親父の山歩き報告 (NO.30)
鈴鹿、治田峠から靜ヶ岳 自然の猛威(土石流)に唖然とする親父 |
竜ヶ岳方面 静ヶ岳山頂より |
2009年 3月26日 (木) 洛西オヤジ
今日は洛西オヤジです、お久しぶりです。今年は正月明けから母親が入院したり、私自身も野暮用に追われて落ち着いて山歩きが出来ず、報告もお休みさせていただいておりました。師匠はじめ皆さんが敢然と冬山に挑戦されているのを見ながら、雪は寒いやろなあーアカンじっとしてようと、怖気ずいて冬眠状態のオヤジでした。 たまに、お弁当を食べにポンポン山に行くのが丁度良いオヤジでした。世の中桜も開花、もうボチボチええやろと朝5時に廃屋を抜け出し、鈴鹿は青川のキャンピング場に向かいます。目的は、治田峠まで行って藤原岳に行くか、反対の竜ヶ岳に向かうか、時間次第又ストック倒して決めましょか。などと、相変わらず甘い考えのオヤジです。青川キャンピングパークに到着、以前は名神関ヶ原にナビは案内しましたが、新名神が出来てからは新名神から東名阪、四日市に指示が出ます。
家を出てから京都東まで行ったので約二時間弱で到着、さて此処からなんですが、おなじみ「山と高原社」の地図では、車で林道を治田峠登山口まで行けるとなっているのですが、前回行った時は林道入り口で地滑りの危険ありと結うことで、通行止めになっていました。実際歩いてみると、所々山からの落石がありなるほどと思いましたが、無理すれば行けないことはないなあ〜と、思いながら歩いた記憶があります。実際その時一緒になった男性は、心得たものでバイクか自転車で登山口まで来ていました。 今回ひょっとしたらもう治っていけるかなーと、淡い期待を抱いてきたわけですが、残念ながら今回もアウトで、大々的に工事が始まっていました。仕方なくパークの外遊道路に車を停めて歩くことにしました。外遊道路なので、大丈夫かなーと思い停めたのですが、後で私有地なので不法駐車やとエライ怒られました。私有地の駐禁の案内もなく疑わずに停めたのですが、青川キャンピングパークの皆さんスミマセンでした。
さてさて、歩き出した親父、ものの10分も行かないうちに、林道が地滑りで埋まってしまっています。こら車はアカンと納得、乗り越えてしばらく行くと、今度は林道が消えています、なくなっているのです。前回歩いたあの舗装された林道が消えて河川になっているのです、名残のガードレールが川の流れに横たわっています。しばらく状況がつかめなかった親父は、唖然と前方に広がる河川を見つめてどないしょう、と思案、とにかく河川に下りて河原の中を上流に向かいます。 ダダ広い河川の中に流れがあり、見ると登山者が掛けてくれた、流木の橋や石が流れに置かれてあり、やはり皆苦労して河川の中を歩いているのが伺えます。前回も最後の駐車できる登山口の所から、しばらくは河川の中を歩いて行ったのを覚えていますが、ここまでひどくはなかったので、自然の破壊力にビビル、親父です。もちろん時間も掛かります。なんせデカイ石がごろごろ、何処からこれほどの石が出てきたんや、以前の登山口の駐車出来る所辺りが一番ひどい状態で、以前の面影は跡形もなく大量の石と土砂で埋め尽くされています。
何とか以前見覚えの河原から上がって、山道に取り付くところを見つけ(銚子谷分岐の近く)やれやれもつかの間、日ノ岡稲荷はそのままですが、その先の道がエグレて消えてしまっています。またもや河川に下りて進みます。やっと普通の登山道にたどり着き、中尾地蔵を通過、治田峠に向かいますが、中尾地蔵は以前祠がありましたが、その祠が崩壊して中のお地蔵さんがむき出しに転がっています。
以前は祠の中にあったので気がつかなかったのですが、お地蔵さんと結うのは普通目にするお地蔵さんの格好ではなく、写真のとうりの石が二つ(二体)で、又親父が知ったかぶりの講釈を垂れますが、水石趣味の世界で結うところの員弁川で産する見事な古代石です。おそらく上流の青川で揚げられたものがそのまま、地蔵としての民間信仰の対象になったものだと思われますが、鉱山が栄えた山、又滋賀県の永源寺町と三重県側四日市を結ぶ治田峠越えの山道に、道中の安全を願い祀られたものだと思うのですが、このような象徴的な崇拝対象物としては素晴らしい古代石です。何とかいなべ観光課に祠を作ってほしいものです。
さて、冬の間コタツに入ってぬくぬくとしていた親父、ヨレヨレになって治田峠にたどり着きました。10時半、予定の時間ははるかにオーバー、藤原岳は無理な感じで以前も行った竜ヶ岳方面に向かいますが、実際は竜ヶ岳までは無理で途中の銚子岳、静ヶ岳に行くことにしました。実は前回もこのコースに向かったのですが、山と高原社の地図では銚子岳分岐まで30分となっていますが、親父の実力ではとてもとても無理で、前回は雪も有り結局銚子岳でギブアップして帰って来ました。今回は何とか静ヶ岳まで行きたいと思いながらエッチラです。
この尾根縦走路は結構アップダウンがきつく、初心者オヤジなどは銚子岳分岐まで45分、そこから又強烈に下って鞍部に、そして上り返して静ヶ岳に向かいます。結局静ヶ岳には12時に到着、初心者オヤジは息も絶え絶えで竜ヶ岳までは諦め引き返します。親父はこのあたりでは静ヶ岳だけが行けていなかったので、納得して又ヨタヨタと引き返しました。もともと銚子岳、静ヶ岳と結うのは縦走路の藤原岳、竜ヶ岳の有名山頂にはさまれた展望もあまり良くない、しかもどちらも縦走路から少し(10分〜20分)外れているのでマイナーなイメージがあります。
そこが又親父に合っているのではないかと思われますが、いかがでしょうか。ヨレヨレになって降りてきた親父に、朝から時々降っていた小雨のような小雪ようなものが、又降りだし歩きにくい河原を行く親父の気を焦らします。もう少しで残った林道にたどり着けると結う時、渡渉していた流れの中、踏みこんでいる石がひっくり返り、あえなくオヤジは流れの中に尻餅をつく有様、最後のほうだったので助かりましたが、たどり着いた車には、最初も書きましたお叱りの張り紙、情けない状態で余りおおぴらには言えませんが(書いとるがな)、パンツ一丁になってヒーターガンガン効かして帰って来ました。 今年初めての山歩き報告は、皆さんの失笑を買うことになりましたが、今後もがんばりますので(なにがんばんのやー)師匠見捨てんといてください。 【 記: 洛西オヤジ 】 |
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