小てつのよも山話(NO.57)
「小てつが山で出会った人」


小てつがその男性と会ったのは
愛宕三山「竜ヶ岳」東尾根急坂道である



2009年8月2日(日)        小てつ








 小てつがその男性と会ったのは、愛宕三山「竜ヶ岳」東尾根急坂道である。
 今は「竜の小屋」の番人の方だろうか「クリン草栽培地」でよく見かける
 標識にて「直登は、山が荒れるのでやめてください。」の言葉があり、一旦、
 北に振って登るよう指示があるところだ。その当時はまだみんな直登の道が
 正規ルートと思っていたのか、踏み跡が多くあったところだ。

 その日はめずらしく、下の娘が着いてきていて、竜の急坂にあえぎあえぎ
 登っていたときだった。
 と、一人の男性があの急坂をダブルストックで慎重に降りてくるではないか。
 竜の急坂を降りてくるなんて、めずらしい人がいるもんだと思っていると、
 丁寧なあいさつで声をかけられた。

「今日は、どんなコースどりで?」

 と、その方が聞くので、

「越畑に車デポで、芦見峠から乗り越し、芦見谷林道から竜に登って、地蔵山
 まで回り込み、芦見峠から越畑に戻る予定です。」

 と言うと、

「マニアックなコースどりですなぁ〜。では、気をつけて。」

 と、また慎重に降りていかれた。

(竜の急坂を降りてくるほうが、よっぽどマニアックじゃ。)

 と思ったもんだったが、ダブルストックが印象に残った。

 半年ほど経って、okaoka clubの「みんなの紀行文」をのぞいていると、竜の
 急坂で出会った男性によく似た感じの方が、自身の写真を掲載されている。
 しかし、男性はその週の前後、テン泊の山行を敢行されている。まさかその
 さなかに愛宕もないだろうと思ったが、念のため道子さんに聞いてみた。

「その日は、確かに竜ヶ岳に行っておられます。メールがきていて、降りる
 のに難儀したとのことでしたよ。」


 ああ〜、洛西オヤジ殿でした〜。
 
 紀行文に載せない歩きも、精力的になさってるんや。
 いつもダブルストックで、「マニアックなコースどりですなぁ・・・」は、
 他でもよく使われてますね。
 

 もう2年前の9月の話



                        【 記: 小てつ 】

やっとたどりついたー奥穂山頂   オヤジ殿