2009年5月10日(日) 小てつ
「小てつさん、また土曜日行きますんで、落ち合いましょか?」
小父さん、今度は○○山岳会の連中を「春に花咲く大木」に案内するそうだ。
前回、仲間内で散策のおり、小てつがやった「お点前」が気に入って、皆に
振舞えと言うのだ。振舞うのも構わないが、当日は雨予報である。
「○○山岳会やで、雨天決行ですしな。12時から1時の間に到着しますで。」
小てつは、この言葉に踊らされた訳である。小てつは、当然決行と、その週
にアップしていただいた「おかみさん」登場の印刷紙も配達しようと思って
いたから、いつもとほぼ変わらない時間に出発したのだ。
普通のルートで行けば1時間で行けるから、お茶席の準備を考えても10時
半に駐車場所に着ければ良いと、それならそれまでに「おかみさん」のお店
まで往復できると考えたのだ。
まだ開店準備もしていなかった「おかみさん」に、よも山の印刷紙を手渡し
トンボ帰りである。丁度10時半に駐車場所に着き大木の前に11時半に着
いた。さて、12時になり1時になり、雨が降っているからブルーシートを
フライにし屋根をつくって待ち受けているのだが、なかなかやってこない。
もしや雨なので、尾根ルートはやめにして普通ルートで来て、11時半前に
早々に退散したか?
ここにいてもラチが開かんと、ブルーシートをたたみ駐車場所に帰り、山を
降りる。電波の通じるところまで来ると小父さんから留守電が・・・
「今日は雨が降っていますが、今から出発いたします。3時ごろ・・・。」
3時ごろの後が聞き取りにくい。留守電の入っていた時間は朝9時だった。
小父さんの携帯に電話を入れるが通じない。
これはまた、この雨の中とんでもないルート取りをして、どないもならん事
になってるん違うか、よせばいいのに雨のヌタ場に車で突っ込んでいって、
スタックしてるん違うかと気になってくる。
とにかく峠まで行ってみようと向きを変えた途端、小父さんより電話が
かかる。
「今、見て降りてきましたわ。」
「ええっ、私、12時から1時まで待っとりましたのに・・・。」
「3時に見に行くと、留守番電話に入れとったでしょう。」
(今日のルートじゃ電話通じんし、留守電聞けんし・・・)
「で、どこにいはったんですか?」
「○○山岳会が、この雨では止めますになってな、それならと急遽、姫様と
小屋で石焼き焼肉をしとったんですわ。」
(ジジイ殺す・・・。)
と、まぁ心の中でつぶやいたが、小てつはひとつも怒ってはいない。どっち
にしても、鼻からアホらしいことを一生懸命やっているのだ。怒りの方向に
持っていくのは間違っている。何でも楽しまなければ。笑いの方向に持って
いったら、こんな笑い話はそうそう無い。
小てつが山で怒っているのは、「赤ペンキ」と、「どこかのバカ」があちこち
つけている硬い針金で、生木にギュウギュウに縛った標識ぐらいだ。
山中で、自然に朽ちる麻のひもでぶらさげた標識や、木をいたわりテープを
ひもでやんわり巻いた目印を見つけると、ホッとしませんか? という話
【 記: 小てつ 】
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自然に朽ちる麻のひもで ぶらさげた標識
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