親父の山歩き報告 (NO.22)
大峰寺(山上ヶ岳)


山頂大峰寺の前で



2008年 5月18日 (日)晴れ 洛西伊達オヤジ






(コース)
洞川清浄大橋駐車場−川瀬谷林道−レンゲ坂谷−レンゲ辻−山上ヶ岳(大峰寺)洞辻茶屋−一本松茶屋−清浄大橋駐車場

◆煩悩オヤジは修験道の本場に修行に行ってきました。(これがホンマノ法螺吹きです)



 今日は洛西伊達オヤジです。ボチボチ雪もなくなり(いつの話や)ヨタヨタと洛西の庵から(庵てなもんやないやろが)すんません、あばら家から這い出してきた、オヤジです。

 さて遙か憬れの地はまだ雪深くとの事で、今年初めての奈良大峰などに出かけようと、前日の夜よりいそいそと支度を致しまして、本来大峰関係の山に行く時は、前日の夜に入って車中泊をしていたのですが、今回は早朝4時に出発、とパターンを変えていくことに。予定どうり何とか起きられて、4時に出発したのですが、やっぱり眠たいです、はたしてどちらが良いのやら。目的地に到着も予定どうり、3時間余りかかり7時過ぎに駐車場に入れました。すぐに兄ちゃんが近ずいて来て1000円ぶんどって行きました。

 もうすでに何台かの車が停まっていて観光バスも3台ほど、エライ人気やなあー。本格的な山伏の格好した人や、それなりの大峰詣出の格好をした人が、ウロウロと皆さん準備運動などして気合が入っています。オヤジは眠たいのと前の晩作ったオニギリを食べ過ぎてあんまり気合が入りませんが、ボチボチ支度をしてヨタヨタと歩き出しました。

清浄大橋 女人結界門

 そんなオヤジに気合を入れたろと思ったのでしょうか、いきなり近くで ブオーとほら貝を山伏の格好をしたオッチャンが吹きよるんです。ビックリするがな、オヤジは恐がりなんやから脅かさんといてーな、この時点で迷っていたコースが決まりました。参詣道でゆくか、登山ならこっちらがお勧めと結うレンゲ谷からレンゲ辻のコースか迷っていたのですが、こらこんな恐いオッチャンがいたら、ヨタヨタ歩いていたら邪魔になると思い女人結界の門は潜らず林道にむかいました。

 もともとこの大峰寺に行くコースは、それこそいろいろありすぎて迷うところですが、一番手っ取り早いのがこの洞川清浄橋入り口からがポピュラーなようで、有名な吉野山からの奥駆け道、初日コースは8時間〜10時間掛かるそうで、とてもオヤジのヨタヨタぶりでは無理なコースだと思います。さてこのレンゲ辻コース、林道終点の取り付き口に(このレンゲ辻コースは、ガレ場が多く又道も迷いやすいので、必ずリボンなどを確認しながら登ってください。初心者の方は清浄橋の方から登ってください)との案内が、それと女人結界のお願いがありました。

林道終点レンゲ坂谷取り付き レンゲ坂谷

 オヤジはいまさら戻るわけにもいかないので、初心者ながらヨタヨタと登ります。結構急坂やハシゴ、階段、などが在り、それなりに面白い雰囲気です。案内にあったほどガレ場もひどくなく道もはっきりしていて、拍子抜けでした。しかし、誰も登ってはこないので、なんでやー みんなお参りが目的なんかいなあーと思っていたら、レンゲ辻がもうすぐと結うところで、単独の男性(男性しかあかんのや)がオヤジを追い抜いていきましたが、その人だけでした。

 その男性は山上ヶ岳には行かずに稲村ヶ岳に行くそうで、実はオヤジも稲村岳はいこうかなあーいけるかなーと迷っていたところで、レンゲ辻について9時過ぎ、駐車場から2時間半ぐらい掛かりました。地図でみると稲村ヶ岳往復3時間微妙なとこですが、ヨタヨタオヤジはいつものストックで決めることなく山上ヶ岳に向かいました。

レンゲ辻 山上ヶ岳に向かう途中

 途中は大峰らしい階段のぼりや岩場が続き、展望もグーで気持ちよいヨタヨタ歩きでした、稲村ヶ岳には行かないので時間は充分あります。ヨタヨタ歩きに拍車がかかり?休み眺め、また、ヨタヨタと山上ヶ岳になんとか着きました。10時過ぎでした、世界遺産大峰寺、何組かの団体さん(講と結うのがほんまらしい)で賑わっています。オヤジもしおらしくお賽銭などあげて煩悩に包まれたわが身を清め、あー心が洗われるー(なにおゴチャゴチャゆうてんねん)すんません、時間があるので辺りをごそごそ見学して、参詣道をギクシャクガチャゴチャ、ヒザいたい、ヨタヨタと下りだしました。

三角点はこの看板の
後ろ50Mほどのところです
日本岩

 このコースでぜひ見たかったのが、西の覗きの岩場です。よくテレビなどで映るあの行場です。身体にロープを巻いて岩場から身を乗り出してと結うより押しだされ、「親孝行するか!」「悪い遊びはしないか!」と(悪い遊びてなんなんや)諭される行場で、この日は大変な人気で岩場に立っていられない状態。岩場自体が狭い上に落ちたらもちろんアウトで、そこへ後から後から人がくるものですから、岩場から突きだされるより危ないがなと、逃げ出しました。

 離れたところからしばらく見学していました。特に若者に大人気で500円の鉢巻を締めて突き出されては「こわい、こわい、アカンほんまやオッチャンやめて」と周囲は爆笑でえらい盛り上がりです。そうなると突き出しているオッチャンもハリキッテなほ一段と突き出すと結う、中々のパフオーマンスをみせてくれます。後で気がつくと写真撮るつもりがアブナイのでしまって移動して、そのまま撮らずに下りてきてしまいました、残念。

陀羅尼助茶屋 洞辻茶屋
洞辻茶屋内部 お助け水

 さて参詣道上から陀羅尼助茶屋、洞辻茶屋(ここが奥駆道の出会いです)一本松茶屋(ここは工事をしていました)と、たどり清浄大橋、女人結界門に下りて来ました。時間は途中おにぎりタイムもゆっくり取りましたが、14時には下りられました。登るより下りるほうが時間掛かって、さすがヨタヨタオヤジです。

 途中山伏姿の人達が、飛ぶようにオヤジを追い抜いて何人も降りて行きました。奥駆け道を走破するにはあれぐらい歩かないと無理なんや、オヤジには無理やと結うことが判りました。帰りは大峰方面に来た時のお楽しみ温泉に浸かって帰るのですが、オヤジお気に入りの入乃波温泉(しおのは)はチョット距離があるので洞川温泉に浸かって帰ってきました。帰りは睡魔との闘いでした、無事19時帰宅、感謝、感謝。

ミヤマカタバミ



◆追伸
レンゲ辻の手前で女性はいないと書きましたがレンゲ辻で女人結界となりますのでレンゲ辻コースで稲村ヶ岳などは女性でもいけます。
                        【 記: 洛西オヤジ 】