駒ヶ岳/(木地山峠〜駒ヶ越)//高島トレイル


北谷へ入ると、すぐに斜面の高い所を歩く



2010.08.07 (土) 晴れ   小てつ、哲、道



行き帰り: 木地山まで往復 車利用

コース: 木地山(8:50)〜北谷・南谷分岐〜北谷〜木地山峠〜P825(桜谷山)〜P765〜与助谷山〜P696〜木地山分岐〜駒ヶ岳〜駒ヶ越〜P682〜木地山下山口(P700)〜東谷支流出合〜(東谷)〜西谷出合〜(15:20)木地山バス停

注意:
・木地山へはバスが一日3本ありますが、朝の便が早いのでバスを利用して木地山から、百里ヶ岳や駒ヶ岳へ登る日帰り登山は無理でしょう。木地山へ下山して、夕方の便を利用することは可能です。
・駒ヶ岳から木地山への下山は駒ヶ越からではなく、南へ約1000mにあるピーク(700m)から西へ支尾根を下ります。支尾根を標高差200m下ると、東谷の支流に出合います。
・標識に書いてある「中小屋」は木地山の地名で、「ろくろ橋」は木地山バス停を少し下ったところの橋で、いずれも「木地山」と思えば良い。












 

 今日は小てつさんと高島トレイルへ行くことになる。連日の猛暑、「百里ヶ岳はきついだろう」と駒ヶ岳へ登ることにする。R367の鯖街道を北上しながら「今日は快晴や!、暑いかも」と小てつさん、途中、朽木学校前のコンビニで休息を取る。麻生川沿いの立派な道を進んで行くと、道は細くなり民家が見えなくなるが、詰めて行くと木地山の集落が現れてくる。

 木地山バス停前に、高島トレイル用の立派なトイレが出来ていて、その前に駐車し三人はユックリと準備する。もう既に日は高く日陰で準備することになる。登山地図によると、ここは木地山集会場前とあるので、目の前の建物が集会場のようだ。準備も終わり三人はユックリと歩き始める。

市営バス「木地山」バス停 バス停前のトイレは桑原橋と同じで立派

 すぐの橋(・307)を渡り左手に麻生川を見ながら歩くのだが、民家もすぐに消え植林地に変わる。川はすぐに分岐して、右へ北谷・左に南谷となり、橋を渡ると林道も分岐する。今日は北谷から木地山峠を目指すので、植林地の中、右にとり林道を進んで行く。この付近には見慣れない草が群生していて「これはイラクサだろう?」と言うことになるが、誰も深く観察することも無く歩いて行く。イラクサ科のようだが、あの痛い痛いミヤマイラクサではないようだ。

橋を渡ると民家もすぐに消える 右の北谷へは「木地山峠」とある

 この林道は、谷から少し離れていて北西へと続いている。「この林道の途中に百里への道がある」と哲郎、「分岐は一つしかないので、その道は林道だろう」と小てつさん。その分岐を過ぎると、谷分岐に出合い小休止とする。右手の谷には堰堤が見え、林道は真っすぐ北へ伸びていて「きっと、池河内越へ行くのだろう」。木地山峠へは、ここで左にとり北谷沿いの作業道を進むのだが、標識やテープがあり迷うことはないだろう。

百里へ向かう林道分岐を過ぎる 木地山峠へは谷分岐を左にとるが
「ちょっと飲水休憩」と道子

 しばらく北谷沿いの茂った低木をかき分けて進み、それを抜け作業道も終わると植林地の中を歩く。登山道はよく踏まれていて、要所には標識があるので迷うことは無いだろう。道は谷を離れだんだん登って行き、谷から10〜20m上の斜面の横道に変り、急斜面だが雑木の中を心地よく歩く。

分岐を左にとり低木をかき分けて進む 植林地へ入ると道は段々登って行き

 木地山峠まで、もう行程の2/3は進んでいるのに、まだ標高400m手前なので、これからドンドン登って行くようだ。左手からの谷に出合いタオルを濡らす道子。これはokaoka流の熱中症対策で、冷たいタオルを首に巻き、頚動脈を冷やしながら歩く。標高410m、北からの谷に出合い左の本流を進む。何度も渡渉するが谷の中を歩くことは無く、すぐに斜面に取り付いて谷横を歩くことになる。標高430m付近で、左からの谷に出合うが右の谷沿いを進み、この谷は北西へと向きを変える。

左手からの谷に出合いタオルを濡らす道子 何度も渡渉するが谷の中を歩くことは無く

 標高500m付近で、炭焼窯跡の横に古い発動機を見る。登山道は谷から離れ、植林地を随分と登るようになるが、再び谷に出合う。これを繰り返しているうちに谷は随分と細くなる。支尾根を登り谷横の急斜面を歩いた後、「これが最後の谷だろう」と小てつさん、谷水で顔や手を洗う哲郎。最後は谷を左下に見て北へと登って行き、稜線が見えてきた所で左に巻き、折り返して木地山峠に着く。

植林地を登ったり、急斜面を歩いたり 「これが最後の谷だろう」

 尾根に出ると風を感じ、お地蔵さんのある峠で小休止とする。峠から西へ立派な道があり上根来へ下るようで、現在は福井県側から、百里ヶ岳への登山道として利用されているようだ。我々は尾根を北へと登り始める。P825までは標高差150m余りの登りだが、緩い北谷を登って来た我々にはちょっと急坂と言うことになる。でも先頭を行く小てつさんはスイスイ登って行き、いつものようにユックリの二人は遅れてしまう。西からの支尾根に出合い一登りするとP825の桜谷山に着く。

お地蔵さんのある木地山峠で小休止とする 見晴らしの良いP825(桜谷山)からの展望

 山頂で展望を楽しんだ後、東へ標高差50m以上下って行く。「もったいない!」と言う道子だが、尾根の雑木が綺麗で、風もあり心地よく歩くことが出来る。しばらく雑木の広い尾根が続いた後、尾根一杯にシダが群生してくる。シダはしばらく続き、最後は尾根中央の凹地に緑の楽園を形成している。少し登って雑木が綺麗なP765、「お昼にしませんか」と小てつさん。少し下りかけの木陰で、小てつさんが用意してくれたミソ汁を頂きながらオニギリを食べる。

P825(桜谷山)を下って行く 尾根一杯にシダの群生が続く

 昼食後は尾根を下って行き、50〜60m下った所の鞍部で「池河内越」の標識を見る。そして次のピークは「与助谷山」とあり再び登って行く。与助谷山(754m)を過ぎ尾根が細くなると、右下には植林地の中に作業道が見えて来て尾根に沿うように続く。これは地形図の破線で示されている与助谷からの道である。細い尾根が続き、滋賀県側の尾根の中央まで植林されていて「尾根の上まで植林しなくても!」と哲郎。

狭い尾根、滋賀県側は植林してある 右下に作業道が見え、しばらく尾根に沿う

 P696を過ぎ次のピーク(730m)まで来ると「このピークから北へ、テープがあり紛らわしい!」と小てつさん、福井県側からのコースのようだが、高島トレイルにはマークが無いので迷い込まないよう注意が必要だ。ここから南へ200m進めば標識のある分岐に出合う。「木地山中小屋2.7Km」とあり、ここからP674を下る道があるようだ。ここからしばらく雑木の尾根を歩くと駒ヶ岳手前の分岐に着く。分岐と言っても駒ヶ岳は目の前にあるが、標識がなければ通り過ぎてしまうかも知れない。

駒ヶ岳までは心地よい雑木が続く 一段高い所にある駒ヶ岳三角点

 山頂で小休止後、県境尾根を南東に下って行く。綺麗な雑木が続くが余りにも広い尾根の道、「ポンポン山みたい!」と道子。最初に出合った鞍部に「駒ヶ越」の標識があり下山できそうな道を探す哲郎、「登山道は、ずっと先のピークから支尾根を下っている」と小てつさん。どうやら駒ヶ越の取付付近は荒れていてコースが変更されているようだ。しばらく歩いた標高700mのピークに下山口(注:「ろくろ橋」と書いてある)の標識を見る。早速下り始めるが、勾配もきつく踏跡も薄いので古い道ではないような気がする。

余りにも広い尾根の道、
「ポンポン山みたい!」と道子
標高700mのピークから支尾根を下る

 標高500m付近で谷に出合うが地形図で確認すると、どうやら東谷の支流のようだ。谷で顔を洗い荒れた谷を下り始める。道はなく谷沿いを適当に歩くことになり、標高450m付近で東谷本流に出合う。それでも道はなく時々現れてくる踏跡を辿って下って行く。標高420m付近で左俣に出合い谷は少しずつ大きくなっていく。大木の横を通り下って行くと、コースは谷より少し高い所を歩き出し、足元がガレて歩きにくい。

支尾根を下り東谷支流に出合う 東谷に出合い谷沿いをくだる

 そのうち植林地を歩くようになると、やっと足元が穏やかになる。西谷に出合った所に標識があり、西谷へ「県境尾根2.9Km」とあるので、このコースは西谷からP674を通って駒ヶ岳へ向かうようだ。下山を開始してこの西谷出合まで丁度1時間かかったが、「木地山まではもう少し!」と谷沿いの植林地を下って行くと集落が見えてくる。

左俣に出合い大きくなった谷沿いを下る 西谷出合から植林地を下って行く

 朽ちかけた木橋を渡り畑を横切ると丁度トイレの前に出る。哲郎は畑を通らずに川へ下りて行き、すぐに上着を脱ぎ身体を拭く。三人は熱気がとれるまでユックリと後始末をし、「さあ!」と夕暮れの集落を後にして京都への帰路につく。






主は泉を谷に送り、
山々の間を流れさせ、


        詩篇 【 104−10 】
県境尾根からは所々で日本海が見える