「小てつのよも山話 番外編1」
「ラーメンの記」


気になる店は、円町を北にひと筋目、西南角
「山崎 麺二郎」



2009年9月8日(火)        小てつ








 小てつは「山ラーメン」好きである。
 インスタントラーメンだけど、山で食べるラーメンは、チープでもおいしい。
 バーナーやコッヘル、水、それにラーメンを食べると後で喉が渇くので、余
 計に飲用水がいって、なんやかんやで、おにぎりだけで済ますより、重量で
 2kg、容量で5リットルは余計に担がないといけないのにやめられない。
 「山ラーメン」仲間のToshiさんは、「安く済むから・・・。」と言ったけど、
 彼もそれだけではないだろうと思う。

 ラーメン好きは、山だけでなく平地でも同じで、京都のひと通り評判店のは
 食べ歩いているし、実は、昔、ラーメン屋でアルバイト経験があったりする。
 
 その当時、まだ開店して数年しか経っていなかったその店の御主人が言った
 ことで忘れられないひと言がある。

「あんなぁ小テッチャン、
 ラーメンってな、どうやったら美味くなるんかと試行錯誤して努力している
 時で現状維持。これでええ、完成と思った時からは、ドンドン味が落ちよる
 ねん。
 不思議やろ・・・。」

 その御主人からは、仕込んでやるからラーメン屋をしろと勧められたが、御
 辞退申し上げ、違う商売をやっている。

 そんな小てつが最近気になる店がある。
 おいしいまずいは人それぞれ。実は、京都の一般ラーメン店では、「味の素」
 が小さじに山盛り一杯入っていたりする。そんなラーメンと一緒くたにされ
 ても困るし、次元の違う話である。

 どうやらそのラーメン店、「全部手製」のようなのだ。
 ダシにチャーシュー、メンマまでは当たり前だけど、なんだか麺まで自分で
 打っているみたいなのだ。これは京都じゃ珍しいし、そこまでストイックに
 こだわっているのはうれしくなる。

 そのラーメン店、メニューの数も限られている。
 ラーメン(しょうゆ味、細麺)
 しおラーメン(しお味、ひら太麺)
 つけ麺
 チャーシュー飯(チャーシューの炊き込みご飯)
 そして、つけ麺には大盛りがあるが、他はかえ麺なのだ。腹具合にあわせ食
 べている途中でも申告すれば、もうひとたま、麺だけゆがいてくれる。その
 時、スープがおいしいからと、先にたくさんすすってしまっていると悲劇が
 起こるので、注意が必要だ。

 あんまり詳しく書くと、想像力の感を鈍らせてしまうのでほどほどにしてお
 くが、小てつが初めて食した後に御主人に言った第一声である。

「御主人、睡眠時間とれてますか?」

 
 気になる店は、円町を北にひと筋目、西南角

  「山崎 麺二郎」

 月曜日定休 午前11時半〜午後2時 午後6時〜午後10時営業

 8席しかないので、大勢で行くと迷惑です。
 あんまり愛想はありません。

 どっかの喫茶店とおんなじやなぁ  という番外話



                        【 記: 小てつ 】

円町を北にひと筋目、西南角