「小てつのよも山話 番外編3」
「ダッチオーブンの記」


小てつは「ダッチオーブン使い」である



2009年11月8日(日)        小てつ








 小てつは「ダッチオーブン使い」である。
 そんなにたいそうなことでもないんだが、手に入れるとなると、やっぱり最
 初はそれ相当の心構えが必要になる調理器具か?
 たこ焼き器はあっても、ダッチオーブンをお持ちの方は少ないだろう。実は、
 この鍋はなかなか、やりよるのである。

 二人の娘も少し大きくなり、家族で屋外遊びもできるようになってきた頃、
 外で食事といっても、他人と同じ焼肉バーベキューじゃつまらないし、元々
 アウトドアでもスパゲティやすき焼き(それも発電機を持っていって、電気
 グリルパンでするという荒業・・・。)なんかやっていたのが、男の料理なら
 やっぱりダッチオーブンかいなとなった訳だ。

 いろいろ調べれば、お世話が大変そうで、最初のは絶対に割るだろうと、慣
 れないうちは安物で・・・と、驚くくらいチープなメーカー名も聞いたこと
 がないようなのを仕入れた。
 しかし思いとは裏腹に、最初のは注意深く扱うもので、割るどころか10年
 以上も使い続け、今ではりっぱな「ブラックポッド」になっていたりする。
 (ブラックポッドとは、使い込まれて表面が黒光りしてきたダッチオーブン
  のことを言い、こうなってくると焦げ付きもしなくなる。)
 安物だから鋳物の鉄厚が薄く、実は軽いというのも逆に利点だったりで、
 12インチなのだが、後から買った10インチのメーカー物と大差ない重さ
 なのだ。
 車のすぐそばで店を広げられる環境ならいいが、移動を伴うような状況では、
 軽いのは助かるし、家のコンロで調理の時にも絶対に有利だ。重いのが本当
 と言われているが、実際使うのには軽いにこしたことはないし、出来上がり
 にも大差ない。

 ダッチオーブン専門家の方なら反論もあろうが、小てつの場合、独学我流で
 あるから、だんだんとその取扱も普通じゃなくなってくる。
 その手の本や情報では、洗剤で洗うなと書いてあるが、小てつは使ったその
 都度、洗剤でガシガシ洗っている。そうじゃないと衛生的じゃないし、前の
 料理の変な味が残ってしまってたりするからだ。後で、ねぎの青いところで
 炒めとけば錆びたことは一度もないし、すぐに洗えないときには、塩で拭い
 ておく。

 大体、最初に卸すときも、幾度も火にかけては冷ましを繰り返して・・・
 などと解説されているが、小てつの場合、全体にサンドペーパーをかけて、
 大きめに焚き火を炊いてそれにくべてしまう。そうすれば、一回で済む。
 早く愛用の品を「ブラックポッド」にしたければ、そいつで「燻製」をやっ
 たら一発で真っ黒けにできる。炭がコーティングされるのか、焦げ付きにく
 くもなる。いろいろ裏ワザもあったりで、試してみるのもおもしろい。

 なんにしてもこの鉄鍋がやりよるのは、失敗が少ない・・・という点か。
 気長にふたの隙間からおいしい匂いがしてくるまで待っていれば、必ず期待
 にそぐわないものが出来上がっているから・・・。

 まぁ一度お試しあれ。


「嫁は貸せても、ブラックポッドは貸せねえ。」

 という言われがあるが、嫁さん本人の体を貸すんじゃなくて、本当の意味は、

' 嫁さんの料理の腕を貸す'という意味ですので・・・、


 変な期待と妄想は持たないで下さい  という番外話


 哲郎さんもおいしいと言ってくださり、自ら鍋におかわりをよそいに行った
 という伝説の山荘宴会鍋レシピ

材料
 骨付き鶏肉、鶏もも肉  量は適量(骨付きはももでも、手羽もとでも)
 やさい類 (白菜、ねぎ等 最近、たまねぎも入れたりしてます)
 きのこ類 (まいたけ、しめじ、えのき等)
 しょうがの千切り
 うどん  (冷凍さぬきうどんがお勧め)

 骨付き鶏肉を水の段階から炊く。水は多い目で。
 沸騰してからもも肉を足してアクを取る。
(しっかりアクをとるときれいに澄んだスープになる。)
 ここで味を決めてしまう。
 白だし 3 しょう油 1 みりん 1 の割合。
 10インチダッチオーブンだとお玉に一杯で丁度だが、家庭用の土鍋だと
 お玉一杯では濃いので調整して下さい。しょうがもここで入れます。
 多い目のスープをここで別の器にとっておき、やさいや、きのこを入れて
 楽しんだあと、とっておいたスープを追加してうどんで〆ます。


 いったい何の話か、わからなくなってきたよも山話に明日はあるのか!
 迷走する小てつは、どこへ行く〜!   



                        【 記: 小てつ 】

ダッチオーブン