比叡山(キララ坂〜大比叡〜本坂)//北山
2010.11.23


GOOD!と曼殊院で恒例の紅葉見物



2010.11.23 (火*祝) 晴れ 哲、道


行き:JR京都駅バス停 8:35 − 修学院駅前バス停
帰り:JR坂本駅 15:43 − JR京都駅



コース:
修学院前バス停〜鷺森神社〜曼殊院〜キララ坂取付〜水飲対陣之跡石碑〜【トレイル70】赤山禅院分岐〜【トレイル73−1】分岐〜アンテナ〜ロープウェイ下〜スキー場跡〜山頂駐車場〜△大比叡〜阿弥陀堂〜根本中堂〜比叡会館(本坂コース)〜亀塔〜大宮谷林道分岐〜日吉大社〜JR比叡山坂本駅











 

 11月終わりは、毎年比叡山の紅葉見物に出かける。キララ坂から本坂へ下りるコースは、曼殊院や坂本のモミジを楽しめる紅葉見物コースだが、今年は1週間早いので「どうだろう?」と言いつつ出かける。

 JR京都駅8時35分発の大原行きのバスに乗ると、三条京阪でたくさんの人が乗ってきて、修学院駅前バス停で降りるのに一苦労する。近くのコンビにでトイレを借り、鷺ノ森神社へ向かう。「ちょっと早かったか」と山道を通り抜け曼殊院へ向かうと、こちらはちょうど見頃でGOOD!。でも人や車で一杯なので、早々に通り抜けて音羽川へ向かい、キララ橋の手前で準備する。

鷺ノ森神社の紅葉 キララ橋の手前で準備する

 橋を渡り、キララ坂取付に着くと、後から多くの子供達がやって来て、今日はこの子供達とともにキララ坂を登ることになる。長い溝状の道、途中で前の人に追い越せない状態なので、休息は溝が切れた所ですることになる。こんな状態で、抜きつ抜かれつでゾロゾロと歩いて行く。左手の修学院離宮の森が終わった所で、溝状の道も終わり、道は両側の紅葉を楽しめる快適な道に変わる。すぐに水飲対陣之跡石碑に着くと、子供たちがここで休息をとっている。

途中で前の人を追い越せない深い溝状の道 左手の雑木にピンクのテープを見つけた道子

 この付近から斜面の紅葉や京都市街地が見え、それを見ながらゆっくり登って行く。前後に人がいて、今日はたくさんのハイカーで賑わっているようだ。左手の雑木にピンクのテープを見つけた道子、「道のようなものはないのに!」と二人は斜面を登ってみる。そこには小さな尾根があり、雑木が続くので「登山道よりは 良いだろう」と歩くことにする。そのうちに登山者が見えてきて赤山禅院からの道に出合い、再び【トレイル70】のハイキングコースに出合う。

【トレイル70】赤山禅院分岐 再び【トレイル70】のハイキングコースに

 右手に紅葉を見ながらしばらく登りが続き、多くの登山者と出会う。登り切った所の植林地【トレイル73−1】の分岐を真っすぐ進めば、ケーブル比叡駅へ行けるが、新しく右の植林地への道が整備され、トレイル道となっている。(新ルートと書かれている)「今日はここを、歩いてみよう」と右に折れ植林地を巻いて行くと、どうやら皆さん、この道を歩いているようだ。

 前方にキララ坂で出会った子供達が歩いていて、多分子供達と目的が同じようだ。途中から丸太で出来た階段が続きしんどいところだが、子供達はワイワイ言いながら元気よく登って行く。アンテナまでやって来ると、休憩する子供達を横に見て、丸太の階段を登って行く。【トレイル73−3】の標柱に、破線で延暦寺と書かれているので進むことにする。

途中から丸太で出来た階段が続き 頭上をロープウェイが通過する

 リーンとベルが鳴り、頭上をロープウェイが通過する。道の横には紅葉したメタセコイヤがあり、強い数に乗ってはバラバラと降ってくる。前方が明るくなり、スキー場跡に出て、やっとこの道は以前に通った道だと分かる。山頂広場への広い道に出ると、風が冷たく手袋が欲しいところである、山頂駐車場に着くと、たくさんの車が止まっていて、休日を楽しんでいるのだろうか、この寒い中、ご苦労さんです。

 我々は駐車場の北側を通って、大比叡の三角点へ向かう。三角点に着くと、ここまで一緒だった子供達は引き返すようだが、この寒い中、何処でお昼とするのやろか?。我々は「根本中堂にある『鶴喜そば』で暖かいそばを頂こう」とすぐに下山を開始する。コンクリートの水道施設の横で数人のグループが食事中、よく見るとビール缶が転がっていて、「寒いのにビールですか!」と哲郎は声を掛ける。

道の横には紅葉したメタセコイヤがあり 大比叡の三角点に着く

 真っすぐ東へ歩いて行くと、通信施設に突き当たる、この左端を通り抜けると、根本中堂への広い道に出合う。しばらく植林の中を下って行くと、「智證大師御廟」と書いてある石柱のある所で、道は斜面を巻くように大きく左へ曲がる(直進する道は墓に辿り着き、奥比叡ドライブウェイを渡り、坂本ケーブル駅へと通じている)。左へ曲がる道を下って行くと、阿弥陀堂の裏へ出る。

「智證大師御廟」と書いてある石柱の前で左へ 阿弥陀堂前の裏へ出る

 「鶴喜そばや!」と根本中堂前の広場にある店へ直行すると、そこには20人ぐらい並んでいて、「ちょうど、お昼やしな〜」「紅葉シーズンは、こんなもんや!」と並ぶのをあきらめ、上の休憩所でオニギリ1個を食べる。「そうや、坂本の鶴喜そばへ行こう!」と言うことになり、二人はすぐに本坂コースへと歩き始める。多くの観光客で賑わう広場を後に、細い急なコンクリートの坂を下り始める。コンクリートは亀堂まで続き、コンクリートがら解放されるとホッとする。本坂コースに紅葉は少ないが、時々現われると何だか疲れが取れるような気がする。途中で2人連れと単独のハイカーに出会うが、山頂の賑わいに比べると、いつものようにひっそりした本坂コースである。

いつものようにひっそりした本坂コースである 左手から琵琶湖が見えてきて

 途中から道は雨水により少し崩れているが、難なく歩くことができる。標高400mを切ると、左手から琵琶湖が見えてきて、坂本の町が見えて来ると、送電線の鉄塔に出合う。ゴロゴロした道を抜けると、下の方のグランドからだろうか、元気な掛け声が聞こえてくる。大宮林道に出合い、日吉大社への階段を下り、日吉大社へと降りて行く。途中で、パイプから流れる水で靴とストックを洗い、スパッツを外す。根本中堂から約1時間でちょうど14時、「やれやれ」とモミジを楽しみながら、鶴喜そば屋さんを覗くと、お客さんが通りに並んでいる。「あちゃ〜 どうしよう!」と言うことになる。「仕方ない!」と今日は目の前にある別のそば屋さんへ入ることにする。

 いつもはお客が少ないこのお店だが、紅葉シーズンで満席のようだ。出て来たそばを食べた瞬間「しまった!」「鶴喜そば屋さんに、並ぶべきだった」と二人は思ってしまう。それは二人の口には合わなかったようである。(鶴喜そばより、こちらの方が良いと言う人もいるが・・・)店を出てから「鶴喜そば屋さんに、並ぶべきやった」と道子は残念そうに言う。「何事も経験」と言う哲郎だが、内心は「しまったな〜」。JR比叡山坂本駅まで、ゆっくりと歩き始めると、これで今年の比叡山紅葉見物は終わりとなる。






風は南に吹き、巡って北に吹く。
巡り巡って風は吹く。
しかし、その巡る道に風は帰る


伝道者の書 【 1−6 】
モミジを楽しみながら坂本の町を歩く