八丁谷古道@(青竜寺〜蟻ヶ滝コース)//比叡山
2010.01.23


古道@はきつい勾配が続くが難なく歩ける



2010.1.23 (土) 晴れ  哲、道





行き:JR京都駅 8:35 (京都バス) - ふるさと前バス停
帰り:JR比叡山坂本駅 15:32 - JR京都駅



コース:
ふるさと前バス停〜八瀬天満宮社〜八丁坂取付〜八丁谷出合〜古道@取付〜(古道@)〜黒谷越出合〜青竜寺〜長い階段〜青竜寺取付道〜古道A分岐〜近道〜トレイル道出合【北山 11−1】〜ドライブウェイ下トンネル【北山 10-2】〜西塔釈迦堂〜ドライブウェイ陸橋〜根本中堂前広場/休憩所〜ケーブル延暦寺駅〜蟻ヶ滝コース下山口〜(蟻ヶ滝コース)〜比叡山高校グランド〜ケーブル坂本駅〜日吉大社〜JR比叡山坂本駅


注意:
■八丁山古道@
・八丁谷古道@の取付は、八丁谷古道が八丁谷に接するようになった所にある。谷に接する取付付近は崩れて、道の形跡ががないので、谷を渡り植林地を20m登ると、北東へ登って行く古道に出合う。

■蟻ヶ滝コース
・下山口は坂本ケーブル延暦寺駅の、右手(南)にあるトイレからケーブルに沿って下る。紀貫之の墓分岐を左にとると、展望台に出合い、比叡山高校グランド横まで、山らしい道が続く。標高400m付近少し道が崩れているが、問題なく歩ける。







 昨夜はコンサートへ行き、帰宅が遅くなった二人。「こんな時は近場にしよう」と比叡山へ古道の探索に出かける。

 JR京都駅から大原行の京都バスに乗り、ふるさと前で降りる。バス停から南へすぐの八瀬天満宮社の参道を歩き出すと、今日も「さむい!」と、準備は突き当たりにある神社ですることになる。神社でトイレを借り、寒いのですぐに左手奥にある八丁谷への古道取付に向かう。

 建物の横にある細い道をササをかき分けて進入し、すぐに右に折れ斜面の作業道に取り付く。道はしっかりしていて、左下からの溝に出合い、目の前に本来の古道が現われる。斜面を巻くように、緩やかに登って行くユリ道で歩き良い。

いつものように八瀬天満宮社の参道へ 神社左手奥が八丁谷への取付

 雑木林を抜け、モミの大木を通る頃、足元は古道という感じがする。小さな谷で左へ少し振り、左下からの谷の音を聞きながら東へ進んで行く。数m、道が崩壊しているが問題なく歩くことができ、ここを過ぎると道は右に折れ、八丁谷の高い所を谷に沿って南へと続く。

モミの木を過ぎる頃、足元は古道という感じが 八丁谷の高い所を谷に沿って南へと

そのうち左下の谷はどんどん近づいてきて、道に沿うようになる。その谷に1m位の小さな滝を見ると、その先が古道@の取付となる、この先すぐの所にお地蔵さんがあり、古道Aの取付があるが、お地蔵さんに出合うと古道@の取付には「行き過ぎ」ということになる。

 前回道端の雑木の切り株に付けた「古道@」のマークは残っていて、道子に「ここや」と言うが、対岸に道らしきものがないので、不思議に思う道子。河原の雑木をよけながら対岸へ渡ると、すぐに植林地に出合う。古道@はこの斜面の上20mの所にあるので、適当に植林地の中を登って行くと、すぐに古道に出合う。幅1m弱の立派な古道だが、谷に出合った所で崩れているのが残念である。

この小さな滝を過ぎると古道@の取付 谷を渡り植林地を20m登ると

 早速古道を歩き始める。道は勾配がきつく、無理やり造ったような道だが、斜面を巻きながら一定の勾配で登って行く。小さな枯れ谷を過ぎると、東を向いていた道は北寄りに変わる。登りが続くので途中、小休止して服を調節する。道は北東から東寄りに変わり、標高450mを過ぎると、しだいに南東の方へと巻いて行く。左手には木々の間から横高山がチラチラと見えてくる。

古道@に出合い早速登り始める 斜面を巻きながら一定の勾配で登って行く

 道はしだいに緩やかになり、左下の植林地の中にパイプと石段が見えてきて、「あそこに 登山口からの道があるだろう」と哲郎。左手の道もはっきりしてきて、標高500m付近で登山口からの道に出合う。手入れされた道は階段状になっていて、50mも進むと支尾根に出合う。

 「広い道や」とここで小休し、緩やかな道を青竜寺へと向かう。200mも進むと登り始め、登り切ると青竜寺の門前に出合う。先週の雪もすっかり解け、薄っすらと今朝の雪が残っている。青竜寺から西方に階段が続き、これまた、びっくりするようなコンクリートの階段を登って行く。階段を登り切ると、お墓がたくさんある支尾根に出て取付道に出合う。

標高500m付近で登山口からの道に出合う びっくりするようなコンクリートの階段を

 ここから南へ緩やかな道が続き、約100mも歩くと前回登って来た古道Aの分岐に出合い、「予想よりも青竜寺に近かった」と哲郎。ここは北西の風が冷たく、二人は再び服を調節する。前回見つけたお地蔵さんから登る近道を通り、折り返してきた道に出合う。北へ南へと緩やかに斜面を巻いて行く道を進み、ドライブウェイが見えてきて、トレイル道に出合う【北山 11−1】。分岐を右に折れ、手入れされた道を少々登りながら南へと進んで行く。この道はドライブウェイに沿った尾根にあり、「寒い!」ということになり、「お昼は 鶴喜そばだ!」と先を急ぐ。

前回見つけたお地蔵さんから登る近道 トレイル道に出合い【北山 11−1】右へ

 尾根を下り【北山トレイル 10-2】、トンネルを抜け西塔の釈迦堂から根本中堂へと向かう。寒いにもかかわらず、さすが延暦寺、チラホラと観光客を目にする。長い階段を上がってドライブウェイの陸橋を渡るのだが、二人とも長い階段が前回ほどきつく感じなかったので「不思議だな〜?」。

 阿弥陀堂を抜け根本中堂付近では、たくさんの観光客に出会うことになる。我々は広場の休憩所にある「鶴喜そば屋」さんに入り、暖かいそばと炊き込み御飯を頂く。十分暖をとり、ほっこりするところだが、「今日は久し振りに 蟻ヶ滝コースから下りよう」と坂本ケーブルの延暦寺駅へ向かう。

トンネルを抜け西塔の釈迦堂から根本中堂へ 阿弥陀堂を抜け根本中堂へ

 ケーブルの駅に着くと、駅の南側に 蟻ヶ滝コースの下山口があるのだが、標識があるのでよく分かる。トイレの横をケーブル沿いに下って行くと、すぐに山道に入るが、手入れされた歩き良い道が続く。「こんなに 歩きよかったかいな〜」と思い出そうとするのだが、このコースは展望台と植林地の中を歩いたことしか思い出せない。もたて山駅を過ぎ、紀貫之墓への分岐を左にとると、展望台に出合う。展望台に上がると、目の前の看板に「白山」「御岳山」の方角が書いてあるが、今日は霞んで伊吹山すら見えない。

駅の南側に 蟻ヶ滝コースの下山口がある 展望台から今日は霞んで伊吹山すら見えない

 標高500mを切ると、植林地の中を歩くようになる。標高400m付近は急坂が続き、一部、道が崩れていて、「やっと山らしくなった」と哲郎、危険な所はなく問題なく歩けるようだ。そのうちに左下に 蟻ヶ滝がある谷を見るようになり、植林地の中だが、飽きないコースである。

植林地の中だが、飽きないコースである 右下に比叡山高校のグランドを見ながら

 下るにつれ坂本の町は段々はっきりしてきて、最後のピークからは、右下に比叡山高校のグランドを見ながら下る。グランドに降り、入口にある手洗場を借り、顔を洗いさっぱりする。日吉東照宮の横を通り、橋を渡るとケーブル坂本駅に出る。後はいつものように坂本の町を、JR比叡山坂本駅へ二人はのんびりと向かう。






すべての谷は埋め立てられ、
すべての山や丘は低くなる。


イザヤ書 【 40−4 】
ケーブル延暦寺駅/文化財だそうな