小てつのよも山話(NO.53)
「小てつが山で出会った人」


小てつがその女性と会ったのは 京都北山最深部
バス利用で日帰りのできる一番遠いところの山域の頂上だった



2009年7月7日(火)        小てつ








 小てつがその女性と会ったのは、京都北山最深部、バス利用で日帰りの
 できる一番遠いところの山域の頂上だった。

 出掛けを引っ張られたものの、見る景色は初めてのもの、ネットで調べ
 何度も予習したときに出てきた場所、名物の木などに興奮し、いつもは
 そう長い時間はいない山の頂上に、少し長居をしていた時だった。

 その女性は、バスで来る方たちの定番コースから現れ、頂上で少し休まれた
 かと思うやいなや、早速に立ち上がり先を急がれた。
 その足取りの軽さが印象に残った。
 きっとその直前に行かれた男性との「デッドヒート」が予想されたのだった。

 こちらは途中から車で峠を下ったのに、その女性は全て歩きにもかかわらず、
 ふもとの喫茶店には先に着いておられ、テーブルにはコーヒーとビールが、
 既に空になっていて、二重に驚いたものだった。

 半年ほど経って、ある会でまたその女性とお会いした。なにがしらの話題で、
 ふとこんな話になった。

「いつも歩かれているコースの取り付きですが、少し手前のところなら、民家
 に遠くて人の目も気になりませんよ。」

 と言うと、

「ええ。でも、そこはすぐに山道に入れないでしょ。」

 そ、そこまで山道にこだわって、歩かれていたのか〜。と、驚いたのでした。


 おばさん山歩き隊のTさんとの出会いでした。


 1年前の6月の話



                        【 記: 小てつ 】

おばさん山歩き隊のTさんとの出会いでした