小てつのよも山話(NO.50)
「捜査員 はまる」


トチヤナギ源頭



2009年6月14日(日)        小てつ








「捜査員K、再びわらわをトチヤナギ谷に案内せえ〜。」

 と言ったか言わなかったか、またまた捜査員Iと一緒に、「稲妻号」にて八丁
 林道を走る捜査員Kであった。
 考えてみると、捜査員は二人共、シライシのシャクナゲ探査から数えて変則
 ではあるが、八丁四連チャンなのである。
 捜査員Iは、シライシの後、単独にて小塩から菅原、額縁の木探査と三度で、
 捜査員Kは、シライシの後、額縁の木探査、ブータンからの留学生の案内と、
 三度続いているのである。

 余談だが、前回は小父さんの指令により、ブータンから大豆の品種改良の研
 究に来ているという留学生に、小父さんが八丁の歴史を現地にてレクチャー
 の後、捜査員Kが「カモンの滝」前にて「お点前」を披露するという日本の
 近代史と伝統文化を伝えるという大仕事だったのである。

 さて話は戻って、今回捜査員2名が再び八丁にとなった訳には、複雑に絡み
 合った訳がある。
 捜査員Kには、シライシにて捜査員Iに妙に自信を植えつけてしまい、その
 次回週に単独にて小塩から菅原という、普段作っている絵地図の大きさに入
 りきらないほどの歩きをさせてしまい、病みあがりのくせに野放しにしてお
 けないという訳があった。
 
 また、捜査員Iには、自身の紀行文のファンが、早速トレースをし、早速迷っ
 てきたという連絡を受け、例の20mのガケのこともあり、早いうちに手を
 打っておかないと・・・という訳があった。

 本家okaokaさんの紀行文は、あの「ふーちゃんのデジカメ日記」のふーちゃ
 んでさえ参考にされているのであるが、捜査員Iの紀行文も、なかなかファン
 がいて、トレースなどもされているようだ。しばらく休み続きだったもので、
 尚更だろう。ただ、捜査員Iの紀行文ファンの読者の皆様には、久々の紀行文
 復活に策略をめぐらせた捜査員Kに対し、賛辞を送ってもらいたいものだと
 思う。

 と、まぁあれこれ言っているが、本当は、二人共あのあたりに、はまってし
 まっただけである。

 さて、今回の目的は、再度の試行錯誤の末行き着いた、「先割れ田植え用長靴」
 に「ワラジ履き」という新兵器の使用実験と、20mのガケに、案内標識を
 取り付けるというものだ。
 途中、捜査員Iの紀行文のファンで、早速迷ったという本人のK氏も加わり
 トチヤナギ谷の探索が始まるのである。

 目的の探索は無事終了し、またその内容については、捜査員Iの報告紀行文を
 待っていただきたいのであるが、その後、ついでに気になった地図にある破
 線の道に向かうことになったのである。
 しかし、破線の道が消えている。痕跡を探すが、ついには尾根をひとつ乗り
 損ね、思わぬ場所に降り立ってしまった。

「う〜む、しまった。これではいけない。
 捜査員K、次回は林道から破線の道を逆に追う探索じゃ。」

Wキラ〜ンW

 捜査員Iの目が不気味に輝く。

(次回って・・・また八丁?)と、捜査員K。


「小父さん、捜査員Iがこんなあんなで、はまってまっせ。」

「そうか〜。私なんか、もう五十年、はまってますしなぁ。」


 そやった〜! はまりの御大将がいはったんや  という話


 捜査員Iの報告紀行文もあると思われますので、今回は場所等を伏せる意味も
 ありませんから、実名にて記しました。



                        【 記: 小てつ 】

「稲妻号」