小てつのよも山話(NO.32)
小父さん 「ブータンの話」


小父さんの場合は、生まれた星が違うんですから、
国が違うくらい大した事ではないでしょう。



2009年2月9日(月)        小てつ








「外国には、いろんな風習と言うか、慣わしがあってね。」

 あちこちに招待やら、自前で行き、登ってきた小父さん、「山」だけでなく
 いろんなことも見てきている。

「ブータンの着物は、日本のと、よう似てるんですわ。
 袖が筒になっているのと、ちょっと柄が派手なくらいかな、違いは。
 位によって、裾の長さが違いますのや。
 高貴な人は、長めでね。」

 平民は、着物のおはしょり部分を大きくして、腰のまわりに物を入れ、
 バッグなどは持たずに、手ぶらでいるそうだ。

「丁度、腰のあたりに荷物がきて、
 両手が開くように、うまいことなってますのや。」

 民家の戸は、鍵などついていないそうで、ホテルの部屋の鍵まで、怪しい
 そうだ。

「仏教国で、農業国やから、人のものを盗む言うんが、タブーですんやろ、
 泥棒なんておりませんのや。
 やったら厳罰でね。」
 
「歩くんもね、目的地にまっすぐ歩くんですわ。
 耕作してない農地なら、人の農地でも、関係なし。
 ずんずん入って行ってね。」

 山に登るときも同じで、荷が軽ければ、とにかく直登らしい。
 
「でもね、言葉も通じんけど、すぐ仲良うなれまっせ。
 顔も、モンゴルと同じで、日本人に近い。」

 小父さんの場合は、生まれた星が違うんですから、国が違うくらい大した事
 ではないでしょう。

「まあ、私は、どこ行っても、すぐ仲良くなるんやけどもね。
 ジャパニーズ・ダンスとか言うて、阿波踊りや、ドジョウすくい教えて
 やりますのや。
 これが、現地のポーターにウケてねぇ。」


 登山家は、「○○初登頂」とか「○○才にて登頂」とか、兎角、一番乗りとか
 唯一みたいなのが「お山の大将」やから、好きやけど、ヒマラヤのベース
 キャンプで、ドジョウすくいをやったんは、小父さんだけやろ という話



                        【 記: 小てつ 】

ブータンの着物は、
日本のと、よう似てるんですわ。