小てつのよも山話(NO.49)
「小てつ、山ビル実験結果リポート 2009」


さて、山ビル多数生息地帯の谷道に入る。



2009年6月7日(日)        小てつ








山ビル及び、小バエ、蚊等に対する、新防虫嫌忌剤の効果について。

2009年のシーズン到来に際して、防虫剤メーカーより、新たな防虫嫌忌剤
(噴霧タイプ)のものが新発売されている。
主に、主原料をディートなる「山ビルファイター」でおなじみの、嫌忌効果の
高い薬剤で構成されたものが主流となっている。

その濃度が、50%以上なら、車のシートにすら穴を開けてしまうほどの劇薬
で、幼児の皮膚などでは皮膚炎を起こしてしまう可能性のあるディートである
が、量販薬店にて見かける嫌忌薬では5%〜10%が主流であり、現在の時点
で、日本国内で売られている防虫嫌忌薬の、最高濃度のものでも12%らしい。

さて、今回実験に選んだ薬は、キンチョーから出ている「虫よけプレシャワー」
である。他商品に比べディート濃度10%と高い目のものだ。
小てつが仕入れたホームセンターで、¥398.−と「山ビルファイター」の
¥1,200.−より安価で、ホームセンターでも手に入るという手軽さもよ
いと思われる。
直接肌に噴霧の状況で、アルコールによるひんやり感はあるものの、痛みを伴
うような刺激はもちろん無いし、昨年よく使用した「エアサロ」を噴霧したあ
とに感じる寒気も無い。匂いに関しては、好みの問題であろう。

「山ビルファイター」は、乾いてからもその効果が2〜3週間続くそうだが、
他の資料によると、ディート濃度10%では、その効き目は1〜2時間しか継
続しないとなっている。
しかしながら、今回はあらかじめ前日に、靴及びスパッツに噴霧し、乾かして
おく。

実験当日は午前中まで雨。気温は低いが、絶好の?実験日となった。さて、山
ビル多数生息地帯の谷道に入る。すぐさま一匹、鎌首を持ち上げユラユラして
いる奴に、噴霧済みの小てつの靴を近づけると、噴霧しきれていないソール部
分に取り付くものの、噴霧のされたアウター部には上がってこない。その個体
は、同行者の未対策の靴には当たり前に上がっていく。(当然か?)

念のため、同行者3名の足元を確認すると、吸血にはいたらぬものの、既に、
2名の靴下に付着しており、「塩水スプレー」により排除し、「虫除けプレシャ
ワー」を噴霧した。それ以後の取り付きは無かった。結局、小てつを含め計4
名が、約1時間ほど生息多数地帯を歩いたが、取り付きはなかった。

今回の山行日は、気温が低く(最高気温20度)山ビルの活性が低いとも考え
られるが、この結果は以前からの対策に比べれば、画期的なものである。
小てつは、キンチョーとは何の関係もないが、

「虫除けプレシャワー」

は、間違いなく「山ビル」にも効いた。
(別情報の粉石けんよりかは、はるかに効き目があると思われる。)

以上、小てつリポート


追記

今回は、確認できなかったが、山ビルに吸血被害を受けたときには、
1、 幹部の血を絞り出しておく。(ヒルが出したヒルジンを出す意味だろう。)
2、 幹部に胃酸過多に効き目のある胃薬をかける。(ヒルジンが中和されるのか?)
の方法で、止血が早まるという情報を得た。



                        【 記: 小てつ 】

キンチョーから出ている「虫除けプレシャワー」