ナカマタ(東俣山)/滝又ノ滝〜茶呑峠//北山


今日の滝又ノ滝には雪もツララもない



2010.1.30 (土) 晴れ  哲、道





行き:JR京都駅バス停 7:50 − 愛宕道バス停
 
帰り:周山バス停 15:40 − JR京都駅バス停



コース:
愛宕道バス停〜滝又ノ滝入口〜轟谷分岐〜滝又ノ滝〜林道終点【トレイル京北5】〜余野分岐【トレイル京北6】を左へ〜P533〜余野〜・466〜旧射撃場と果樹園の間の斜面からナカマタへ取り付く〜東俣山(ナカマタ)〜茶呑峠〜稲荷谷川(カモチ谷)殿橋〜周山バス停


注意:
■東俣山(ナカマタ)の登山口
・昔のコースはログハウス風の家が立ち並ぶ所にある地形図【・466】の分岐から林道を右にとり、東俣山の支尾根に取り付いていたが、現在は鉄のゲートが閉めてあるので通れません。【・466】の分岐から少し北へ進み、射撃場の排水路と、新しくできた果樹園の間の細い斜面を登って行くと、東俣山への支尾根に出合います。

■滝又ノ滝から余野へ
・このコースは現在、京都トレイルの京北コースとして整備されつつあります。滝上の林道終点が【京北5】、余野への林道分岐が【京北6」です。【京北6】から北のP533付近は、伐採中でネットも多く歩きにくいので【京北6】からは、東へとりトレイル道を余野へ下りて下さい。









 「今日は滝又ノ滝からナカマタへ行こう」「7時10分発 周山行のバスに乗ろう」と朝早くから出かけるが、JR京都駅バス乗場にやって来たバスは「栂尾行」となっている。慌てて時刻表を見ると、2009.11.1にダイヤ改正されていて、「あちゃ〜」と言うことになる。今さらコースを変更するのもいややと、次の7時50分発まで、バス待合室で哲郎はコーヒー、道子はホットミルクでのんびりする。

 7時40分にバス停に向かうと、10人程度の登山グループがいてその後に並ぶが、遅れてやって来たグループのメンバーは後ろに並ばずに、前のグループへ混じり団子状態となる。バスに全員座れそうなので苦情は言わなかった哲郎だが、マナーの悪いグループをよく目にするので、リーダーの方はもう少ししっかりして欲しいものだ。

 登山グループは「行き過ぎた」と栂尾で降りたので、沢池か愛宕山方面だろう。彼らが降りると残った数人を乗せ、バスは周山街道を快適に走るが、何処まで行っても山に白いものは見えてこない。道路沿いの温度計は−3℃を示し、今朝は冷えているようだ。

左手で橋の工事をしている バス停から南東へ100m足らず戻る

 愛宕道バス停で降りて、ゆっくりとバス停横で準備する。滝又ノ滝への入口へと向かっていると、左手で橋の工事をしている。「こんな小さな集落の中に 立派な橋が」と不思議に思っていたら、小てつさん情報によると、この工事は栗尾トンネル関連の工事らしい。バス停から南東へ100m足らず戻れば、滝又ノ滝への道がある。細い道だがお地蔵さんも並び、民家の間を抜けて行く。

分岐に出合い、山田川沿いの林道を すぐに轟谷の分岐に着き橋を渡る

 民家を過ぎると分岐に出合い、滝又ノ滝へは山田川沿いの林道をとり真っすぐに進む。いつもはこの付近で、アイゼンを付けるところだが、道にも山にも雪は見当たらない。「どうなっているんや 今年は」と言うほどスイスイ進め、すぐに轟谷の分岐に着き橋を渡る。雪が降れば倒木で歩きにくいこの道も手入れされ、とても歩き良い。ただ途中に数ヶ所ある谷渡渉地点に、新しく丸木の橋が架かっているが、これがツルツルと凍って「危ない!」と、結局谷の中を渡ることになる。

新しく丸木の橋が架かっているが 滝の手前に戻り、滝上へ登って行く

 そんなことをしているうちに滝に着き、前方にツララも氷もない滝又ノ滝を見る。滝の手前に戻り、滝上へ登って行く。ロープもあり、以前よりずっと歩きよくなっている。滝上の雑木道から谷沿いに植林を進むと、林道終点に着き橋を渡る。ここに京都トレイル【京北5】の標識があり、新しく京北トレイルが造られているようだ。

林道終点に着き橋を渡る 京都トレイル【京北5】の標識

 林道を歩き始めると、途中の林道分岐点にはトレイルの標識があり、迷いこまないようにしてあり、「ハイカーもこれなら地図なしで 歩けそうや」と哲郎。余野への分岐【京北6】に着き、余野への集落へは、この分岐を右にとるのだが、東俣山へ行くには、少し遠回りということで左へと進む。予定は林道を進み、北東にある鞍部を越えて、伏見坂の取付付近に下りて行くのであるが、今日はすぐにある右への作業道から取り付いてみる。

余野への分岐【京北6】に着き左へ 今日はすぐにある右への作業道から

 この先の植林地を北へとると、目的の鞍部へ行けるのだ。今日はこの作業道を進んでみることにする。作業道を登って行くと南へ向き、すぐに伐採地で行き止りとなる。「どうしよう」と小休止していると、道子が「赤い実や!」とサルトリイバラの実を見つける。伐採地はイバラでおおわれているが、その中にサルトリイバラも混じっている。「今日は 時間もあるし!」と赤い実の収集を始めるが、イバラの中にあるのでチクチクと、これがまた大変な作業となる。30分も経っただろうか「もう 十分や」と先へ進むことにする。

道子が「赤い実や!」とサルトリイバラの実を その先は伐採地が広がっている

 左手の植林地に続くネットが見えるので、植林地をさけ尾根に上がって、北へ進むことになる。雑木の尾根はすぐに終わり、目の前にネットが広がり、その先は伐採地が広がっている。我々はネットの中にいるのか、外にいるのか分からないが、取りあえず作業道のような所をネットを開け通り抜ける。ここから北に送電線と遠くに城丹国境尾根が見える。

遠くに城丹国境尾根が見える ネットの右は植林地、左は雑木なので

 ネットが複雑なので、予定していたコースをあきらめ、右手のピークへと登って行く。高度計が530mを示しているので。ここがP533のようだ。地形図を見ると東へ標高差80mも下ると、余野の道があるのでネットに沿って、東へ下ることにする。ネットの右は植林地、左は雑木なので、二人はネットの外にいることになる。ネットの外は手入れされていて、急斜面だが歩き良いので、すぐに川沿いの道に出合う。

朽ちた丸太の橋をゆっくり渡り ロッジ風の集落が見えてきて

 朽ちた丸太の橋をゆっくり渡り舗装道を進むと、すぐに余野から東俣山への道に出合う。伏見坂の分岐を過ぎ、送電線下を過ぎると、ロッジ風の集落が見えてきて、地形図【・466】の林道分岐地点に着く。早速右にとり林道を進入して行くが、登山口手前にあるゲートが閉められているので、進行をやめ東俣山の取付を変更することにする。

 地形図【・466】から北へ200mも進むと、旧射撃場のコンクリート排水路に出合う。この排水路と右手の果樹園の間に細い斜面があるので、ここから取り付くことにする。植林地の尾根に行く途中で、道子は「お腹がすいた」と言うので、日の当たる斜面で果樹園を見ながら昼食とする。15分の昼食後、植林地へと登って行き、すぐの尾根を北へと登って行く

右手の果樹園の間に細い斜面があるので これらはすべて松枯れ対策のようだ

 急で狭い尾根を登って行くと、左手に射撃場のロープが張ってあり、益々狭く感じる尾根である。尾根には黄色と青のテープが巻いてある木が並び、「境界のマークかな?」と思っていたら、どうもそれは松だけのようで「???」。途中で松の木に突き刺さった薬剤を見つけ。これらはすべて松枯れ対策のようだ。

山頂への登りは段々急になるような気がする 東俣山(ナカマタ)の山頂に立つ

 山頂への登りは続き、段々急になるような気がする。途中から少し西に寄ってきて、やっと標高差200mを30分で登り切り、東俣山(ナカマタ)の山頂に立つ。「この斜面は急なので 50cmも積雪があれば 1時間以上かかるやろ」と哲郎。小休止後、山頂から北東へ続く尾根を歩き始める。

あとは北へだらだらと下って行き 【京北15】の標識がある茶呑峠に降り立つ

 しばらく雑木が続くが、植林地に変わるとすぐに茶呑峠への尾根に出合う。あとは北へだらだらと下って行き、京都トレイル【京北15】の標識がある茶呑峠に降り立つ。小休止後、稲荷谷(カモチ谷)へ下り始める頃、1人の男性が天童山から峠へ降りてきている。今日は林道に花が咲いているわけでもなく、ただ黙々と歩くだけだ。「いつもより早いので 地ビールでも寄ろか!」と先を急ぐことにする。しかし途中で赤い実を見つけ、また小休止となる。

 殿橋を渡り、国道をテクテクと歩いていると、足元にはタンポポやイヌノフグリが咲き始め、もう早春の感じがする。いつものようにウッディ京北で着替え、ゆっくりと羽田酒造へ向かうと、1、2月だけレストランが閉まっていて「残念や」と、期間限定の新酒を2本買い、バス停へ向かう。この時期、雪の全くない城丹国境尾根、ちょっと期待はずれの二人だが、帰りのバスの車窓から高雄まで続く北山杉を眺めながら・・・、否5分で眠りにつく道子。






主は泉を谷に送り、
山々の間を流れさせ、


           詩篇 【 104−10 】
コアジサイの冬枯れ