八丁の河原に降りる分岐で、強烈なコースになるそうです。オヤジはビビッて直進尾根コースの取り付きに向かいます。 分岐からすぐに林道終点金引橋に着き、カナビキ谷、ナメリ谷と高度を上げていきます。チョット踏み跡が不鮮明と結う案内もされていますが、全くその心配はなく、はっきりとした、踏み跡と各種のテープが導いてくれます。相対に大峰の山はとにかく尾根に飛びつくまでが一仕事で、栃尾辻からの尾根コースにたどり着くのに約2時間、9時半になっていました。後はひたすら尾根を弥山方面に歩きます。途中いくつかの山がありますが、山頂は通らず巻いて巻いて進みます。
11時何とか高崎横手の先にある分岐に、この分岐が明星ヶ岳、八経ヶ岳、弥山、狼平の周回の基点に、案内板に時間があり、周回すると3時間半ぐらい掛かりそうです。微妙な時間です、まだオヤジはリュックをしっかり下ろして休むことなくここまで3時間半、逆算すると、車に戻るのは17時を回るかも、夏至も近いこの時期暗くなる事は無いにしても、なかなか厳しい状況ではあります。右周り左周り迷ったのですが、ストック倒しで右周りに決定、明星ヶ岳から攻める事になりました。 気が焦りますがヨレヨレで足が進みません。しばらく進むと大峰上部特有の立ち枯れの木が目立つように、もう少しで明星ヶ岳に出るはずです。その時目の前をヘビが、いやヘビ違うなあー、いやへビか(いったいなんやね)ビール瓶ぐらいの太さで1mぐらいのヘビ(だと思うですが)がまっすぐ足早に消えていきました、(ヘビに足があるかい)いやクネクネとじゃなく、まっすぐボコボコ跳ねるように、ヘビが苦手なオヤジは一瞬固まってしまって、なんかよく判らないのですが、大体大峰でヘビに出会ったのははじめてです。
それから追いかけてきょうらへんかいなあーと、恐さが足を速め予定より早く12時過ぎに明星ヶ岳に。ここまできたら戻るのも回るのもそれほど違わないし、八経にいったろかいとリュック降ろさず八経ヶ岳に向かいます。10分ぐらいでしょうか、八経ヶ岳に到着12時半でした、5時間まともにリュック降ろさず、ヨレヨレです。そういえば、明星ヶ岳は初めてなんですが写真も撮らずに来てしまいました。 八経の山頂は平日といえども、男性4〜5人のグループが休んでいました。オヤジは急いでオニギリ食べながら「まだレンゲは 咲いていなかったでしょうねー」と聞きます。「ああまだ全然です、ところで何処からこられたのです」、オヤジ「はい熊渡からです」「エー熊野からですか」、オヤジ「いや熊渡です」「何処です それ」、別の男性「ああ川合から 少し入ってきた所クマドですか」「はいそうです、尾根を来ました」「そりゃ大変だ何時からです」「はい7時半スタートです」「5時間か、ご苦労さんです」、オヤジ「車停めてあるので 又狼平経由で戻ります」とオヤジ、オニギリもそこそこにスタートして弥山に向かいます。
鹿避けの扉を潜り、やはりもしやと密かに期待していた、天女のレンゲは蕾もまだ無い状態でした。八経から下って登って(これが以外にシンドイ)弥山に、前回来たときに工事をしていましたが、チップ制トイレでした。かっこええなあー、有名登山地みたいやなあー、どうせ作るならトンネル西口に作ったほうが皆さん喜ぶと思うのですが、あの土手はえらいことになってまっせ、それはともかく先を急がなあかん、そやけど山頂には寄っていこうとこだわるオヤジ、小屋からチョット離れているだけの山頂は、余り人気がないみたいで。すぐにレンゲを見に八経の方に行く人が多いみたいです、皇太子さんも参拝されたと結う神社にお参りして狼平に急ぎます。
有名な木の階段を下ります。トンネルからの階段も有名ですが、こちらはもっと長いんです。でも下りるのは楽です。ヨレヨレになっている親父にはありがたいです。何とか狼平の避難小屋に到着、綺麗に立て替えられた感じでこれなら充分、しかしもう少しすると泊まりの人が多く大変になるやろなあー、やはりテン泊かなあー狼平はテン泊には水もあり大丈夫、でもテントかついでオヤジこれるかなあーあかん、今日はそんな事ゆうてる場合とちゃう、またもや休むことなく先に、先に、エッチラです。なんとか周回の分岐に戻ってきました。14時、予定より30分早いかなあー朝来た尾根を戻ります。
ここはそれほど時間の短縮は望めません。ほとんどフラットな巻き道が多く、ところどころ鞍部がありますが、ナメリ谷の出会いまでは、時間は朝と同じくらい掛かりそうです。何とかナメリ谷の分岐に、此処は正式な案内表示が川合、弥山の案内で熊渡の表示が無いのですが、誰かが手書きで書き入れてくれていますし、テープもやたら多くあり、石を高く積んだ目印も作ってあり、心配した不明瞭と結う心配はなんとかクリアーできます。もっとも朝来ている訳ですから当たり前なんですが、ヨレヨレオヤジはなにをしでかすか、判りません。とにかくナメリ谷に向かってくの字道をひたすら降ります、ここで朝よりは時間が短縮できました。
金引橋に戻ったのが、16時やれやれ何とか戻れました。林道をヘロヘロになって車にたどりついたのが16時半、朝から必死の9時間でした。オヤジのような初心者にはやはり二日掛けた方が、双門コースとなるともっと時間がかかるやろなあー、などと考えながら家路につくオヤジです。そうそう、大峰に来ると帰りいつも温泉に寄ります。今回は天川温泉にと思い向かったのですが火曜日は休み、仕方がなく前回もいった洞川の温泉に向かいました。そこでなんと、露天の湯船の傍に大山レンゲが植えられていて、ボロボロに咲き終わった一輪が、なんだかねー、よし今度は峰に咲く本物を見に来るぞー 【 記: 洛西オヤジ 】 |
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