小てつのよも山話(NO.68)
「山の工夫」


「小てつさん、あんたもなかなかやるねぇ。」
 小父さんから' 新兵器'への賛辞である。



2009年12月7日(月)        小てつ








「小てつさん、あんたもなかなかやるねぇ。」

 小父さんから' 新兵器'への賛辞である。

 小てつは昔から結構小細工が好きで、いろいろと作ってみたり、既の完成品
 に改造を施したりするのである。「山荘の水道」?も、小父さんの力作では少々
 おぼつかないので新たにひきなおしてみたりするのであるが、これが山のこ
 と、調子良さを維持するのは、自然相手でなかなかうまくいかないというこ
 ともある。度々手入れが必要だ。

 小父さんも結構工夫が好きで・・というより在来の平地仕様のものでは山荘
 では通用しないので、何かと工夫をしないと使えないから仕方がないのであ
 る。大敵は、低温と湿気にカラスだろうか。

 まぁ電気がないのが最大の難点であり、また魅力である山荘だから、少々の
 ことは目をつぶらないと仕方ない。
 しかし不思議なもので、そんなところには適材適所なのか、発明家や小てつ
 のように小細工屋が集まってくるようで、堺のMさんもその一人だ。

 Mさんは電気系が得意で、LEDが出だしたころから目をつけて、皆に9個点
 灯のライトを自作して配っておられたそうだ。マジックテープを貼り付けて、
 頭に巻けばヘッドランプに早変わりで、自在に角度も変えられると武庫川の
 Hさんもお気に入りである。山荘の梁から吊るしてあるのもMさん手製で、
 なんとLED100個を使った力作だ。おまけに100個点灯と2個点灯を切
 り替えられるところが憎いワザだ。電球をひとつひとつ絶縁板に張りつけ、
 配線しと手が混んでいる。

 最近はヘッドランプどころかランタンまでLEDのものがあり、点灯数の切り
 替えは当たり前になっているけれど、そうゆうものが市販される以前に製作
 されたものだから驚きだ。それになんと言っても、市販のものは明るさを求
 めるものだから、電池配列が直列のものが多いが、Mさんのは並列にしてあ
 る。

「これなぁ、切れそうで切れへん。最後ねばりよるんや。」

 という特性になっているのだ。予備の電池の用意など不精しそうな小父さん
 にピッタリだし、山道でプッツリ切れるような特性のライトじゃいざという
 ときには頼りにならない。やはり、山を知る人の作品である。

 大体、ヘッドランプに限らず山専門店に置いてあるものでもハテナと思うも
 のもあるし、ヘッドランプなら、釣り道具専門店の方が、バラエティーも豊
 富だし、安く売っている。天邪鬼な小てつは、そういった山専門店にしか置
 いていなくはないグッズの場合、まず山専門店に行き偵察をした上で、釣り
 道具専門店や、作業服専門店、はてはコーナン、コメリに走る訳である。

 コーナンとかのものとはいえ、バカにはできない。これからの雪の季節、山
 専門店にあるお高い手袋をひとつ持っているのと、安いのをいくつか持って
 いて、濡れたら取り替えるのとではどちらがいいかは簡単に想像できる。
(専門店のをいくつか持ってれば済む話ですが・・・)

 使ってみたら全然ダメで、最初から山専門店のにすりゃ良かったのに・・と
 いうものもあるが、何事も経験。


 欲しいものが欲しいときに構わず買える身分ならいいんだけれど、いかんせ
 んまだまだスネをかじられる身。いろいろ工夫もいるのです。  という話



                        【 記: 小てつ 】

重宝しています  道子