ナッチョ(天ヶ森)


2009年 2月22日(日) くもり  森の旅人M



コース:
小出石〜三谷林道〜三谷峠〜ナッチョ(天ヶ森)〜百井・小出石分岐〜小出石





 週末に降ったのは雨だったせいか,愛宕山も白くなっていなかった。そこでナッチョ(天ヶ森)に行ってきました。小出石の里に着くと,前日に降ったのが雨でなく雪のようで田んぼの畦に残っています。

 小出石では国道367号から国道477へ連絡する新しいバイパス道路が作られており,その工事も最終のようです。次来る時には新しい道路を利用できそうです。三谷林道口まで国道367号線を北上する,民家が無いため結構なスピードで車は走行して行く。三谷林道でスパッツを装着し準備万端で出発する。今日の気がかりは,一つは思ったより里に雪が残っており山中の積雪量,一つは雪でネットフェンスの開閉ができるかである。林道には雪が無かったが,やがて少しづつ積雪が増えていくことが分かる。二つ目のコンクリート橋の上は真白,林道も雪が残りはじめた。そして林道終点では積雪も20センチあり,完全に雪山である。

バイパス道路工事 三谷林道

 雪の上には一人の足跡があり,この林道終点から三谷峠に向っている。斜面を巻いて行くと前方にシカが一頭目に入ったが,すぐに去って行った。沢に降りて尾根に取り付く。さすがに沢には雪が無い。先行者の足跡があるので気楽に登っていくと,次の沢から山道に入ると,なんと引き戻ってその先に足跡は無くなっていた。周囲を見るとテープがあり道は分かるので,登っていく。

林道終点 クマザザ原から三谷

 しばらく行った先に,足跡がまた付いている,先行者がルートを変えて登ってきたようだ。展望の良いクマザザが生い茂る斜面では,今日はササが枯れて雪の下になっている。積雪が30センチとなり今日の装備では限界になってきた。ようやく三谷峠に到達。一応,予定時間どおりに登ってきている。峠の雪は少なく5センチほどだ,風で吹き飛ばされたようだ。鳥のさえずりが少し聞こえるが,あとは風の音のみ。小休憩し,ナッチョへの尾根道に取り付く。先行者も山頂へ向っている。

三谷峠 アセビの道
スギ植林地と雑木林 尾根鞍部

 尾根はアセビが多く,コナラなどの他の木が目立たない。上りから平坦路になった所で,先行者はスノーシューに履き替えている。その足跡を踏むと自分の体重で沈み,歩き辛く,またエネルギーロスである。やがて尾根も積雪が30センチとなるが,何とか先に進めそうである。左手にスギ林,右手に雑木林と区分けした所を通ると,この山の名物,ネットフェンスが現れた。ネットをまたいで中へ入る。ネット沿いにこの先は歩くことになる。坂道の途中,スギにテープが巻かれた地点で大きく方向を変えてスギ植林地を通り抜けると,展望の聞く一本杉に出る。琵琶湖の南湖が見えるが天候が悪くかすんでよく見えない。緩やかなアップダウン道を行く,ネットフェンスは所々破れ痛んでいる。スギの幼木も大きく育ち修理の必要も無くなったのだろうか。しばらく歩いてからネットフェンスの外に出る,そして尾根を上がると山頂に出ました。

一本杉 フェンス沿いを歩く
ナッチョ(天ヶ森)山頂 一つ目のネットフェンス扉

 ナッチョの山頂は,百井から登る足跡は多く見受けられた。積雪は30センチか。残念ながら琵琶湖大橋から南湖を見て取れるが,かすんで良く見えない。昼食は立食となる,風が冷たくゆっくりと食べていられない。結局山頂には10分足らずで離れる。ネットフェンスの扉を二度開閉し,百井−小出石分岐に出る。百井からの足跡が多い,小出石には二人ほどの足跡が残る。小出石に向う途中にもネットフェンスの扉が二つあり,通過する。あとは下りであるが,雪が軟らかく滑りそうになる。雪の量がだんだん少なくなり,小出石の集落が見える頃には足元の雪は無くなった。沢の音が聞こえるようになり,丸太橋を渡りスギ林を抜けると小出石の登山口に出ました。

百井−小出石分岐 小出石登山口

 春を見つけに来たものの,雪山でした。少し早すぎたようです。さすがに今日は誰にも会いませんでした。静かな山歩きとなりました。