小てつのよも山話(NO.47)
「小てつ、昇格する」


「北の尾根の大木」にガイドする
手伝いをしてほしいと言うのだ



2009年5月24日(日)        小てつ








「小てつさん、今度の休日、手伝ってもらえますか?」

 何でも京都の名門クラブ?のメンバーを、「北の尾根の大木」にガイドする
 手伝いをしてほしいと言うのだ。
 小父さんが先頭を歩き、小てつにシンガリを頼むと言う。
 なんと「小てつガイドデビュー」である。

 思えば今まで、小父さんの「そうぶしん助手」に始まり、「猟犬」「ボッカ隊」
 はたまた「伝書バト」までやってきた、それがとうとう「ガイド助手」に昇
 格である。
「北の尾根の大木」までの道なら、ここ最近、尾根と言う尾根は歩き、特徴
 のある木などは頭に入っているし、谷に迷いこまない限り、案内できるくら
 いにはなっているつもりだ。

「総勢20人ほどになりますし、一人では見渡せんしなぁ。」

(20人・・・。)
 小てつの高揚も一気になえる。あの日の記憶がよみがえってきた。

 
 雨やけど、たまにはバスと列車でと「愛宕さん」に行った帰りに、「保津峡駅」
 で帰り仕度をしていると、「明智越え」をやっつけてきたと思われる一団が、
 輪になって終了ミーティングをしだした。
 ザックに付けられたプレートから大阪のクラブのようだったが、会話を聞い
 ていると、海外の例会もあるようで、派手にやっているクラブのようだった。

 小てつは当然、そんなグループと一緒にいるのもかなわないと、一人プラッ
 トホームの中央の待機所に向かった。ところが、その連中もゾロゾロついて
 来たのである。

「なんや、電車マダマダやんか。」

(そやで、マダマダやけど、あんたらと離れたいから動いたのに・・・)

 と、待機所について来た女性陣は、まだカッパ姿である。

(どうしたんやろ?カッパのまんま、大阪まで帰るんかいな?)

 と、思っていたら、列車が到着し、乗り込むやいなやカッパを脱ぎだしたの
 である。
 それを見ていた男性陣が、注意するではなく囃子たてる。

「全部、脱ぎ〜な。」

「金、取るで。」

 小てつは、目がテン。一般の乗客は、不快な目をあらわに向ける。

(お願い、オレは同類と違うし!)

 と、叫びたかった。
 何故に人間、団体になると奇行、蛮行、へっちゃらになるのか?

 さて、今度の休日、小てつの運命やいかに???



山行きの帰りに、山姿で「京都タワーの銭湯」に飛び込んだり、四条河原町を
闊歩したり、地下鉄の座席に座り、ヒザにチョコンと帰り道の花屋で買った、
花を置いていたりするのは、ほほえましくも、うらやましいですね  
と言う話



                        【 記: 小てつ 】

「保津峡駅」で帰り仕度をしていると