小塩山(善峯寺〜逢坂峠〜大暑山)//西山
2010.12.10


 
下山時、柿畑から小塩山が


2010.12.10 (金) 晴れ 哲、道

行き:JR向日町9:10(阪急バス)− 善峯寺
帰り:洛西ニュータウンより車


コース:
◆コース:
善峯バス停〜杉谷〜逢坂峠(・436)〜斜面取付〜古道出合〜P604〜大原野森林公園の尾根道分岐〜御陵道分岐〜尾根を登る〜取付道出合〜小塩山〜大暑山〜グランド〜送電線鉄塔(・350)〜西山山荘〜洛西ニュータウン

注意:
◆◆善峯寺へのバスは、平日の便数は少なく、冬季は小塩までとなっています。時刻表を確認してお出掛け下さい。









 今週は土、日と用事があると、金曜日に出掛けることになるが、「いろいろと忙しい」と近郊の西山を散策することにする。善峯から東海自然歩道を登って行き、杉谷を過ぎた所で府道に出合う所がある。確か逢坂峠と言っていたような気がするが、「このポイントから、小塩山への尾根道は緩やかそうだ」と地形図を見る哲郎。小塩山へは、ここから取り付いてみることにする。

 平日にもかかわらず、JR向日町9時10分発善峯行のバスは、阪急から4人の登山者が乗ってくる。善峯はポンポン山への登山口でもあるので、彼らはポンポン山へ向かうのであろう。すっきりしない初冬の天気だが、バスから目の前に見る小塩山には、雲がかかっていないので一安心する。

終点の善峯バス停で降りる 杉谷には民家が数軒あり

 登山者や観光客とともに終点の善峯バス停で降りるが、次の帰りのバスが12時59分なので、観光客は「どないするのやろ?」心配してしまう。バス停から4人の登山者と一緒に舗装道を杉谷へと登り始める。この道は車も通れる舗装道で、九十九折に登って行く。標高差200m以上の登りが続き、冬でなければうんざりするところだが、冬でも途中で飲水休憩を入れることになる。

 標高500mまで登り切ると、目の前に民家が見えてきて、その前で「汗をかいた」と服を調節する。杉谷には民家が数軒あり、最初はここを訪れた時に「山の上に、なんであるの?」と驚いたことを思い出す。ポンポン山登山口では、先程の登山客がルートを決めているのか、何やら相談していて、我々はその横を大原野森林公園方面へと向かう。

左手に美しい雑木林を見る 逢坂峠の三叉路にガードマンが立っていて

 左手に畑を見ながら進んで行くと、左手に美しい雑木林を見る。その雑木がしばらく続き、大原野から外畑へ抜ける道に出合う。その三叉路にガードマンが立っていて、行き交うダンプの安全確認をしているようだ。久し振りに来た三叉路、以前もガードマンが立っていたことを思い出す。「寒いのに、ご苦労さんです!」と声を掛けると、人に出会うのが珍しいのだろう、しばらく話が続く。

 「今日は、このポイントから前方の斜面を登り小塩山へ」と思うが、三叉路付近は崖状になっていて登れない。崖が途切れた右端から登ることにする。早速取り付いて尾根の中央へと進む。地形図通りに最初は少し急な斜面が続くが、ヤブがないので難なく登れ、標高差50mも登れば、勾配もゆるくなる。そのうち標高500mで小さなピークに着き小休止する。

崖が途切れた右端から登ることにする 地形図通りに最初は少し急な斜面が続くが

 小ピークからは歩き良い尾根が続き、歩き始めると右下の植林地へ下って行く道のようなものを見る。前方にも道のようなものが続き、「何や!道があるやん!」と哲郎。きっと我々が取り付いたすぐ先に、この道の取り付きがあるようだ。この道が何処に続いているか分からないが、尾根に沿っているので、この道を進むことにする。

右下の植林地へ下って行く
道のようなものを見る
どうやらこの道は、皆さんご存知のようだ

 標高575mで右からの支尾根に出合い、これに乗って左へと進む。この分岐にはたくさんのマークがあり、どうやらこの道は、皆さんご存知のようだ。快適に緩やかな道を進んで行き、P604の横を抜けると、「火の用心」の標識がある分岐に出合う。小塩山へは右へとるが、地形図で確認すると、左へは大原森林公園へ向かう尾根のようなので、我々は以前歩いたことになる。ここから道もしっかりしてきて、谷への分岐に出合うたびに「あっ、ここか!」と言うことになる。

「火の用心」の標識がある分岐に出合う 目の前の斜面を登って行く

 しばらく緩やかな尾根が続くが、御陵道からの横道に出合うと、目の前で尾根が小塩山に向かって登って行く。この分岐、右は御陵道、左は送電線の鉄塔から外畑へ下ることができる。どちらを選択しても、小塩山へは遠回りとなる。目の前の斜面を登って行くと、小塩山直下の取付道へ出合うが、「道路下が、崖になっていないかどうか」と考える哲郎。少し登ってマークを見つけ「ここ行けそう!」と道子、二人は急な尾根を登ることにする。

 標高差30mも登ると、白いガードレールが見えてきたので、二人は安心して登り切り舗装道へ出る。ここにはカーブミラーが数個続いているが、トラテープが巻いてあるカーブミラーが下山口の目印のようだ。付近をよく見ると、テープが多くあり、このルートもよく歩かれているようだ。舗装道を山頂へと登って行くと「←淳和天皇陵・小塩山へ」と書いてある標識に従って舗装道をショートカットする。この近道を登れば、すぐにアンテナ群が見えてきて、淳和天皇陵へと着く。

二人は安心して登り切り舗装道へ出る 山頂付近は看板が多い

 三角点は山頂の中継所の中なので、見当たらないが一登りして日の当たる所で昼食とする。御陵付近やこの山頂広場付近には、案内板やギフチョウの保護を訴える看板が多数ぶら下がっていて「なんか、ごちゃごちゃ落ちつかへんな〜」と哲郎。余り文句を言わない道子も、「えら〜ようけあるな〜」と言うことになる。保護を訴えるには、これぐらい必要なのだろう。10分で食べ終えた二人は、早々に山頂を発ち大暑山へと向かう。

 舗装道が大きくカーブする所に標識があり、NTTDoCoMoの横を通るハイキング道へ進入する。しばらく続く雑木の道を下って行くと、山頂からの道に出合う。左にとり、大暑山への取付に向かう、左手に鵜川の源流が見えてくると、ここにもたくさんの看板を見る。谷へ下って行く道にはロープのガイドラインが続き、斜面への立入りを禁止しているようだ。「これじゃ〜歩く気にもなれない!」と言いつつ先へ進んで行くと、大きな看板がある広場に着く。

左にとり、大暑山への取付に向かう 右手に有刺鉄線が続き
廃車が転がっている 大きな看板

 大暑山へは、ここから左手前方の道をとる。登り切った所に建物があり、ここまで車で登れるように、道に工夫がしてある。建物を通り過ぎると、右手に有刺鉄線が続き、その先には廃車が転がっている。「看板に有刺鉄線に廃車!きたないな〜」と二人はうんざりする。植林地に接すると道は細くなり、標高585mのピークで東へとる。このピークには西への道があるが、植林用の道なので注意が必要である。

標高585mのピークで東へとる 1分で大暑山三角点に着く

 ハイキング道は北東にある大暑山へと続き、低木の細い雑木が茂る尾根の中央を歩くことになる。送電線の鉄塔に出合うと、大暑山は近く、すぐの分岐を左にとれば、1分で三角点に着く。ここでは何も見るものはなく、すぐにハイキング道を引き返し下り始める。尾根に沿った急な道が続くが、道に落葉が積もっていて歩きにくい。落葉の下は固い岩盤のようで滑りやすく、さらに歩きにくいと言うことになる。やっとグランドのある西山団地まで辿り着くが、まだ標高450mである。北東へ下ってきた道はここから南東へと変わり、相変わらず落葉が続き歩きにくい。

 標高350mにある鉄塔に出合い小休止とするが、登山口まではまだまだのようだ。大暑山から下山道は古道なのだろう、幅広くしっかりとした道が続く。やっと下に屋根が見えてきて、地道に出合い「西山山荘」のそばに降り立つ。この道は真東に伸びていて、洛西ニュータウンへと向かう。東海自然歩道を横切ると、柿畑が続く。

道に落葉が積もっていて歩きにくい 東海自然歩道を横切ると

 洛西ニュータウンの中へ入ると、もうここは町、広い道に多くの車が行き交う。もう何処のバス停から乗っても帰えれそうなので、のんびりと歩いて行くが、排気ガスで喉が痛くなる二人は、ニュータウンを抜け出すことにする。あの看板、廃車、排気ガスと「今日は、スッキリしないな〜」と早々にニュータウンを後にする二人。








木には望みがある。
たとい切られても、
また芽を出し、
その若枝は絶えることがない。


ヨブ記 【14−7】
柿畑が続く