箕裏ヶ岳〜寒谷峠〜瓢箪崩山//北山


オショ谷から寒谷峠への尾根道は歩き良い



2010.2.6 (土) 雪  哲、道





行き:北大路駅前バス停 8:27 (京都バス) - 二軒茶屋バス停
帰り:花園町バス停 16:54 - 国際会館駅前バス停



コース:
二軒茶屋バス停〜北200mを東へ〜叡電踏切〜車道行止〜岩倉ハイキングコース入口〜木野からの尾根道出合〜P334〜林道出合〜繁見坂〜 箕裏ヶ岳〜岩倉分岐〜峠谷道出合(墓)〜お墓を上がる〜P378〜オショ谷道出合〜P410〜江文峠道出合〜寒谷峠〜瓢箪崩山〜南尾根〜八瀬分岐〜登山口(池)/林道出合〜花園町バス停


注意:
■ロングコースになるので、体力に合わせてコース選定し楽しんでください。







 今日は「この冬最大の寒気団がやってきて 山々は風が強い」と言う予報、「吹雪の中はいやや」と遠出を止め、近郊のハイキングコースを散策することにする。「最近登っていない 箕裏ヶ岳にしよう」と北大路駅前から市原行きのバスに乗る。

 「洛北病院前」の次のバス停が二軒茶屋なのだが、運転手が「スミマセン」と言うし、「???」どうやら少し行き過ぎたようだ。バス停の間が50m位しかなく、ミスしたのだろう。バス停から北へ200m進んだT字路を東へとるのだが、外は吹雪いているので、途中に新しくできた「MINISTOP」にかけこむ。新しいからかトイレも広くイートインスペースがあるので、ここを借り二人はレインウェアやスパッツと、ゆっくり準備する。

途中に新しくできた「MINISTOP」にかけこむ ちょうどやって来た叡電を待ち

 店を出て北へ進むと、すぐにT字路に出合い東へと折れる。ちょうどやって来た叡電を待ち、踏切を渡ると左手は山すそが続き、右手には住宅地が広がっている。住宅地を過ぎてもポツンポツンと作業場や住宅がある。それを過ぎると、ちょっとした広場があり行き止まりとなる。広場の前には、進入禁止の看板があり「どこから ハイキングコースに取り付くのやろ」と思案していると、ガタガタと音がして最後の民家からおばさんが出てきて、「岩倉への道は 広場の奥にあり そこから池へ行ける」と教えてくれる。

ちょっとした広場があり行き止まりとなる そこに一枚の踏板があり、やっと進入口が

 普通、車道が行き止まると、その先には細い道が続くものだが、そんなものは全くなく目の前には林が広がっている。そこに一枚の踏み板があり、やっと進入口を見つける。早速進入すると植林地の中、感じの良い道が続く。道と言っても踏跡だけの道で、今日は雪で埋まり、その道ははっきりとしない。すぐに谷に出合い、丸太がかけてあるので、ここを渡たるのだろう。谷を渡ると谷は左右に分岐して、「どっちや」と言うことになり、二人は右に左に動いて様子を伺うが、雪で踏跡も分からず、最後は地形図を取り出し、「よく分からない」と言いつつ左へ進む。

道と言っても踏跡だけの道で すぐに谷に出合い、丸太がかけてある

 谷は細い溝状になり、それを過ぎると斜面に行き当たるが、目の前にロープを見る、ハイキングコースには珍しい数10mのロープ場、足元が雪で滑るので助かる。斜面をを登り切り尾根道に出合うと、立派な標識に出合う。

谷は細い溝状になり ハイキングコースには珍しい数10mのロープ

 標識によると、この尾根道は木野からやってきて、左へとると箕裏ヶ岳と書いてある。この付近は地形図の破線と異なるが、歩き良い道が続く。まだ標高250m足らずだが、随分と山奥へ来た様な感じがする。おまけに降り続く雪、「雪をさけて 近郊にしたのに」と言いつつも、気持の良い道が続くので楽しく歩ける。次のチエックポイントは「・334」のピーク、これがなかなか辿り着かない。標高250m〜300mの長い尾根が続くが、細い尾根なので風景が変わり、目を楽しませてくれる。しかし、今日は吹雪いているので遠景は見えない。

この尾根道は木野からやってきて
左へとると箕裏ヶ岳と書いてある
細い尾根を下り始めると

 そのうちに標高330mの尾根に乗り、右方に箕裏ヶ岳や前方に砕石場が木々の間から見えてくる。P334は尾根が北東へ下り始める手前にある。細い尾根を下り始めると、右手の谷がドンドンと深くなり、さらに細くなった所を雪で滑らないよう注意して歩くことになる。やっと降り立った林道にも立派な標識があり、このハイキングコースは、よく歩かれているようだ。

 すぐに繁見坂に着き、対面にある登山口から箕裏ヶ岳へ登り始めるが、この南斜面に日が差してきて「ちょっと早いが お昼にしよう」と繁見坂を見下ろしながらオニギリを食べる。15分も経てば日は陰り雪も舞ってきたので、我々は出発することにする。手入れされた雪道に踏跡があり、「こんな天気に好きな人がいる!」と二人。

すぐに繁見坂に着く 箕裏ヶ岳の山頂に立つ

 途中でユリ道との分岐があり、山頂へは右にとり登って行く。途中で夫婦が下りてくるが、軽装の二人は我々の重装備を見てビックリしているに違いない。繁見坂から30分で 箕裏ヶ岳の山頂に立つ。南への尾根にも踏跡があるが、我々は東の尾根を下ることにする。こちらにも雪の中、はっきとした踏跡がある。急な下りにかかると、ちょっとしたロープ場があり、雪道ではとにかくありがたい。しばらくして下って「もう峠谷道の お墓に着く頃や」と思っている頃、岩倉への標識がある分岐に着く。でも、ここにはお墓がなく、考えてしまう哲郎だが、すぐそばに静原への標識を見つけ一安心する。

すぐそばに静原への標識を見つけ一安心 右手に黄色いネットが続く尾根に進み

 静原への道を進みながら、よく考えてみると、最初に箕裏ヶ岳に来た時、先程の分岐から岩倉を下ったことを思い出す。右手に黄色いネットが続く尾根に進み、崩れた小屋を過ぎると下って行き、お墓に出合う。「13時か!」と予定のコースの半分も来ていないが、予定通り瓢箪崩山は向かうことにする。

 ここからオショ谷道出合までは、お墓の上にある尾根を歩くことになる。何処から尾根に上がるのか分からないが、とにかくお墓の一番高い所からだろうと、お墓を上がり始めると、雪の階段に踏跡が続いている。我々が行こうとする所へ続いているので、すぐにハイカーのものと分かる。お墓の奥から斜面に取り付くが、急斜面で道がないような気がする。

お墓を上がり始めると、雪の階段に踏跡が お墓の奥から斜面に取り付くが

 それでも尾根に忠実に登って行くと、P378からの緩やかな尾根に出合う。ここにも立派な標識があるので、コースは間違っていないようだ。少し登って行くとP378があり南へと下って行く。

急斜面の尾根を忠実に登って行く 少し登って行くとP378に着く

 「オショ谷道の峠は以外に遠いな〜」と言っているうちに、ある鞍部に着き、目の前に20〜30mの登りを見る。「アップダウンに もうあきた」と言う二人は、左手に巻いて行けそうな道?を見つけ進行を始める。ケモノ道なのだろうか、ドンドン進んで行くと、歩けそうな所はなくなりヤブこぎ状態になる。雪の中、高度を下げないように斜面を上に下にと、木々をもぐるようにして進んで行く。やっとピークからの踏跡に出合い、「あ〜やれやれ」。14時00分、やっとオショ谷道の峠に着き、小休止する。少々遅くなったが、ここから道も良く、一度歩いているので予定通り瓢箪崩山へ向かうことにする。

歩けそうな所はなくなりヤブこぎ状態に オショ谷道の峠に着き、小休止する
オショ谷道の峠の標識 なだらかな尾根を歩くようになる

 最初は50〜60mのきつい坂をジグザグに登ると、しだいに緩やかな登りに変わり、なだらかな尾根を歩くようになる。尾根に雑木は少なく、植林地か疎林の中を歩くが、過去に一度しか歩いていないのに、なんだか懐かしいような気がする。少し登って左手からの尾根に出合い、東への鞍部に下って行く。この分岐点にも標識があり、このハイキングコースは迷うことはない。標高差50mほどを登り、緩やかな尾根から北方を望むが、雪で何も見えない。

P471手前で江文峠道に出合う 標識に従い南へと向きを変え下りて行く

 さらに少し登って行くと、P471手前で江文峠道に出合う。標識に従い南へと向きを変え下りて行くと、あとは鞍部あり、小ピークありと、なかなか変化に富んでいて面白い。途中に大原方面や岩倉方面への分岐もあり、「いまでも通れるやろか」と探索も面白そうだ。雪の中、黙々と歩いてやっと寒谷峠へ辿り着く。15時20分、「遅くなった」と瓢箪崩山へ登るのをあきらめ、南斜面の巻き道を通って、南尾根へ向かうことにする。

雪の中、黙々と歩いて寒谷峠へと 寒谷峠へ辿り着く

 この巻き道はしっかりしていて、ほぼ水平に巻いているので歩き良い。10分で南尾根に出合い、登山道を下って行く。下って行くといっても尾根の東側に続く、緩やかな道なので下っている感じがしない。道は鞍部で尾根の北側を歩くことになるが、まだまだ緩やかな道が続く。登山道や周囲の木々にも、まだ雪が残っている。雪の間から足元に落葉が見えてくると、ジグザグへの下りが始まり、あっと言う間に池のそばの林道に降り立つ。
(Yさんがライフワークとしてこの道を整備されていますが、今日は雪とあって残念ながら、お会いすることはできませんでした。)

南尾根に出合い、登山道を下って行く 池のそばの林道に降り立つ

 道沿いの川に降り、靴やストックを洗い「遅くなったな〜」と岩倉へ歩き始める。すぐに民家に出合い、「今日は 花園町バス停へ行こう」と途中で左手に折れる。まだまだ雪が降り続く中、17時前のバスに乗り、国際会館駅へと向かう、「日が長くなったな〜」。





あなたは地のすべての境を定め、
夏と冬とを造られました。

           詩篇 【 74:17 】
この道はYさんが整備されている